過労死はマルクスが１５０年前から告発してた

ちょっと経済と過労死のお勉強します。

今年は、マルクスが生誕して２００年です。

次の文章は『資本論』の一文。

「６月最後の週、（中略）すべての日刊新聞は『単なる過度労働からの死』という『センセーショナル』な見出しをつけた一文を掲載した。（中略）２０歳の婦人服仕立女工の死亡のことであった。（中略）これらの娘たちは平均して１６時間半、しかし社交季節にはしばしば３０時間も休みなしに労働し『労働力』が思うように動かなくなると、ときおりシェリー酒やポートワインやコーヒーを与えて動くようにしておくというのである。（中略)そして彼女は金曜日に病気になり日曜日に死んだ」

これは、１８６３年の出来事に基づくもので、今から１５０年前の昔の事。

しかし、ここまで読んで、「今と一緒じゃん！」と思った方、あなたには立派な想像力と、現在社会への怒りがある。

この１５０年前の話は、まさに現在の日本で起きている電通やNHKでの過労死と同じなのである。

いま、マルクスの分析力に光が当たり始めている。それは、その分析力が色あせるどころか、現在の日本社会を構造的に批判する確かな力となっているからだ。