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ライブレポなど自分の妄想と覚書。

舞台「ガリレオ☆CV2〜心聴る〜」※追記あり

2022-04-16 18:00:00 | レポート
原作未読、月9福山ドラマ版を昔みたくらいの薄い知識で臨みました。ネタバレ考慮なし。

犯人はヤス。







 

CVってなんぞ??
と思ってたら音楽劇とのこと。???と思いつつ初めて見たら、つまりこれは………ミュージカルですね!!!(笑)

短編小説が元なのでストーリーは割と単純明快、ドラマ一話分の内容ではありますが人間関係の密度は高いです。

専門用語も一般にわかる程度のものしか出てこないので、そんなに難しくはないですね。もっと呪文みたいな専門用語の羅列かと思ってたので、スムーズに理解できましたよ。

トリックは物理科学であるものの、そこには人間の感情がこびりついている。その相反する2つのモノを重ねたときに犯罪が起きるのだ。人の感情がミステリーの王道であり、醍醐味であり、楽しさでもある。そんなミステリーの楽しさを感じられる舞台だった。

今回の舞台はDVD発売か決定してるので、未見の方はぜひお買い求め頂きたい。

さてさて、ここからは個別のキャラクターの気になったところとかを書いていきますね。

草薙くんがかわいい。かわいい。かわいくて大型わんこみたいで、めちゃくちゃ好み。真っすぐで、情熱的で、正義感も強く、柔軟でおおらかな考えの持ち主。いや、少年漫画なら主人公草薙くんじゃないの???ネクタイがなんかヒーローみたいな絵柄だったし。
内海くんもいい相棒です。ツッコミつつ、しっかりと支えてついていって、互いにいいコンビネーション感だしてましたね。草薙くんがベッドの上にいたので、今回はそのコンビネーションが見れなかったけど、二人が動けたらもっと面白かったかもね。
北原くんは、同期に先を越されて嫉妬してる感情と、刑事という職業への忠実さが相反してていいキャラになってたと思います。ガリレオチームに触れることによって、少し柔らかくなるところもね。人間味あふれるいい刑事です。

ペンマックス側のイチオシはなんと言っても課長!あの軽いおチョーシキャラ、愛せますね(笑)長倉ちゃんとの明るいオフィスラブっぷりもかわいい💕ただ、今日判明したけど、指輪してたから課長も不倫ってコトかいwwwwいつか殺されるな………(^_^;)最後の大捕物の時に長倉ちゃんの後ろに隠れようとするところもよいwww
動きやセリフにたまに南圭介が移ってる時がある。
長倉ちゃん、噂好きの女子社員。お洋服がガーリー系のでかわいい。ただ、噂好き=口も軽いし、何より性格は強そう。不倫相手が自分を捨てたら自殺じゃなくて殺すとプレッシャーをかける。強い。氷口に含んで喋るシーン、ずっと上手かったのに、土曜の夜だけ氷がでかすぎたのかうまく喋れてなかったwww
脇坂さん、真面目女子社員。コミュ障気味ではあるが、長倉ちゃんとは普通に会話できてる。お洋服がいわゆる仕事できる女性ファッション紙の見本のようで着回し感がある。
小中くん、コミュ障拗らせ男子。ヲタ話しようとして、ヲタ隠してる脇坂さんに引かれてしまう。同期の加山にも嫉妬しててわかりやすい。
加山さん、コミュ障の小中くんとは違って、真面目で誠実で、人間関係が良好ゆえに出世していた。立ち直ってくれるといいね………。

ガリレオこと湯川学。
いい。いいです。もうかっこよすぎオブ・ザ・イヤーをお贈りしたい。白衣とメガネというフェチズムをくすぐりつつ、細い、長い、腰の位置あり得ない高さ。
身の回りのことに頓着しないためか、後髪ハネ夫なズボラさ、マグカップの汚さ。
変人と言いつつなんだかんだ優しい、草薙くんのことは大好き、不器用な友情がたまらん。世間一般的な常識は知らんので見舞いのメロンをむき出しで片手で持って来る豪胆さ。実証されるまで何も説明はしないミステリーのお約束。変人さとは裏腹に、言うことは常に論理的で正論、だから北原も柔らかくなった。
「まるで僕に人の心が無いとでも言うのかい?」一応人の心はあるようです。


ざっくりとですが、こんな感じでした。

最初の三日間はカテコ無し、感染対策と、そういう演出なのだとか。たしかにみんなでお辞儀したあとに、上段にチームガリレオと、北原、下段にペンマックスチームが宣伝写真のように思わせぶりに座ってポーズなので、あの画で終わってるのがかっこいいってのはあるかもね。

