イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

難しい人に出会うとき (感情の激流に掉さす 9/10)

2018-02-07 | 第九章「愛」

 7世紀後半から8世紀にかけての持統天皇物語りを漫画で読んでいると、謀略が渦巻く恐ろしい政治の実態も感じられてきます。そして、心理学を学ぶ私は、「自己愛パーソナリティ障害」といった現在に通じる、こころの一つの病的傾向を意識してしまいます。

 ギリシャ神話の中で、池に映る自分の姿を愛したナルシスの神話はご存じですか。自分を愛することは知っていても他者を愛することができず、ナルシスを愛したエコーが、ナルシスゆえに身体を失い声だけのこだまになってしまうほどでした。そして、自分も最後には水仙になってしまう悲しい神話です。このナルシスの話をこころに止めると、自己愛の問題が決して昔の話ではなく、歴史の中にも散見でき、現代にも立派に通じる話であることが分かってきます。

 こうした傾向は私をはじめ多くの人の中に大なり小なりありますが、それが極端な病的なケースもあるのです。こうした傾向を持つ人は本人に病識がなく、周りからも気づかれないことも多いようです。それどころか、仕事ができたり7-8世紀の政権ではないですが社会的に高い地位に就いていたりします。仮に、そういう方をX氏としましょうか。X氏は言葉巧みであり、前に行くと何か自分がダメな存在のように思えてきます。X氏は世間的には高く評価されることもあるのですが、身近な人が病気になったり極端な場合には自殺者が出たりします。どうも他人の権利を無視したり、巧妙に他人を利用するところがあるようです。そして、それに気が付かないで健康まで脅かされることがあるのです。

 さて、現代、感情の激流の中を生き抜く時に、X氏のような人に遭遇することがあります。社会人となって何年もすれば智慧もつき、危険から遠ざかる術も覚えます。しかし、余りに身近な人で避けられない場合、一緒に時間を過ごすことになります。そうしたときどうしたらよいのでしょうか?

 U先生のテレビ番組の録画を見ていたら、有名なロジャースの心理療法上の必要にして十分な6つの条件の話がありました。傾聴の智慧が、こうしたケースでも役にたちそうです。①相手との心の接点(ラポール)をつける。②相手がどんなときにこころが不安定になるかなど、不安定な傾向をつかむ ③逆に自分が安定しているか否か、どの程度安定しているかなどを意識する ④相手に賛同はしないまでも、無条件に相手の置かれた状況を理解し腑に落ちる(受容)⑤相手の感情に共感する(賛同ではなく、相手を感情移入的に理解する) ⑥重要なことを最小限うまく伝える

 これは、A=B(X+Y)といった人間観のもとに行う、一つの愛の訓練かもしれません。訓練で、自他肯定のスタンスを覚えることでもあるからかもしれません。そして、うまく行くことで相手が落ち着き、相手が自分で答えを見つけていくようです。そして、対応する方も、自分の中のX氏のような傾向への理解も深めることもあるようです。 

感情の激流に掉さす 9/10

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何処に行くのだろう? (感情の激流に棹さす 8/10)

2018-02-05 | 第七章「光と復活体」

 激流を生きるためには、どうも到達点を考えることも大切なようだ。どんな到達点かを考えたり、設定することで、今ここでの大変さにも意味を持たせることができ、生き甲斐が生まれたりもする。「念ずれば、花開く」といった言葉もあり、目標と今の努力をうまくつなげれば大きな力となることは、古代から様々な宗教でも言われていることである。

 究極のこの世での到達点は人の死であり、死を思えなどの言葉もあり、また葬儀に行けば、仏教でもキリスト教でもその意味を僧侶や司祭から学んだりする。人の死から、自分の死を新たに見つめ直すこともまた大事なようだ。そして、肉体の死の後に魂の行く世界があるという、不可知の世界を思索するのも今を生きる上で前向きな意味も持つようだ。

 夢を実現していく。これも良いことかもしれないが、現実的には食べていくといったような基本的な環境を確保することが大事かもしれない。この場合は、まずはそれを優先する。それでは淋しいという方もいらっしゃるが、もう一つ大事なポイントもある。幸福感の問題だ。幸福感を代表する明るい感情は、経済がどうであれ、考え次第でいろいろ現れる不思議な世界なのだ。 

感情の激流に掉さす 8/10

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智慧を考える(感情の激流に掉さす 7/10)

2018-02-04 | 第五章「和解と平和」

 全く何もする気になれない状態を過ぎてから。詩篇関係の本をパラパラめくったり、以前U先生が紹介された「般若心経90の智慧」(公方俊良著 知的生きかた文庫)などの宗教関係の本が読みたくなって読んでいる。私はカトリック信徒なのであるが、U先生の生き甲斐の心理学を通して、比較宗教学などに興味をもち(昔から東洋思想は好きだった)、宗教関係の本は良く読ませていただく。

 さて、比較宗教学を大事にしている生き甲斐の心理学には、次の考えが良く出て来る。数式に当てはめるとつぎのように表せられる。

 A=B(X+Y)

 A:生身のある人間

 B:愛そのものので死ぬと身体から出ていく生命体 (宗教の領域)

 X:成育史からなる心 (臨床心理学の領域)

 Y:身体 (医療の領域)

