イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

好きなことを大切にする生き方・・(生き抜く力② 5/10)

2019-03-19 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 年をとってもイキイキと生きている人を見ていると、だいたい自分の好きな、傍目で見るとちょっと不思議な世界を持っているようだ。そして、それを無理なく支える人が何となく居て、ますますその世界が磨きが掛ってきているようだ。本人と支える人の好循環といえば好循環なのだろう。

 一昔前は、世の中が経済的にも発展したり、働く人が中心の世の中であったが、今は確実に高齢社会が到来している。その中で働く高齢者も増えているが、高齢者特有の身体の衰えなどの状況から、エリクソンの言う人格形成の最終段階、知恵・自我統合性・絶望感をイキイキと生きているかというと、どうもそうでも無いケースもあるように思う。そして、年をとってもイキイキとしている方々の存在が光ってくる。

 自分の好きなことは、生き甲斐や個性の発揮に繋がり、とても大事だということは皆さんご存じだと思う。だが、渡る世間は甘くはなく、好きなことで生きていくことは結構難しい。それ故に、余暇の時間で補ったり、妥協してやや近い分野で経済的に補ったりする方も多い。もちろん、好きなことが経済的にも結びつく幸福を甘受している方もいる。

 好きなことを目指す人生は、経済的な面のほかにもバリアがある。好きなこと(健全な好奇心に裏付けられること)を本気でしていくと、周りの人達に二つの反応が生じる。好きなことをすることは一つの主張なので、旗幟鮮明(きしせんめい)にしたことで離れる人と近づいてくる人がでてくるのだ。しかし、後から考えてみると、好きなことをする環境整備事業のようなもので、大事な人との出会いや深まりなど得がたいことがあるものだ。

 好きなことをして行くには、様々な艱難に出会うことも覚悟しなければならない。経済的な問題、対人関係、いろいろである。そして、困難の中でいろいろ鍛えられるもののようだ。

 道途上の私であるが、好きなものという事に関して、世の中で鍛えられていく中で、考を深めることができた。

 一つは好きなこととは何かということである。世の中での「何が好きか?」はオープンな問いかけであるようで、実は条件がついた択一的問いかけである事が多い。例えば学生のころに良く聞かれたのは、「どの科目が好きか?」などである。それは、例えば数学が好きであれば、理工科系かと思われたりした。しかし、単に国語が嫌いということで、消去法で残ったのが数学だったりもする。本来、好きとは感情の問題や直感の問題であり条件づきではないはずなのだ。

 健全な好奇心に裏付けられた好きなことは何か、何にこころが踊るのか、これは実は継続して自問自答すべき問題のようだ。

 因みに、好きなことを追いかけてきた天才と呼ばれる方でも、世間のかぜは冷たかったことが分かる。アインシュタイン、エリクソン、シャガール、結構受験に失敗したりして辛酸をなめているようだ。

生き抜く力② 5/10

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カオスからの心の回復。個人にとって社会にとって(生き抜く力② 4/10)

2019-03-15 | 第七章「光と復活体」

 先日、遠足で一日楽しんだ気功・太極拳サークルのことだが、結成時期はちょうど3.11の大混乱のころ(2011年3月11日)であった。そして、ちょうど8年目の3.11の日に遠足を行ったのは、とても意味があるのではと思い、このブログに取り上げてみることにした。

 多くの災害は8年経てば、何となく復興するようである。しかし、今回の3.11はそうではないようだ。先日のテレビのニュースの中には「道なかば」という宗教家の発言があり、そうなんだと私も頷いたものだ。

 厳しい現実の中で痛手を被り回復に努めようとするとき、私たちは何をするのだろうか。昨日から「温故知新」という言葉について妄想している。以前、あったように回復するということは誰でも思い付く。そして、機械的に行うこともあろう。しかし、それができない、新しい現実というものがある。放射能の問題というのは確実に世代を超えるような問題なのだろう。この3.11は、社会的な厳しい現実であるが、考えて見れば個々人の生育史でも同じような現象に思い当たらないだろうか。

 私の場合の青春時代の自己混乱感。特に学園紛争の時代で拍車がかかったように思う。その中で、母がカトリックの信徒で幼児洗礼を受けたことがあり、カトリックに救いを求めようとしたこともあった。しかし、世の中の大きな流れは深い影をおとし、単純にはいかなかった。とはいえ、青年期特有の自己混乱感を収めて全うに生きることができたのは、広島の父の故郷のお蔭かなと思う。温故知新という言葉は、温めるというところが鍵である。祖父母とか家族・親族の愛が鍵で、自分の成人になるためのアイデンティティが形成されたのだと思う。