土曜昼
「このようなご時世の中、足を運んでくださりありがとうございました。我々ガリレオチーム、一丸となって明日明後日と、日々成し得ることに全力を尽くしたいと思います。」
ん…………?明日明後日???明日日曜千秋楽のハズでは………??????
隣の池岡さんからツッコミが入るwww
「あっ!明日まで、明日までか💦」
大慌てで、両側にせわしなくくるくる体向けて言い直しww
「えーと、今日と明日ですね」
「明後日もやるんですか」
「一人千秋楽公演ね💦」
で、まとめようとして
「明日明後日とね、チーム……」
言い直したのにまた明後日入ってるww
「違う違う違う💦」
「今日明日だね、チーム一丸となって成し得ることに全力を尽くしたいと思います。それでは皆さんありがとうございました!」

土曜夜

「あたたかな拍手ありがとうございます。このようなご時世のなか、劇場に足を運んでくださり本当にありがとうございます。早いもので明日が!(大きめの声)明日が最後となります」
会場クスクス笑いに包まれる
明日が!千秋楽ですね。我々チーム一丸となって、明日まで!最後まで、神聖な好奇心を失わずに行きたいと思います」
三好「昼公演見てない方はなんの笑いか全くわかりませんよ」
「僕もわかんないです!」
三好「ハッシュタグとかでググって貰えればわかるかもしれませんね」
「ハッシュタグでググる??ん?」
もう南氏の動揺が手にとるようにわかるwww
「えー、つまり、つまりですね、このメンバーでやれる最後の瞬間まで、神聖な好奇心をね、失わずに……」
桑野「まとめようとしてます?」
「色々と湯川くんがね、あ、湯川僕なんだけどね」
動揺www
「アインシュタインとかニュートンとかね使わせてもらってましたからね」
桑野「南圭介が言うとこんなにも薄っぺらいんですね」
おおーーーーーい!!!!!!(キュウレンの時によく見ただみ声ツッコミww)」
桑野「南圭介が言うとこんなにも薄っぺらインですね(笑)」
「待て待て待て待て!!!!!」
桑野「さっきまであんなにかっこよかったのに」
「えーーーーーー!!!!???えーーーーー???!!!(客席の方を見て)みなさん騙されたまま帰ってくださいね!!!」
認めたwwwwwwww
「皆さんは騙されてますか?(メンバーにくるくる向き直りながら)」
池岡「唇がテカテカ過ぎて突っ込めなかったです(笑)」
「ここだけ見ちゃってたね、乾きやすいものですから。今は潤ってますからね。我々も潤ってますからね、そしてみなさんも(客席の方)潤ってますからね」
もう笑いすぎて潤いまくりだよwwww
桑野「早くまとめてください!(南さんと桑野さんの間の加藤くんに向かって)あなたも仕事(南さんへのツッコミが仕事?)しなさいよ!」
加藤「すごすぎて入れない(笑)」
もー、南さんへのツッコミは、なかなか大変よね(笑)カロリーと出力が(笑)
「では結びの言葉と言うことでね、最後まで応援よろしくおねがいします」

いやもう、可笑しすぎるwwwww
カテコ無いほうが確かに作品の余韻には浸れるwwwもうこれみたら内容全部吹っ飛ぶわwwwwww堤さん、無い方が正解ですwww
でも、そんな愉快な南圭介と仲間たちが見れるほうがやっぱり嬉しいなぁ〜♪
楽しかった〜〜〜!!

木金土と5公演、楽しみました!


※追記

千秋楽も終わり、完全にネタバレ解禁かと思うので(DVD待ちの人は見ないようにしてくれ)
もう少し詳しく書けるところは書いていこうかな。
舞台後に原作の短編だけとりあえず読みましたが、こちらは舞台の演出や展開がメインで書いてます。

同じ歌を(歌詞は多少違う)対になる二人が歌うって、ちょっと興味深いなあって思いました。
加山と脇坂、北原と小中、同じ曲を歌いつつも、それぞれ同じ事象に対して違うアプローチをする二人。
加山は恐れて逃げようとし、脇坂は戦おうとして、ただどちらもそれに対しては孤独には違いなく、捕まったにも拘らず音がなくなった加山は安堵の表情を浮かべていた。一方脇坂は長倉に楽しそうと言われていた通り、理由は説明されないものの内海や湯川と仲間として戦うような、そんな楽しさを多少は感じていたのかもしれない。戦隊ヒーローに憧れて、仲間が欲しいと思いながらそんな人間関係をうまく構築できない脇坂が、ちょっと楽しそうだったのは、仲間ごっこができたからじゃないかと。脇坂は仕事上以外ではコミュニケーションがあまりうまくない。女の子同士の長倉とは仕事以外の会話もするようだけど、恐らく長倉が一方的に話しかける事で成立しているので、仕事で絡まない加山とはほぼ会話していない様子があるし、同じようにコミュニケーション苦手な者同士の小中とは壊滅的だ。仕事上の会話であれば普通にやり取りできるのに、好きなはずの戦隊の会話も打ち切ってしまう(小中が一方的にしゃべってるのもコミュ障同士っぽい)。

