4月23日。日曜日。2023年の初ツーリングにでかけた。目的地は埼玉、群馬、茨城、栃木の各地である。まず埼玉県の道の駅『かぞわたらせ』にむかうと、まちがえて道の駅『童謡の古里おおとね』についてしまった。今回の相棒はDR650RSである。今回はDRでなければならない目的地があるのだ。朝は肌寒かったのでオーバー・パンツをはいてきたのだが、気温があがってきたのでここでぬいだ。
道の駅かぞわたらせにむかうと、ツバメがとんでいて、田んぼでは田植えをしていた。
道の駅の近くには、埼玉、群馬、栃木の3県の境界があるときいていて、ぜひたずねたいとおもっていた。道の駅に案内があり、450メートル先にあるとのことであるいてゆく。
三県境は田んぼのなかにあった。
小さな水路の合流点だが、ここはむかし川だったそうだ。
旧渡良瀬川に旧谷田川と説明がある。
道の駅には加須の名産の鯉のぼりがおよいでいた。
展望台からは渡良瀬遊水地が見わたせた。
駐車場のDRの横にとまっていたのはZⅡだ。CRキャブにオイルクーラー、集合管としぶくいじられていて、私もZにのっていたらこうしただろうなとおもえるスタイルである。Zのオーナーがかえってきて、互いに相手のバイクをみる。同年輩の人だ。何もはなさなかったが、古いバイクにのる者同士でつうじあうものをかんじた。キックでエンジンをかけて、ZⅡ氏よりも先にでた。
埼玉県から群馬、栃木とめまぐるしく県をこえてすすむ。やがて去年サイクリングにきた際にみつけた藤岡町のバイク・ショップについた。ここにDR650RSの改造車があったので、またきたいとおもっていたのだ。
店の方がでてきてくれたが、修理や接客で忙しそうだ。このバイクについて聞きたかったが、とてもそんな雰囲気ではなかった。日曜日だものね。
DRはラリー仕様に改造されている。マフラーがかえられているのは知っていたが、サイド・スタンドも上の位置につくようにして長いものにしてあった。
ファラオ・ラリーの参加ステッカーだろうか。ライダーはイマムラという方のようだ。もう何年もうごいていないようなので、ゆずってもらえるかもしれないとも考えたのだが、ご縁がないようだ。それにDRのキックを何年もつづける自信もなくなっている。先日長野の八方尾根スキー場で足をいためてしまったのだが、一週間はまともにあるけず、二週間はDRのキックがふめなかった。だからDRがふえなくてよいのかもしれない。昨年のサイクリングについては『2022渡良瀬サイクリングDR650RSをみつけた』をどうぞ。
栃木市大平町にあるお気に入りのラーメン店、小三郎にやってきた。
開店は11時からで、11時6分についたが10組ほどならんでいて、30分まって席に案内された。繊細で淡いあじわいのラーメン750円と、
ニラのきいた野菜餃子300円を注文する。
ラーメンがとても淡い味なので、餃子にまけてしまうのが難。でも餃子がないのはさびしいから、なやましいところだ。
佐野にむかうと慈覚大師、円仁の生誕地の案内がでていたのでたちよった。
県道からほそい道を100メートルほどすすんだところに生誕地はあった。
円仁は比叡山延暦寺が本山の、天台宗の第3代座主になった高僧だ。
円仁の生まれた場所はきよらかな土地だった。
県道を佐野にむかう。昭和のたたずまいののこる食堂よしだやは休みだった。
食堂よしだやはいつか利用したいとおもっている。
佐野のいもフライ店、いでいやきそば、にやってきた。ここは15年ほどかよっている店だ。佐野にくれば毎回ここでいもフライを買っているのである。いつもそうなのだが、場所がわからずにずいぶんとさがした。踏み切りのちかくにあるので、線路沿いを迷走してしまった。店はこれまではおばあちゃんがやっていたのだが、若い男女になっている。代替わりしたようだ。いもフライは1本150円となっている。ずいぶん値上がりしたなとおもいつつ注文をしようとすると、とんでもない接客を受けてしまった。ここで買うのはやめようかとおもったが、せっかくさがしてまできたので、いもフライを買った。
以前はプラスチックの容器を油紙でつつんでくれたが、そのままわたされた。これではバイクでもちかえるのはきびしいからビニール袋を5円でかう。小さなビニール袋が5円というもの高いよね。私は気持ちよく利用できるお店とつきあいたいので、この店にはもうこないことにした。
佐野から南下してゆく。茨城県から埼玉県にはいる利根川の河川敷にはヒメジョオンが群生していた。DRの調子は上々だ。DRでツーリングにきてよかった。人生ではじめてのひどい接客も旅のアクセントだ。帰宅するとDRのチェーンの掃除と給油をした。