ひと日記

お気に入りのモノ・ヒト・コト・場所について超マイペースで綴ります。

Cordlane suit

2010-08-12 04:00:00 | 白井さん


 先週の木曜日は白井さんがご出張だったため、今回は一週間ぶりの更新となりました。

 この日の撮影は立秋。“暦の上ではもう秋です”なんてフレーズがよく使われますが、日本列島は例年、これからの一週間位がまさに真夏のクライマックス!ヴァカンツァ(お盆)の到来です。ギラギラ輝く太陽から容赦ない陽射しが降り注ぎ陽炎たちこめる横浜馬車道。今日の着こなしの主役はそんな時期にピッタリの一着、

 “Cordlane suit”

 の登場です!

   

 洒落者の諸兄なら一瞥でお判りいただけたと思いますが、この日白井さんがお召しになられていたスーツ、その素材は“麻”。因みに私は白井さんに教えていただくまで判りませんでした(汗)。

 私の拙い知識では、“コードレーンといえば綿”というのが一般的だと思っていたのですが、なるほど~麻のコードレーン・・・その独特な皺の入りと細かなストライプ、素材と柄が相まってぐっと砕けた印象を見る者に与えます。普段の白井さんの隙の無い着こなしとはうって変わり、程よく力が抜けリラックスした雰囲気が漂います。まさに大人の男のヴァカンツァに相応しい(注・白井さんは“お仕事中”)一着です。

 更に、これも私が感じた印象ですが、青と白の縞模様、そのブルーの実に鮮やかなことといったら、巷でよく見かけるグレーっぽいコードレーン素材とは似て非なるもので、まことに潔く華やかで、そして爽やかでした。

   

 今日の着こなしの名脇役は、約40年ほど前の信濃屋さんネームの逸品、アトキンソン(英)のタイ。アトキンソンのタイに使われている“アイリッシュ・ポプリン”と呼ばれるシルク・ウール素材は、そのシルクとウールの張りの強さの差から生じる“撚れ”に特徴があるそうで、

 『“撚れが無ければアトキンソンじゃない”なんて言われてたよ。』(白井さん談)

 とのこと。素材感・色・幅、このタイの全ての要素が今日の着こなしに無くてはならないものといわんばかりに名脇役としての存在感を主張しています。1月15日アップのミチェルソン(英)といい本日のアトキンソンといい、共に至極普通のクレストタイでありソリッドタイなのですが、やはり古の英国製だからなのでしょうか、そこには何ともいえぬ気品と気高さが漂っています。

 シャツは横浜のシャツ職人・遠藤さんのオーダーメイド。白井さんは、やっぱり遠藤さんのシャツが一番着易いなぁ、と仰っていました。

 『最初に一回だけしか型を取ってないんだけどね。』(白井さん談)

 と、かつての日本の職人の技には今もって感心されるそうです。下の写真2枚目はカフのフルギャザーのアップ。

 柔らかく挿されたポケットカチーフは(恐らく)リネンのドット、色はブルー&ホワイト。“アンツーカーレッドラバーソール”(白井さんの命名)のホワイトバックスが足元の軽さを演出。

 遊び心、リラックス、爽やかさ、清潔感、軽さ、それら全てが高い次元でバランスが保たれ着こなしに表現されています。ヴァカンツァはかくあれかし、と(笑)。

   

 今週に入りこのブログへのアクセス数もぐぐっと減りました。恐らく皆さん思い思いの夏休みを過ごされているのでしょう(笑)。

 次回の更新は、信濃屋さんの8月のお休みに合せて再び一週間後(8月19日)の予定となります。私も短くも儚い休日を楽しみたいと思います(苦笑)。

 では、皆様!よい夏の思い出を!



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