氏子区内のお宅で屋敷稲荷周辺の樹木を伐採をするにあたってお祓いをしてほしいとのことで、樹木伐採報告祭を執り行いました。当地区内でも古くから代々続く家柄で広大な敷地を有します。
初めて敷地内のお社を拝見させていただきましたが、稲荷社と天神様の一間二社造りとなっている貴重な屋敷神様で驚きました。御神体としてはいる幣束の紙垂を当家で毎年切り替えていますが、私の曾祖父の名前が記されています。社殿の屋根は一回り小さな瓦が載っており、また鬼瓦の神紋には梅が用いられていることから、天神様を祀っていたことがわかります。
御神木はウラジロの木という常緑樹で、葉の裏側が白くなるそうです。敷地内の整理でこの御神木を残して、屋敷森をたたむようです。田舎暮らしでも、屋敷林を維持して行くのが難しい時代になりました。
お祓いのあとお屋敷でお茶をいただきながら、古い写真を見せていただきました。明治期のもので、当地区の厄神祭の様子でした。五色旗があり当時の様子を良く伝えてくれています。
このお屋敷から私の住む皿尾城を望むことができます。その間にひろがる耕地の一部は私が子供だった昭和50年代までため池となっていて、冬場には氷が張って滑ることもできました。当時は村に酪農家もあった時代です。
この村の暮らしと祭祀を次世代につないでいくという使命を私は担っています。
先はなかなか見えませんが、昔のことを紐解きながら少しづつ紡いでいくしかありませんね。
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