一方北原と小中も自己の評価が正当にされず、同期に嫉妬して同じ歌を歌う。北原は刑事と言うプロ意識と正義感ゆえにその嫉妬心自体を良くないものとして封じ込めようとする。嫉妬心に囚われてはいないけれど、そんな感情を持ってしまう自分にも嫌気を感じているのに対して、一方小中はどんどんと嫉妬心を大きくしていってしまったようだ。優れた兄たちを持つことで常に他者と比較され続ける人生を送って来たであろう小中は、学校での成績も実績も恐らく優秀だったのであろう、ただ他人を見下し同列に見なせない性格ゆえに人間関係をうまく構築できてこなかった。自分は優れた人間だと思い込むことで孤独との折り合いをつけてきたのに、社会に出てみれば実力よりも弁舌の立つ者の方が評価され、自分が正当に評価されない。悔しさと嫉妬と理不尽への怒りとで徐々に鬱屈した感情を抱えていたところに、手段が提供されてしまった。好奇心と負の感情と手段、それらが合わさった時に犯罪が起きてしまった。
さて、舞台上では短い時間で、いわゆるコミュニケーション下手な小中の挙動不審な様子や、鬱屈した感情を、小中役の三好さんはとてもうまく表現されてたなーと思います。役者さんなので当たり前なのかも知れませんが、仕事上の会話以外はほとんどしない、でも加山に対する批判的な思いは饒舌になり、脇坂さんとはなかなか会話のきっかけが見つからなくて、でもようやく共通な話題を見つけた!と思ってビーレンジャーの事を相手を見ずに語り出してしまうところはオタクの悪いところだなーと、自分も身に覚えありすぎてイタイ………。普通に脇坂には引かれてしまいます。ラストの自白するところも悪いとは思っていないので、そして自分の思いを語るのでとても饒舌。淡々と話していたのに、笑顔さえ浮かべていたのに、理不尽と嫉妬に駆られると怒りを露にするのも、ああ、そうだなーって納得します。元々の作品上そういうキャラ付けで役者さんはそのままを演じているのでしょうが、そこに息を吹き込み、生きたキャラクターに仕上げていらして、オタクっぽいなーと納得してしまいました。そして鬱屈した感情を持ってる様子が随所に見え隠れしてて、うまいなぁって思いました。

課長と長倉に至っては、恐らく犯人と誤認させるであろう箇所が随所にあったかとおもうのですが、私は総スルーでしたwwwもはやおもろすぎるのとかわいすぎるので、これ犯人だったらビックリですやんwww情緒行方不明wwwだったので今回はミステリー的にはわかりやすかった気がします(笑)
みんなどこで犯人か気づいたのかな?わたしは「ビーレンジャーで電磁波を武器に~」ってセリフで確信しました。それまで動機と怪しさは小中しかないなぁって思ってたけど、確信したのはココ。ガリレオで科学用語出てきたら、ねぇ???

草薙は原作よりずいぶん軽くてかわいいキャラになってて、わんこ属性キャラ大好きなので、めちゃめちゃ好みです。かわいいかわいいかわいい💕💕
内海はキリリとした女性刑事で、本当にカッコいい。一見おちゃらけてる草薙をちゃんとツッコミいれたりして、真面目にサポートしてるのが本当にこの二人のバディ感をもっと見てみたいなぁって思いました。


で、肝心な湯川の事なんですけど、なんと言うか、湯川でした(完)。
自分の興味あることには饒舌で、物理オタク全開で、他人との関わりはあまり好きではなさそうな偏屈さも出しつつ、でも草薙には友情を持ち、内海にも気の置けなさを出してるし、誤解されやすいけど根は優しい人のよう。めちゃめちゃビジュアルカッコいいのに、髪の毛ははねまくって身だしなみにそこまで頓着してなさそうな所とか、メロン剥き出しで鷲掴みで持ってくるのも本人は至って真面目なのに周りからは面白がられてしまう所とか(原作ではビニールには入れてきてたのにww)、後ろ手に組んで真っ直ぐ立つ所とか、メガネを上げる仕草とかいちいちポーズがカッコいいのに、どこか抜けてるところがもう、もう、たまらんのですよ。たまらなさすぎる。南湯川完全に解釈一致過ぎて五体投地。
ただでさえ目が悪いのに二月の傷がまだ直りきってなくて片目しか見えてない状態で、しかもそれも乱視が酷いのでなかなか演者の細かい表情までは見えないので、DVDで確認できるのが今から楽しみです。
つぎのCV3もぜひ南湯川で見てみたいなぁって思いました!


原作読んで驚いたのは、ペンマックス側よくぞあれだけ原作に殆どないキャラクターの肉付けをしたもんだなぁと驚き。おかげでキャラクターに感情移入できて、舞台はより人間関係の複雑さが出ててた気がする。原作はあくまで草薙くんにとっての事件視点って感じがするもんな。小中とかほぼラストまでわからんし。

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