 さて、先日訪れた清澄庭園は、もともと紀伊国屋文左衛門の屋敷だったと言われている。海運業者として歴史の教科書にも載っている人物だ。そんな屋敷を西南戦争で巨利を得た岩崎弥太郎さんが、自分も海運業と深いつながりがあったこともあったのだろう、その屋敷、今の清澄公園の敷地を購入した。岩崎弥太郎さんは海運が一つのアイデンティティであり、それを核にビジネスが進展させていったようだ。そして、写真の涼亭はイギリス海軍の元帥を招待するために新たに作られ、しかも幸運が重なり空襲にあっても残っている遺産だ。その涼亭が岩崎弥太郎さんのビジネスにどれだけ貢献したのかは分からないが、水の気に満ちた涼亭は、それを利用する私たちにも爽やかな健康感を与えてくれたのは確かだ。

  

 岩崎弥太郎さんとは違う単なる庶民の私も、古希に近づきながら人生を振り返ると、中年の自己混乱の時期にカトリックに回帰してきたことを感動を持って思い出す。人には何らかの納得できる信条が必要であり、それが人を安定させ人生に意味を持たせるのだが、そうした信条や信仰をいただくにも、温かい何かが必要だった。

 岩崎弥太郎さんの人生、そして自分が回帰してきた人生を思い出しつつ、3.11の問題を思い巡らすと、ふと縄文時代のことが浮かんだ。

 縄文時代は10,000年以上続いた文化である。当然ながら、3.11のような大災害・大事件はあったと思う。そして最大級の事件は、約6,500年前に南九州で起こった喜界カルデラの火山災害だと思う。縄文早期の南九州に起きた災害は極めて甚大で、南九州が壊滅しただけでなく西日本全体に打撃を与えてしまった。それまでの氷河期から間氷期に移行する過程で、日本列島の中でその最大の恩恵を受け、文化的に最も成長してきた西日本が、九州を中心に壊滅し、まだ文化の萌芽期に過ぎなかった東日本だけが残ったようである。その南九州を中心にした文化は充分解明されていないようだが、東日本を中心にした文化も縄文中期から晩期をたどる、右下がりの混乱期に何らかのプラスの影響を与え続けてきたように思えてならない。

 東日本を中心とした縄文中期から晩期に至る文化の道筋は、壊滅した文化に回帰しているように思えてならない。昨日は二つの文化を資料で見比べて感動していた。

 ところで、個人と社会と重ねるのはちょっと乱暴とも思えるが、私がカトリックに回帰したのは40年くらいの月日が流れたが、縄文時代の回帰現象はどうも1,000年とか3,000年という年月が掛かったように見えてしまう。その大災害の傷は深いものだが、その復元は偽物ではなく、まともな温かい回帰であったのではないだろうか。そうした私たちの祖先の存在は、今の時代にも希望を与えてくれるように思う。

生き抜く力② 4/10

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嫌な仕事を楽しい仕事に変換するには (生き抜く力② 3/10)

2019-03-13 | 第一章「意識と知覚」

 学校や職場でもなかなか教えてくれなかったことに、嫌な仕事やつまらない仕事を楽しい仕事に変換することがある。このポイントを理論的に教えていただいたのはU先生でブログであった。といっても、ノウハウ本のように単純ではなく、個々人が研究し編み出して行くものだとも言える。

 目標を定め自己実現の道を歩み始めたとしても、世の中の常であろうか、自分が考えるような楽しい仕事ばかりしている訳にはいかない。営業をしてもクレーム対応に時間を割かねばならず、マーケティングの仕事も泥臭い仕事も当然ある。NPOの仕事も時間のかかる後ろ向きな事務の仕事もあったり、作家の仕事をしても気が遠くなるような校正の仕事があったりする。恐らく、こうしたことは必ずあると思った方が良いようだ。

 そして、これは確実なのだが、一見嫌な仕事やつまらない仕事を、嫌な仕事・つまらない仕事のままで受動的に行ったり逃げたりしていくと、ストレス(理想と現実のギャップ)は昂進し、不安から怒り、怒りから身体症状といったように、どんどん悪い方に向かうことすらある。後から考えると、そうした時には罪悪感や劣等感のようなネガティブな感情が潜在していたようにも思える。

