室蘭市議会議員 児玉智明の徒然日記

日々の様子をしたためています。

視察報告 NO3

2008年05月23日 | インポート
仙台市では「杜の都の学校教育」について視察してきました。教育指導課長の熱い思いがこもった説明を聞いていると、仙台市では教育に力を入れていてることが、ひしひしと伝わってきました。特に「仙台じぶんづくり教育(中学校における職場体験活動)」は特筆すべき成果を挙げています。この取り組みは総合学習の時間を総取りして事前教育の後、市内の協力してくれる各職場でアルバイトや新入社員と同じように5日間連続して働くことにより、勤労観、職業観など自立する力をはぐくむきっかけとなっています。職場体験後の生徒に対するアンケートで何をもっと身に着けたいか、と聞いたところ教科の学力が27%・人とかかわる力やコミュニケーション能力24%・礼儀や言葉遣いなどの基本的なマナー20%と、総じて自分のスキルアップにかかわる力をつけたいとの回答が多数をしめました。特に学力の必要性を再認識した生徒が多く、その後の学力向上にも大変役立っているとのことです。また協力した事業所でも、社会貢献ができた、中学生とのかかわりが持て、中学生の生の姿を知ることができた、地域や学校とのつながりができたなど、お互いによい結果をもたらしたいます。また、先生たちも長期間市内の民間企業で職業研修を行い、組織や経営理念、人材育成等について幅広く研修し、社会の構成員としての視野を広げるとともに資質の向上や指導力の充実をはかるなど、教師としてのスキルアップにつなげています。他にも全国学力テストとは別に仙台市独自で学力検査を小学校1・2年は国語と算数、2年生以上は国・算・社・理、中学生は主要5教科で行って、教科ごとに詳細に分析して、指導方法に生かしています。また、小学校高学年では国語と算数で学科担任制を導入したり小中一貫教育をモデル事業として研究したり、子どもと親が一緒に取り組めるような市独自の問題集を作成したり、発達障害で特別に配慮が必要な子どもたちを理解してもらえるよう、教職員向けと保護者向けのパンフレットを作成して全部の関係者に配布するなど先進的な取り組みが行われています。
仙台市の教育行政からは学ぶべき所がたくさんあると感じた視察でした。

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