昨日はひと山越えて隣の町へ落語を聴きに行ってきました。
筑豊を拠点に活躍してらっしゃる『川笑一座』さんの公演です。
去年は『川崎亭遊歩十周年記念興業』を、素人さんの道楽だろうと気楽に聴きに行って度肝を抜かれました。
出演者は数々のコンクール受賞者ばかり、その完成度には敬服したものです。
これはその時のブログです。↓ ↓
http://blog.goo.ne.jp/hitarin/e/bb4301fb5ca14a52e6e14e9ec206d676
さて、川崎亭遊歩さんの演題は『死神』
死神をまんまと騙したつもりが、しっぺ返しくらうという古典落語。
地元ネタや芸能ネタをふんだんに織り込み、存分に笑わせてくれました。
次は『カナリア婦人会』によるコーラス。といってもお笑いタップリで楽しめました。
声楽をキチンと勉強された方たちなんでしょうね。お笑いとはいえ歌い方は本格的でした。
座長の川崎亭好調さんの演題は『地獄八景亡者の戯れ』
古典落語でも大ネタ中の大ネタで、上演が1時間を超えました。
一人で1時間も演じ続ける、それだけでも感動しますのに、更に驚いたのは、
亡者とえんま大王のやり取りの場面で『皿回し』を披露してくれたことです。
バットやラケット、更にはギターを顔に立てての皿回し。
物語の後半なのに、お疲れもみせず熱演でした。
さて順序が逆になりましたが、前座を務めたのは『門司港亭小もじ』さん。
盲学校で落語を覚え、子供落語コンクールで日本一になった、高校三年生だそうです。
盲人杖をついて高座に上がりました。
演題は『つる』
首長鳥が、なんで鶴とよばれるようになったか?
知ったかぶりをする粗忽者のまぬけっぷりが面白いお噺です。
笑いました。
でも、私は笑いながら泣いてしまいました。
私の母は、盲目の浪曲師でした。
旅回りをしながら、こうして舞台に立ち私たちを育ててくれたんだな~と、
彼の舞台姿が、母と重なってしまって・・・
これは不意打ちでした。
一座の公演はこれから毎年開催されるとのこと。
又、9月には外部から招いて、大きな落語まつりがあるそうで、今から楽しみにしています。