ようやく新しい火の創造が手に入った。小泉純一郎氏(1942-)から教わったエネルギーを上手に利用するのに参考になる本だ。
今年の1月13日のブログに書いたがエイモリーロビンス博士(1947-)は省エネルギーと再生可能エネルギーの提唱者であり実践者である。
アメリカという資源大国でありながら将来は省エネルギーと再生可能エネルギーによってのみエネルギー不安から解放できるといっている。
ジョージオーウェル(1903-1950)の1984年もなかなか味があったが、本書中の2050年から今を振り返る章も味がある。
2050年に人類はどんな新しい火を手に入れているのか。博士が言いたかったのは新しい火とは人類が手に入れるまったく新しい火のことではなく、人類の英知で努力すれば再生可能エネルギーは人類を救う安全にコントロールできる火になるということであろう。
振り返って日本の現状をみると、化石燃料は国際紛争があると安定供給できなくなる、だから世界で最も高い水準の技術をもつ日本は原子力エネルギーを優先させるべきだと政治家はいう。それは政治家の責任逃れではないだろうか。
本質的に原子力はコントロールできない危険なもの、と日本人は悟っているのではなかったか。ちょっと高めの本書(税込み3024円)が要約版でよいから廉価で国内市場に供給されることを願う。
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