2012年4月5月に放送された番組「頭がしびれるテレビ」のスペシャル版を見た。
当時はじゃんけん必勝、GPS、Π、暗号、理想の出会いの確率、行列、黄金比、といった世の中の興味深い不思議を数学的に
説明していた。
この日は数学は万能で音楽すら支配している、という内容だった。
この番組のキャッチフレーズは「数学の不思議さ、美しさを知らずに人生を過ごすなんてもったいない! 頭がしびれるような知的刺激をお届けします!」らしい。
番組制作者の意気込みや気持ちはよくわかる。
しかし今回のテーマ「名曲は数学で出来ている!?」では数学があって音楽が生まれた、という強引さが鼻持ちならない。
音楽がまずありきで人々は数学的に音を解析して音楽を解明した、というのが本当であろう。
シンセサイザーを始めとして電子機械が登場して数学の力を借りて音楽の幅は著しく広がった。
けれども決して数学的手法でひとを感動させることはできない。
番組で披露されたパソコンを使った旋律など恐ろしく人間味に欠け、プアで戦慄を覚えるものだった。
その決定的事実を認めたうえで、音楽とは数学的に説明するのが可能なんだな、というふうに納得させてほしかった。
音楽家さだまさし氏がいみじくも言った。対極にあるはずの数学と音楽家はもっと向き合って仲良くしたいと。
そんなわけでタイトルは「名曲は数学で出来ている!?」ではなく「名曲も数学で説明できる」として、名曲に敬意を表するものであればよかった。
当時はじゃんけん必勝、GPS、Π、暗号、理想の出会いの確率、行列、黄金比、といった世の中の興味深い不思議を数学的に
説明していた。
この日は数学は万能で音楽すら支配している、という内容だった。
この番組のキャッチフレーズは「数学の不思議さ、美しさを知らずに人生を過ごすなんてもったいない! 頭がしびれるような知的刺激をお届けします!」らしい。
番組制作者の意気込みや気持ちはよくわかる。
しかし今回のテーマ「名曲は数学で出来ている!?」では数学があって音楽が生まれた、という強引さが鼻持ちならない。
音楽がまずありきで人々は数学的に音を解析して音楽を解明した、というのが本当であろう。
シンセサイザーを始めとして電子機械が登場して数学の力を借りて音楽の幅は著しく広がった。
けれども決して数学的手法でひとを感動させることはできない。
番組で披露されたパソコンを使った旋律など恐ろしく人間味に欠け、プアで戦慄を覚えるものだった。
その決定的事実を認めたうえで、音楽とは数学的に説明するのが可能なんだな、というふうに納得させてほしかった。
音楽家さだまさし氏がいみじくも言った。対極にあるはずの数学と音楽家はもっと向き合って仲良くしたいと。
そんなわけでタイトルは「名曲は数学で出来ている!?」ではなく「名曲も数学で説明できる」として、名曲に敬意を表するものであればよかった。