俳優 堀田眞三(グランパ)です。

俳優 堀田眞三です。
日々感じる事を書き綴っています。気軽に遊びに来て下さい。

~~ ≪舞台≫・・・ つれづれに思う事 ~~

2010年01月11日 10時54分04秒 | Weblog
~~ 映像 VS 舞台 ~~
  
  演じる事は同じ ながら 全く違う面も数々ある
  一番の違いは「臨場感」・・・
  <舞台>では 
  NG=やり直し=もう一度がきかん
  
  しまった!。。の場合 
  どう誤魔化すか?。。「舞台慣れ」している俳優は 

  。。そのまんま、知らんふりして演じ続ける。。 すると 
  共演者の方が逆に慌てる 。。あれ? 私がミスった? 間違えた?!

  間違いを、如何に「誤魔化す」尚 その失敗を後に引かない事
  だが そうは言っても・・自分の心理面で微妙な「影響」が出る

※  影響=影が形に従い 響きが音に応じる事 (山城新伍さんの言葉)

  <9日「横浜」の舞台で私がミスったシーン>
  片岡千恵蔵が「遠山の金さん」の「いでたち」・・真っ白・ど派手な着流し カツラ姿
  颯爽と舞台下手から登場
  チャンバラ~~⇒片肌を脱ぎ「啖呵・たんか」を切る 有名なシーン

 続いて
  「若山富三郎」役の「若山騏一郎」君が出すイスに座りセリフのやり取り

  問題は その【イス】
  。。彼の父「若山富三郎」さんが実際に撮影所で使っていたイス。。
  裏に「漆の朱色」で「若山富三郎」の字が鮮やかに書かれている
  
  イスに座った途端に
  「稀代の名優・大スター」
  ~~ 「若山」さんの面影が突然に浮かんだ ~~  瞬間「素に戻った」

  その<僅か・微妙な間>のお陰で 我が芝居。。次のセリフが可笑しくなった
  何とか誤魔化したが・・・冷や汗

  だがしかし 
  ~~ それが舞台の面白さ=醍醐味 ~~

・・・・
◎  演出・構成・脚本 & 鶴田浩二役・・・飛野悟志さん
   松田優君。。ありがとう!