午後の視察先の2つ目は、海の中道奈多海水淡水化センター。玄界灘の海水を取水し、3つの濾過膜でウイルスや塩分を取り除いて水質調整して、水を生産する工場です。渇水対策を名目に大企業の仕事づくりとして総事業費408億円を投じて15年前に作られました。生産水量は日量5万㎥ですが、写真をご覧ください。本日の生産水量が電光掲示板の右上部に示されています。2532㎥。今日の生産目標は1万㎥だそうです。水の生産ラインは5本。でも、使っているラインは2本でした。水が余っているわけだから、施設が巨大すぎなのが一目瞭然でした。財政的には、毎年、この施設のランニングコストに24億9900万円が支出されています。この海水淡水化センターの更新をどうするのか、そろそろ議論をしていかなきゃならない時期を迎えていますが、2025年から3年間かけて一括更新するならば、さらに153億円の巨額の更新費用となります。ダムをたくさん作り、海水淡水化センターも稼働させるという20年前の福岡地域広域的水道整備計画による過大な見積もりは、現時点で大きく見直す必要があります。
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