数学のヒント

初等数学の復習と脳の活性化

オオカミが来たぞお、超常現象と人間心理と科学

2014-08-25 09:49:02 | 日記

 オオカミが来たぞお、オオカミが来たぞお、オオカミが来たぞお
 小さい頃、嘘ばかりついてると誰にも信用されなくなる、というオオカミが来たぞおの寓話に遭遇したのを思い出した。
 世のメディアはこぞって「超常現象、私は見た」を特集する。人間の科学する力量が未熟なために説明しきれない事象が世の中にはある。しかし殆どは説明可能なもの。当人の精神状態によって嘘が事実のように伝えられる。そしてメディアも尻馬に乗ってまことしやかに伝える。
 私は宇宙人を見た、私は宇宙船を見た、も同類だ。映像に残してもそれが事実という証拠はない。金縛りや虫の知らせなど人間心理の状態でなんでも超常現象になってしまう。
 人類が未だ知りえていない科学が存在するとは思う。計測することのできない超超超、超が100個くらいつく短波や、人類が最小の単位と考える電子の大きさよりもっともっと、もっと小さい物質があり、宇宙人がその大きさだったりその大きさを駆使する生命体に変容していたりする、ということがあるかもしれない。
 数学の世界もまだまだ、まだまだ発展途上だ。電子計算機を作るのが人間だから有限の電子計算機である限り数を極めることはできない。そして数学の発見は人間とは思えない頭脳の持ち主の特権だから、ただひたすらその人物が現れるのを待つしかないのである。


インターネットで数学を調べる

2014-08-24 08:19:13 | 日記

 世界中の人びとが自分の意思表示をしたいとき、その意思をインターネットに乗せて世界に向けて発信する。この人たち或はその作品をAとしよう。
 そして、その意思表示にアクセスして反応したいという人びとがいる。この人たちをBとしよう。
 基本的にはB→Aという関係があるからインターネットは成立している。だからBが上手に検索して欲しい情報を素早く入手することがインターネット活用では重要になる。

 ところで数学で分からないことや知りたいことがあると、私達は教科書を見たり、参考書を見たり、知人に聞いたり、学校の先生に教えてもらったり、学習塾で教えてもらったり、と古典的な方法でトライできる。
 しかし希望の情報を得るには時間がかかったりオカネがかかったりする。だから躊躇することが多い。ところが最近は日進月歩か秒進日歩か分からぬがインターネットに投稿するAがやたらと増えてきて、その増殖倍率は驚くべきものがある。
 数学も然り。インターネットで検索すると信憑性はともかく有象無象のAのサイトにぶつかりBはそれなりの情報を得る。しかし重要なことはAを信用しないことだ。私達はある情報に触れたとき、それがオーソライズされているかどうかを重要視する。ところがAはほぼ100%認証されていない危険極まりないものと考えたほうがよい。(メディアも同様の傾向がある)。だからBの心得としてAにアクセスするのは結構、だが決して大げさに反応してはいけないのである。

 先日「条件付き確率」で検索したらあまたのサイト、はてはYOUTUBEを使った怪しげな講義まで見つかった。数学を業とした人びとがこぞってAとして投稿を始めた。とまれ数学のヒントを得るにはよいことである。


青春18きっぷと数学的楽しみ方

2014-08-20 07:23:06 | 日記

  青春18きっぷが生まれて30年以上になる。名前からして青年向けだが老年でも使えるらしい。今までは時間が惜しくて新幹線を利用してきたが時間はたっぷり有るがオカネのない世代になってきた。
  そこで試しに11850円で仙台・鎌取間や鎌取・名古屋間を移動してみた。いろいろな発見があって楽しかったがもっと楽しむ方法はないか。
  まさに各駅停車の旅であるから、駅ごとに寸評を書き込んだ旅の友があってもよい。
  それと各駅停車に焦点を当て、駅間距離をリストアップして次の駅までは10kmもある、とか次は3km先だから5分もかからないよ、などとマイ旅手帳を作ってもよい。
  私なら各駅停車の旅を数直線化して視覚的にこの駅は次の駅までどれだけ離れているかが見えるようなマイ旅手帳にする。
  この駅で降りるとどんな施設があって楽しめるよ、なんていう情報も数直線旅の友に書き込むと青春18きっぷの楽しみは倍加する。
  くれぐれもインターネットでノーハウ的情報を得ないこと。苦労して汗をかいた素朴なマイ旅手帳を作ることに意義がある。


