イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

緑色と再生の思想 (生き抜く力 10/10)

2019-03-07 | 第七章「光と復活体」

 沖縄から帰ってしばらくして、友人と神奈川県の寒川神社(相模国の一宮)の近くの岡田遺跡周辺を散策した。奇跡的に晴れ上がりうららかな温かい一日であった。写真の山羊さん寒川の傍でのんびりしていて、そこで楽しくお弁当など。

  

  

 岡田遺跡は約5,000年前の縄文中期の遺跡で、三内丸山遺跡と同じくらいの規模の縄文中期の遺跡と言われている。駅前に縄文土器が展示されていたが、ちょっと気になったのは写真の右側の釣手土器、色が白っぽいというか緑っぽいというか・・・「月と蛇と縄文人」(大島直行著 寿郎社 2014年)という本を知人に紹介していただき読んだが、緑色が再生の色・シンボルとして考えられるという魅力的な説が書かれていて、それからは土器の色、石器の色に関心を持つようになってしまった。

 釣手土器を見てから、緑色の庭石などがやたらと目に付くようになった。気のせいかもしれないが、緑が目に付いた。

  

 再生。身体が滅んでも魂によりあの世で再生するという思想。生まれ変わるという思想。あるいは、身体まで再生するという思想が世の中にはある。もちろん再生しないという思想もある。どういう思想を信じるかは人それぞれだと思う。しかし、厳しい世の中を力強く生き抜くという観点で考えると、縄文時代から続く(その前もあるだろうが)魂の再生の話は捨てがたいと思う。

 因みに、今読んでいる聖ヒルデガルトの本にも緑について書かれている。

 生き抜く力 10/10

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イザというとき何を持って逃げるか?(生き抜く力 9/10)

2019-03-06 | 第八章「魂と聖霊」

 沖縄には首里城など世界遺産があるが、その殆どは戦火で一旦焼失したものが多い。そんな中で沖縄の人々が大切に残したものとして三線(さんしん)がある。戦火の中でも家宝として必死に残した三線。その展示会が沖縄県立博物館で開催されていたので見に行った。残念ながらその知識は皆無に近かったが、実際に触れることができたりしその魅力の一旦に触れることができた。

 それから、写真の首里城を訪れたときは、優雅な沖縄舞踊を鑑賞する機会があり、その舞踊にうっとりとした。岡本太郎氏が沖縄舞踊は日本舞踊以上と褒めていたがそうかもしれない。毅然とした美しさというのだろうか。

 人は絶望的な状況の中で、どのようにして希望をもつことができるのだろうか。沖縄の三線もそうだが、東京の戦後でも「リンゴの唄」が力づけてくれたという詩もあった。美は生き抜くためのひとつの知恵なのだと思う。

 最後に一つ自問自答のテーマを。「イザというときに何を持って逃げるか?」。誰でも生活があるのでお金ということを考える人も多いと思うが、それを除いたらどうだろうか。何をもって逃げるか?何を大事にするか?これはこれから生きる上でとても大切なテーマに繋がる。

生き抜く力 9/10

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絶望感に対する知恵とは (生き抜く力 8/10)

2019-03-05 | 第八章「魂と聖霊」

 今回の沖縄は、太平洋戦争についても考えることのできた貴重な旅であった。若い女性が沢山亡くなった写真の第3外科壕跡も見学することができ、当時の状況をイメージすることができたようだ。私自身は戦争を知らない世代であるが、父母の時代は戦争を経験した世代であり、東京大空襲の話などは母からよく聞かされた。両親がいなければ私は存在しなかったのであるから、戦争は私にとっても無関係ではありえない。大空襲のあと、武蔵境の工場から都心に戻って(もちろん歩いて)母が焼けた家の前でぽつんと待っていた祖母に再会した話などは、母の愛の原型のような話で、母がしばらくしてクリスチャンになったのも、その時の原体験と関係していたのではと想像している。

 戦争という絶望的な状況の中でも、人は希望を見いだし逞しく生きる。そして、目立った戦争が無いといわれる縄文時代も、同じような苦しい時期があったようだ。縄文時代の前期・中期は中部日本、関東地方は大いに栄えたようであるが、その後、気候変動で右肩下がりの時代(人口が減少していく)を迎え、そんな傾向が1000年とかといった長期間にわたって続くのだ。厳しい人口調整の時期もあっただろう。自然災害や飢饉もあっただろう。その中で私たちの祖先は何故生き抜くことができたのだろう。

 日本人の魂の原郷 沖縄久高島 (比嘉康雄著 集英社新書 2000年)に久高島の現代語訳付きの葬送歌が載っていた。40~42ページを参照しながら、それを整理して引用してみる。

 年が余りました/ティラバンタに来ました/干潟は/波が立つ/波の干潟は/煙が立つ/ニルヤニューチュにきて/ハナヤリューチュにきて/金盃をいただこう/銀盃をいただこう

   寿命が来て葬場に来て、肉体が溶解し魂が肉体から立ち昇り、島の東方のあの世に行き、魂は金盃と銀盃をいただく。そんな葬送歌のようだ。詳細は是非原著に当たっていただきたい。因みに久高島は嘗ては風葬や洗骨などが行われている。

 究極の絶望の世界のはてでも、人は希望を見いだすことができると思う。一見無関係な人と神との間に、神のカケラのような魂という接点を見いだし慰められる(いろいろな思想があるとは思うが一例として)。因みにYouTubeで検索すると久高島のイザイホーなど貴重な動画を見ることができるので時間があれば是非ご覧になると良いと思う。