 では、どうしたらよいか。キーワードは、「意思あるところに道あり」、あるいは「自発性」ではないだろうか。嫌だとかつまらないなと思う自分をまず認め、その意味をのんびりと考えると、お風呂に入っていたアルキメデスが浮力に気がついたように、考え方が変わったり発見することがある。

 まずは、そうした自己事例をいくつか思い出すと良いかもしれない。すると、自分にとっての「自発性」や「意思」が何であるかが見えてくる。

 写真は先日行った遠足と気功の清澄庭園。遠足実施までに小さいことかもしれないが幾つかの障壁があった。実施までなんと半年以上かかってしまった。しかし、様々な人に支えられ、最終的には天候にも恵まれ楽しいひとときとなった。ありがたいことである。

  

生き抜く力② 3/10

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個性とは何だろうか (生き抜く力② 2/10)

2019-03-11 | 第八章「魂と聖霊」

 個性尊重とか多様性とか言われるが、自分の個性とは何だろうか?これは実に一生をかけて知るべき問題でもあるようだ。

 自分のことは意外にわからないものだ。それならば、自分のことを最も知っていそうな家族はどうかというと、これまたあてにならない。馬鹿にされたり、自分の潜在的な希望を私に投影したり、変に持ち上げられたり。もちろん家族が悪いといっているのではなく、立場上逆に個性を発見しにくいとのではないかと思う(年をとって分かってきたが)・・・

 そんな中で、自分の周りには不思議に見抜いている人がいるようにも想う。私の場合は幼稚園の担任の先生であった。幼稚園のアルバムに不思議な写真と幼稚園の先生のコメントが残っていて、それが実に謎だった。写真はマジックインキ(今でもある、油性の極太のマーカというのだろうか)の箱を針金で繋げようとしている私だった。

 コメントは「XXちゃん(私)は、考えることが好きでした」。電車が好きとか、水泳が好きとか、具体的であれば、そうかなと想うものの、私にとっては悩んでしまうような謎の言葉が幼稚園の好きだった先生から宣われたのだ。それから、60年以上が過ぎ、今に至るのだが。確かに自分の人生のキーワードだったかなとも想う。熱中したことも、創造工学、マーケティング、生き甲斐の心理学、比較宗教、福祉、縄文小説・・・だ。脈絡のないようであるが、「考えることは確かに好き」が私を理解する鍵かもしれない。

 個性はレッテルを嫌うようである。レッテルは世の中が好きなのでちょっと困ることだが。しかし、この得たいのしれない個性はひょっとすると何かに祝福されており、厳しい現実を豊かに生き抜く鍵かもしれない。老い先短くなっても。

生き抜く力② 2/10

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罵声にも耐えて自分の人生を爽やかに生きるには (生き抜く力② 1/10)

2019-03-09 | 第一章「意識と知覚」

  世の中にはここまで言うのかというほど、人を疑い虐める人がいるものだ。それが社会的に自分の上の立場にいたりすると、それこそ悲惨な日々を過ごすことになる。その相手の疑り深さが自分の中で反響し、疑惑・恥辱感がこだまのように湧き起こる。

 こうした時、どのように対処するのだろうか。さて、先日比嘉康雄氏の本を読んでいたら、久高島のかつての結婚の話が出ていた。当時は結婚は親が決めるものだったようだ。そして、結婚することになるが、どうしても結婚したくない女性は式を挙げても徹底的に逃げてしまい、最後には破談になるということがあったそうだ。この話が先の疑い虐める人とどこまで繋がるかは問題かもしれないが、自分を守りおかしくならないためには、自律心と意思力が鍵となるようである。いくら親が諾といっても、相手が言い寄っても、自律性を発揮し強い意志で戦うときには戦う。

 もちろん、状況により個性により、どう自律心を発揮し意思力を発揮するかは千差万別だろう。ハイハイと笑って応えながら、距離をおいて乗り越えたり、いろいろだろう。

 それと、自律心を発揮し意思力を発揮するにも、自分の背骨というか体幹というかは大事な気がする。先日競技カルタの女性の若い人について、訓練の仕方をテレビで紹介していたが、基本とか体幹とかが意外にも決めてとなっているようだった。勝負の世界もそうなのかもしれない。

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