抑止力になる、と安易に使っていないか

2014-08-15 23:14:39 | 日記

 昭和天皇が戦争に負けたと宣言して69年。時の日本政府は第二次世界大戦を避けるためにドイツ、イタリアと同盟を結ぶことにより、それが世界平和になる、つまり世界戦争を避けるための抑止力になると信じていたそうだ。
 当時の日本が抑止力を考えていたとははじめて知った。資源のない日本が、圧倒的に比較にならないほど豊かなアメリカを認識していながら抑止力になると考えていたとは、今となっては実にむなしい考え方をしていたものだと、当時の日本の政治力のなさに悲しくなってしまった。
 ところで日独伊三国同盟締結から74年、日本国総理が集団的自衛権の正当性を国民に説明するために、突然、まさに唐突に、これが戦争の抑止力になると言いはじめた。
 資源のない国が世界に向かって抑止力を叫んでなんの効果があるのか、誠に片腹痛い笑止千万な説明(これが国民に対する丁寧な説明か)に背筋が寒くなる思いをしたのは私だけであろうか。
 アメリカと組んでいれば常に正義の道を歩いていると総理は信じているのだろうか。
 歴史認識のできていない恥ずかしい総理であることは以前に述べたと思うが、資源のない国が交戦して、殺し合いをして国家になんの利があるのだろうか。自衛隊員といえど国民であり交戦によって命を落としてはいけないことは子供でもわかる。それを絶対に避ける責任を有するのが総理大臣であると思うのだが。抑止力になると聞かされて、総理のこの稚拙な説明に理解できた国民はいない。憲法を恣意的に曲げてしまった総理は自らの外交責任を放棄したことを国民の前に自白してしまった。
 暗黒の時代はそう遠くないと思わせる今日この頃、私たちはそうならないよう常に、決して国民のための政治になっているとは思えない現在の政治に批判的でなければならない。そう思わせる満69年を経た日本敗戦の日(終戦の日)となった。


ベクトルの内積の定義が応用できる

2014-08-01 06:39:27 | 日記

 このあいだのワールドカップはブラジルという日本の反対側の国で行われた。ブラジルは遠く離れた国という印象であるが日本は予選リーグの第1戦をレシフェという町で戦うという。
 さてレシフェとは東京からどれだけ離れているものやら、というのが2ヶ月前の課題として残っていた。緯度と経度を与えてとりあえず地球上の位置はわかるようになったのだが地図を見てもメルカトール図法では距離感がまったくつかめない。
 緯度と経度から都市と都市とのあいだの距離を知ることはできないものかと、それはだいぶ前から思っていた。航空会社なら即座にわかるのだろうけれど、と思案していたところ、高校生でも学習する空間のベクトルを思い出した。
 2つのベクトルとそのなす角のあいだに内積と呼ぶ公式がある。地球の中心をベクトルの原点に見立てると、地点Aから地点Bまでの距離はベクトルAとベクトルBの作る角がわかれば簡単に求められる。そのためには、緯度経度を3次元空間の直交座標系に変換して内積の公式に代入してあげればよいわけだ。
 そんなわけで東京・レシフェ間は16900kmというほぼ地球を半周する距離(注)であることが理解できたのである。
 ベクトルの内積がどんなところに利用できるのかが齢60を超えてようやく理解できた。
(注)地球一周はほぼ40000km