大阪府と大阪市が都市開発競争で同じ高さ(250m超)の高層ビルを作ったことを最近知った。これが二重行政のシンボルになって都構想推進派の錦の御旗になっているようだ。
規模は違うが名古屋市や仙台市は愛知県、宮城県と仲良く棲み分けしている。それがどうして大阪だけうまくいかないのだろう。
①府と市が同名なので府と市の施策に住民監視の目が届きにくくなった。
②府と市で手厚く保護していることに住民が甘え、二重行政をなんとも思わなくなった。
③大阪は面積が少ないのに人口が多すぎて飽和しているから生産性が悪くなった。
そこで、
①まず同名をやめる。大阪市は「なんば市」とか「なにわ市」という古来の名前に変える。以下「なにわ市」。そうすると府と市の無駄の見える化がしやすくなる。
②他の地域の地方行政を謙虚に見習い、大阪府、なにわ市、なにわ市24区、そして堺市を含めた他の市町村が上手に棲み分けしたり民営化を図る。
③なにわ市は身の丈にあった人口にする。大阪府全体でも人口減の努力をする。過疎地に移住しやすいように補助金をつけて移住を奨励する。
現在残る莫大な負債は負債として凍結し、自治体として今から以後の健全経営を目指す。
そういう簡単な施策かつじみちな努力で特別区などというあまり意味を成さない都構想は不要になろう。