数学のヒント

初等数学の復習と脳の活性化

そろそろ全員参加の国勢調査をやめよう

2015-02-17 11:06:36 | 日記

 今から50年以上前の小学生の頃、日本国内の人びとをシラミ潰しに潰して人口の実態を疎漏なく調べる国勢調査に感動し、早く大人になって調査されてみたいと思ったものだ。
 いまシニアになって考えが変わった。総務省統計局の人びとは統計法で定められているからと、国勢調査の重要性を説く。職務上はそうだろうが、総務省を離れ個人に戻ったとき本当はどう考えているのだろう。本音を聞きたいものだ。
 標本調査という統計手法があることを知ってから、ますます国勢調査の意義を疑うようになった。2010年の国勢調査では世帯員と世帯に関して次のことを調べたというが、全数調査で調べることなのだろうかと思ってしまう。


★世帯員に関する調査事項
(1)氏名(2)男女の別(3)出生の年月(4)世帯主との続き柄(5)配偶の関係(6)国籍(7)現住居での居住期間(8)5年前の住居の所在地(9)教育(10)就業状態(11)所属の事業所の名称及び事業の種類(12)仕事の種類(13)従業上の地位(14)従業地又は通学地(15)利用交通手段
★世帯に関する調査事項
(1)世帯の種類(2)世帯員の数(3)住居の種類(4)住宅の床面積(5)住宅の建て方


 標本調査を取り入れ、様々な省庁や地方自治体が独自に取得しているデータを活用すればもっともっと有効な統計が可能になり、国勢調査がもつ無理や無駄が解消されるのではないだろうか。