「オリックス・バファローズ」な日々

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3年目の「オリックス・バファローズ」も見守ってみます。

菊地原、186試合目の初セーブ(4.10 5-3楽天)

2005年04月10日 | オリックス・バファローズ
プロ野球スコア速報(日刊スポーツ)
2001年には、あの鉄腕稲尾に並ぶ78試合登板を記録した。
先発にリリーフにと獅子奮迅の活躍を見せ42勝を記録した稲尾の78試合と、2勝2敗でほとんどが対左打者のショートリリーフだった菊地原の78試合では、確かに質は違う。
事実、菊地原が稲尾氏の記録に並ぶことに批判的な声もあった。

先発投手ではないから、いわゆる上がりはなく、毎日ベンチに入る。
こういった投手はいつ出番があるか分からないため、シーズン途中フォームの狂いを感じたところで、使い減りを避けるために投げ込みをすることもままならないという。
体調管理も難しいだろうし、打たれたところで翌日もブルペンで登板に備えなければならず、気分転換をする時間もない。
78試合登板もすごい数字だが、黒田くらいしか信頼できる投手がいない中、ブルペンで肩を作った回数はそれよりさらに多かったに違いない。

昨年までの登板数は178。
どさくさ紛れでもセーブが付いた試合がひとつくらいあってもいい気がしたが、残してきた数字は7勝11敗のみである。
ドラフト当日、神奈川の相武台高校の生徒だった菊地原は、インタビューで「在京セリーグ希望」を口にし、抽選で広島に決まった瞬間落胆の表情を見せた。
そして今では、「在京」にも「セリーグ」にも当てはまらないオリックス・バファローズで、地味な役どころをこなしている。

広島で時に先発をしていた頃と比べ、心持ち腕を下げて投げているように見える。
もはや技巧派で、かつて大型左腕と言われていた頃の面影は失われているが、今の姿はこれはこれでなかなか味がある。
山口の後を抑えた、今日の菊地原は立派な「ストッパー」だった。