今回の沖縄訪問は私にとっては縄文小説取材が目的だったが、直接的な縄文遺跡見学(仲原遺跡、仲泊遺跡)は残念ながら、一部ははっとする感じはあっても、いつもの縄文遺跡という停滞感情が占めていたようだった。私は生き甲斐の心理学の学徒なので旅先での五感からの感情の動きを注視するところがある。
しかし、帰ってから仲原遺跡について調べていたらYouTubeに次のような動画があった。3分くらいの動画だが、なんとドローンの映像で、空から見下ろす縄文遺跡に、現地の風や匂いの感覚が蘇り何かが結晶化したようだった。そして、自分の中の停滞感というかマンネリズムが消えてしまった。視点が変わるだけで物事の解釈は変わってくる。
U先生のブログ「生き甲斐の心理学」の中には、停滞感に対処する4つのポイント(ブレイクスルーのポイントというか)がとても参考になる。
①「考え方が変わると世界が変わる」
②「体験の解釈を変えると世界が変わる」
③「意思あるところに道あり」
④「人の身体は神の神殿」
ドローン映像は②の体験の解釈を空から俯瞰することで質的に変えてくれたようだった。「ハブ注意」の看板で吃驚する私は、空から見るとどんなふうに見えたであろうか(笑)。
これは私が学生の時に熱中した市川喜久弥先生の等価変換創造理論にもある考え方だが、現代の工学や科学の時代に多々求められている視点を変えるというポイントでもあるのだろう。
ただ、個人的にはこれからの人生を考える上では②だけでだめで、①から④までの人間観や世界観の変更を迫るようなポイントの追求も大事だと思っている。私が研究している縄文時代は10,000年以上続いた文化であり、①から④のポイントを大らかに含む、生き抜くために強靱な世界・システムだったように感じるのだ。
④はキリスト教の聖パウロの思想であるが、人とは何かということを考えさせてくれる。U先生の生き甲斐の心理学では、人は身体とこころ(生育史からなる臨床心理学の対象)と魂(宗教の領域)から成り立つと考える。そして、例えば愛そのものの魂を想定することで、難しい人への対応が全然違ってくることは肌身で感じた。
縄文時代の世界も魂の存在を信じていた。それがキリスト教と繋がると言うのはちょっと飛躍があるが、キリスト教もその根は3500年くらい前の時代まで遡ることができ、意外に縄文時代の宗教と親和性が高いようにも感じる。
最後に、昨日は12世紀のドイツの聖ヒルデガルトの講演会に参加した。ヒルデガルトは多才な人で日本でも多方面から注目を集めているが、身体・こころ・魂の世界から思索すると、縄文時代とはまったく違う時代と文化を背景にした女性とはいえ、繋がってくる面があるように思える。
生き抜く力 7/10
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森 裕行 | |
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