 私の場合、この考え(智慧)を知ってから、随分人生が変わったようだ。あちらの世界のお話しではなく、現実に毎日遭う人たちとの関わりに影響した(もちろん、自分自身に向き合うときも)。もう10年前になってしまったが、障がい者や高齢者の介護の仕事を3年したが、この考えのあるのとないので、仕事の質に大きな差があることも知った。

 激流の中で生き抜いて行くとき、こうした智慧は、自己肯定・他者肯定の今の世の中では険しい道の正しさを示してくれるように感じる、そして、当然かもしれないが多くの宗教はロジックは違っても、この自他肯定、共存共栄の道を支持しているように思う。比叡山宗教サミットが昨年30周年を迎えたそうだが、注目したいところだ。

 写真は浅川だが、真ん中の下側にサギがいたのが印象的だった。

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予兆を思索する (感情の激流に掉さす 6/10)

2018-02-03 | 第一章「意識と知覚」

 新春に浅草寺で「凶」を引いたおかげか(笑)、一昨日に身体の変化に気づき病院にいち早く行った。インフルエンザであったが、早期発見で2日程度で治るとのことだった。不幸中の幸いだった。しかし、予防注射を打たなかったのは悔やまれる。先手で問題を回避することは、実に大事だ。

 さて、身体もそうだが、こころのストレスについても同じようなところがある。しかし、それについては身体の予防ほど、誰も教えてはくれない。唯一U先生のブログで智慧をいただいた。

 ストレスは、それをうまく解釈することにより、人生の宝になることもあるが、時に人を錯乱に追い込み、人生に大きな傷をのこすことがある。身体に限界があるように、こころにも限界があるのだ。

 そんなストレスの自己事例を考える時は、反対に幸福感の自己事例を一緒に考えると良いようだ。のんびりと無理せず、無理だと感じたらやめればいい。何でも時というものがある。何であの時は幸福感だったか。何であの時は錯乱だったか。その中で予兆というものが発見できれば素晴らしい。予兆というより分岐点かもしれない。

 そして、予兆を感じた時は、状況に応じて防衛機制を働かせることが大事だと思う。

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ほっとして幸福感を味わう時 (感情の激流に掉さす 5/10)

2018-02-01 | 第三章「無意識の世界」

 この6-7年だろうか、U先生の影響で飛鳥・奈良時代に興味を覚え、そして最近はさらに源流の縄文時代に興味を持ち、縄文小説を上梓するまでになってしまった。しかし、U先生の勉強を深めるために最近は好きな縄文を少し休めて、飛鳥・奈良を楽しみつつ思索してきた。

 そんな中で、今朝、里中満智子さんの「持統天皇物語り 天上の虹」を再読していたら、大津皇子と山の民(縄文文化を彷彿させる民)との出会いの話がのっていた。このころの政治は、日本の現在に通じる政治の土台を作った時期であり、法律・経済(貨幣など)の他にも宗教(生きる原理ともいえるか)にも手をつけていたようだ。当然ながら、飛鳥時代においても弥生文化や縄文文化の片鱗は現存し、蝦夷などの東北以北や九州南部などは縄文文化が色濃く残っていた(竪穴式住居などは縄文時代で終わることもなく、実際は古代にまであった)。ご存じのとおり、日本では国家が宗教においては仏教・神道を中心にまとまっていくが、それは大陸からの仏教等が素晴らしかっただけでは済ますことのできない、古来からの古い源流との統合があったように思う。役小角、行基などは一般庶民からの大きな支持を得て、さらに政権からも何らかの繋がりを得て、表舞台に出て来る。しかし、これは縄文時代からの伝統を背景とした庶民の力ではなかったか。

 未開な庶民を中国の高度な宗教で教化するという見方が今までの一般的教科書的解釈のように思えるが、反対に縄文文化の末裔(庶民)が、新たな段階の文化を取り入れて統合していったと見ることもできるように思う。そんなことを、今朝はたと気づいたようだ。頭ではわかっていても、縄文と飛鳥・奈良に二股をかけるような気分がどこかにありストレスを感じていたのだ。それが、視覚的な漫画で見事に解消したようだ。

 これは単なる私の興味対象の話であるが、日々の生活の中では、激しい感情の激流の中で、理想と現実がピタッと一致したり、今日のように二股掛けを受け入れるということがある。それで、ストレス曲線の激流の中で、平安を得たり、友好的感情を得たりするが、時には、非常に珍しい幸福感や法悦感・統御感を味わうこともある。激流の中のオアシスと言ったらよいか。

 さて、幸福感や法悦感は何処から生まれるかを思索することは重要だ。自分の経験を良く考えてみると、ある種の法則があるように思う。

 理想と現実が一致する。これだけではまあ平安感は得られるかもしれないが、意外に「あ、そうですか」の世界にとどまるように思う。一番の鍵は、一致するときに、じわっとした感謝の気持ちが湧きおこるかということではないか。「そこまでしてくれたのか」・・・何というか本当の出会いがあった実感ではないか。それは自信といっても良いものかもしれないし、恩寵といっても良いかもしれない。

 ストレスに身を置く日々の中で、幸福感が湧きおこる過程、感謝とは何かを深く考えることは重要だと思う。また、五感・体感との関連を感じることも重要な気がする。

感情の激流に掉さす 5/10

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