 最後に、何となく落ち着きのないが、自分の感情の正体を見いだせないという現象がある。高齢になってからの絶望感。私もやっと捕まえてきたように思える。エリクソンは絶望感にたいし、その解決は知恵と自我統合性にあるとしている。絶望感を見いだせば対処することもできるようだ。

生き抜く力 8/10

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マンネリの縄文遺跡探訪が変わる時 (生き抜く力 7/10)

2019-03-04 | 第一章「意識と知覚」

 今回の沖縄訪問は私にとっては縄文小説取材が目的だったが、直接的な縄文遺跡見学(仲原遺跡、仲泊遺跡)は残念ながら、一部ははっとする感じはあっても、いつもの縄文遺跡という停滞感情が占めていたようだった。私は生き甲斐の心理学の学徒なので旅先での五感からの感情の動きを注視するところがある。

 しかし、帰ってから仲原遺跡について調べていたらYouTubeに次のような動画があった。3分くらいの動画だが、なんとドローンの映像で、空から見下ろす縄文遺跡に、現地の風や匂いの感覚が蘇り何かが結晶化したようだった。そして、自分の中の停滞感というかマンネリズムが消えてしまった。視点が変わるだけで物事の解釈は変わってくる。

 U先生のブログ「生き甲斐の心理学」の中には、停滞感に対処する4つのポイント(ブレイクスルーのポイントというか)がとても参考になる。

 ①「考え方が変わると世界が変わる」

 ②「体験の解釈を変えると世界が変わる」

 ③「意思あるところに道あり」

 ④「人の身体は神の神殿」

 ドローン映像は②の体験の解釈を空から俯瞰することで質的に変えてくれたようだった。「ハブ注意」の看板で吃驚する私は、空から見るとどんなふうに見えたであろうか(笑)。

 これは私が学生の時に熱中した市川喜久弥先生の等価変換創造理論にもある考え方だが、現代の工学や科学の時代に多々求められている視点を変えるというポイントでもあるのだろう。

 ただ、個人的にはこれからの人生を考える上では②だけでだめで、①から④までの人間観や世界観の変更を迫るようなポイントの追求も大事だと思っている。私が研究している縄文時代は10,000年以上続いた文化であり、①から④のポイントを大らかに含む、生き抜くために強靱な世界・システムだったように感じるのだ。

 ④はキリスト教の聖パウロの思想であるが、人とは何かということを考えさせてくれる。U先生の生き甲斐の心理学では、人は身体とこころ(生育史からなる臨床心理学の対象)と魂(宗教の領域)から成り立つと考える。そして、例えば愛そのものの魂を想定することで、難しい人への対応が全然違ってくることは肌身で感じた。

 縄文時代の世界も魂の存在を信じていた。それがキリスト教と繋がると言うのはちょっと飛躍があるが、キリスト教もその根は3500年くらい前の時代まで遡ることができ、意外に縄文時代の宗教と親和性が高いようにも感じる。

 最後に、昨日は12世紀のドイツの聖ヒルデガルトの講演会に参加した。ヒルデガルトは多才な人で日本でも多方面から注目を集めているが、身体・こころ・魂の世界から思索すると、縄文時代とはまったく違う時代と文化を背景にした女性とはいえ、繋がってくる面があるように思える。 

生き抜く力 7/10

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最大のストレスの中でも生き抜く知恵 (生き抜く力 6/10)

2019-03-02 | 第七章「光と復活体」

 人はどんな時に大きなストレスを感じるか。さまざまな統計があるが、配偶者の死が人生でもっとも大きなストレスの一つであることは確かなようだ。

 私も福祉の仕事を経験したことがあるが、老人ホームで幸せそうに過ごされているような方々の背後に、配偶者を亡くされた深い悲しみがあるのに愕然としたものだ。気休めの言葉などまったく意味がない。

 私も高齢者となり、今まで考えたことも無かったことを考えるようになったが、昔に亡き父から聞いた話を思い出す。父が生まれた時に、父の祖父が亡くなった。そんな中、父の祖母(私の曾祖母)は父を曾祖父の生まれ変わりと信じていたようで、慈しみかわいがったそうだ。そして、父は父が60歳になったときに曾祖父の供養をして欲しいと、再三曾祖母に言われたそうである。そして、父はその通りに60年目の法要をした。

 これは、瀬戸内海の文化の古層に横たわる宗教性の表れのように思うが、沖縄の久高島(女系社会とも言われる)には、同様の文化が連綿と残されているようだ。今、私の手元には「日本人の魂の原郷 沖縄久高島」(比嘉 康雄著 集英社新書)があるが、祖母霊を孫娘が継承するという12年に一度のイザイホーという祭儀まである(今は途絶えているようだが)。どうもこれは、縄文からの文化かもしれない。

 こうした久高島に残る祭儀というか古層の宗教や文化を学ぶことは、縄文小説を書こうとしている私にとって意味があると思っているが、愛の孤独感を癒やす知恵にも繋がるかもしれない。孤独感を癒やすには、愛と親密性が鍵とエリクソンの理論は語っている。さらに、絶望の中で慈しみ深いサムシンググレイトや魂の存在を信じるのも、絶望感に対する大きな知恵なのだろう。

生き抜く力 6/10

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