サイエンスナビゲーター桜井進氏(1968-)が朝日新聞に掲載した正方形分割魔方陣は興味深い。
すべて異なる大きさの21個の正方形の魔方陣が、大きな正方形の中に収まり、全体が魔方陣になっている。
作者は日本人で秋田県の漆工芸職人阿部楽方氏(1928-)であるという。
この魔方陣は夢があって素晴らしい。これは発見なのだろう。
気になったのは21個すべてが偶数だということ。いたずらに数を大きくしていないか。
つまり21個の正方形が1/4の大きさに変わると、正方形分割224方陣ではなく正方形分割112方陣であるように思える。
だから縦横224マス合計5万176のマス目ではなく縦横112マス合計1万2544のマス目になる。
しかし数の大小など瑣末な問題であり、驚くべきは正方形の組み合わせを考案したことである。その想像力には敬服する。