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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

たまには自分の役割を哲学してみよう!(時間と空間の旅 ① 9/10)

2014-02-06 | 第一章「意識と知覚」

 厳寒の中、動物園に行く気がなくなってしまっているが、動物の社会では各個体の役割は意外と単純なようである。それでも猿などになると、集団のリーダとしての役割、家族の長としての役割など、役割が複数あるようにも思える。

 一方人間の場合、遥かに複雑である。私自身を振り返っても、家族では、子として、夫として、兄としてとかあり、所属する組織もA, B, C, D, E, F,・・・と立場や責任・・・結構あるものだ。

 そして、ある場合は複雑なことも起こる。最近の年老いた母の介護の問題も印象的だった。以前福祉の仕事をした経験もあるのでわかるのだが、単純に介護の役割を果たすだけであれば、ある意味気楽だが、親子なので子としての役割もあり、また、それが複数の人が関わってくると、複雑でストレスが溜まる。

 さて、「生き甲斐の心理学」ではエンカウンターの一環として、とても素晴らしい役割を考えるポイントが書かれている。そして、このポイントをときどき思い出すことで、超っ複雑な役割も整理されていくのが判る。

 1.何の為に生きているのか?そんなアイデンティティの確立の問題が実は大きい。それにより、正中線というかが定まりブレが少なくなり役割自体が見えてくるようだ。急がば回れのところがあるのだ。

 2.さらに、役割について分析的に考えを深めると、派生する行動・機能が見えてくる。それにより、過剰な役割行動(おせっかい)、希薄な役割行動(無責任)がなんなのかが見えてくる。そこには変な人格攻撃などの混乱が入りにくくなるようだ。

 そして、「生き甲斐の心理学」テキストで一番好きなのは、役割遂行が上手な人の特徴の記述である。他者の心の負担などを考えて、気づかれないように役割を担い、人々が感謝しつつも、誰がしてくださったか判らない。それを最良の役割遂行としているのである。

 雨の中、ひっそりと咲いている椿の花のようである。

時間と空間の旅 ① 9/10      

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