山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

はるまゲドン

2021年06月24日 | 日記とレシピ

 定期検査の日。心電図やレントゲン検査のあと、

「異常なしだね。」

主治医からそう告げられて、すごく明るい気分で帰宅した。

 しかし、なんだか台所にいる妻と娘の雰囲気が異様に暗い。

 本能が警戒警報を発令する。ここでは、下手な声がけをするべからず。逆鱗に触れれば尾を引くことになりそうだ。

 仕事のことと健診の結果とをさらっと話して、シェルターに逃げ込む。明日が山菜採りの予定日なので、携行品の確認や機器の点検を行っていると、妻がやって来た。

「今夜の夕食、お願いしてもいい?」

おうっと、そう来ましたか。何があったのか知らないけれど、そういうリクエストなら任せなさい!

「春巻きの皮はあるんだけど、・・・。」

どうしたんだ。この重苦しさは。

 これは、旨いものですね。びっくりするような旨い物を作って、みんなの明るさを取り戻しましょう!

 で、春巻きは決まっているのね。だったら具材で勝負だ。

 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪ネマガリタケたっぷりの揚げない春巻き≫

 揚げないというのは、終盤戦で時間が足りなくなってしまった結果試した調理法です。つまり、結果オーライのレシピでもあります。

 下ごしらえの部

  ・瓶詰めにしてあったタケノコを細めの乱切りにしてみました

       ああ、ついに開封の日が来ました

       いいタケノコです

 ・細めの乱切りにして、ニンジンの千切りと合流

 ・ショウガ1片を千切りに

 ・豚コマと牛コマを70gぐらいずつ細かく切る

 ・ニラ1/2束は寸切り

 ・春雨40g茹でて冷まして待機

 調理の部

 ・中華鍋に油を引き、ショウガ⇒肉⇒タケノコとニンジン⇒ニラ⇒春雨の順に加えながら炒めていく

 

       既にご馳走の雰囲気

 ・ゴマ油、鶏ガラスープの素、酒、みりん、オイスターソース、醤油、砂糖を野生の勘で加えて味付け

 ※実は、在庫がなくなりかけてるものがいろいろあったので、分量不詳

 ※それぞれ、多くても大さじ1です

 ・水溶き片栗粉を加えてとろみを付けたらボールに移し、少々冷まして

 

 ここで、に出ます。家族の皆さんに声を掛けて、協力要請。

 妻は、主に皮の準備を、娘は主に具の包み込みを担当。美味しい香りに包まれながらの作業は、心を和やかにしてくれるのでしょう。表情が緩んできました。

 ホッ、これで『ハルマゲドン』は回避できたようです。さて、レシピの続きだけど・・・

 ・フライパンに春巻きの結び目??を下にして5本並べて結構多めのサラダ油(大さじ3)を回しかけて熱します。

 ※要するに「揚げない春巻き」です

 ・2~3分で裏返して、もう1~2分焼くと出来上がり

 ※揚げ時間がもったいないので初挑戦しました

       美味しそうでしょう。でも、実は・・・

       1回目に焼いたときの焼き目

 料理本には、「中火で4~5分」って書いてあったものだから、信じて4分焼いたらこうなってしまいました。多分、料理本を書いた先生に言わせると、「あなたのは強火。」ということになってしまうのだろうね。あらためて思うに、中火という表現は、非常に曖昧だということ。弱火でなくて強火でもなければ、その間は中火なんだけど・・・。どこからどこまでが中火なのか、正直なところ、線引きできません。

 ま、こういう時はですねえ。忍法『見なかったふり』

       旨そうです

 ほらね、悪くないでしょう。一部の方は、焦げ部分を外して食べてましたけど、それはそれでいいのよ。どっちにしても美味しい今日の夕食。

「残りのタケノコ(瓶詰め)使って、別な料理作ってみようかな。」

おおっ、前向き提案が発せられました。滅亡の危機は、完全に回避されたようです。

 愛は地球を救うかもしれないけど、そんな壮大なものでなくていい。料理は家族を救うのですね。

 めでたしめでたし。

 



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