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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

月から縄文時代の恋愛を想像する・・(10/10 年末年始に理想と現実を考える)

2022-01-17 | 第二章「五感と体感」

暗いニュースがやたらと多い中、縄文時代の恋愛を妄想している。と言って縄文時代は無文字であったので、恋愛の歌などは当然ながら残っていない。あるのは土器などに描かれた月の軌跡を想わせるような図像とか、文字文化が日本で始まるころ(7-8世紀)の文献(過去の記憶も含まれる)だけである。

月は三日月から見え始め満月になり、やがて見え始めるのが深夜、早朝となって消えていく。その姿はだれでも分かるが、その軌跡(夕方や早朝に見た場所の記憶)は月を意識すると現代人でも気がつくのだが、大空に弧を描き古代の人にとっては、それでカレンダーの代わりにもなる(一ヶ月は約30日)ので、生活が掛かっていて真剣に見ていたのに違いない。

その月(三日月など美しい姿)を観て縄文時代の男女はどのような言葉を交わしたか興味が湧くが、当然ながら記録はない。しかし縄文の月の文化がまだ残っていたのではと思われる7-8世紀の文献にヒントはないかと調べると(井戸尻考古館の井戸尻に記載あり)有名な大伴家持の歌にたどり着いた。家持16歳の歌と妻の坂上郎女の歌があり、その掛け合いが男女の魂の歌と言ってもよいほど秀逸である。

月立ちて ただ三日月の 眉根掻き 日長く恋ひし 君に逢へるかも
(万葉集 993 坂上郎女)

振り放(さ)けて 三日月観れば 人目見し 人の眉引き 思ほゆるかも
(万葉集 994 大伴家持)   以上 小学館 日本古典文学全集参照

当時は眉がかゆくて掻くというのは恋の前兆と考えられていたようで、三日月型の眉を掻く女性の気持ちが何とも素敵だ。
それに対して家持の歌は女性の眉を通してのわくわく感もさるものの、月の軌跡、三日月から満月そして消えてゆく月の眉型の軌跡も視野にあるようで、それから先の時間の変化も感じ、やや観念的なところは男性的ともいえる。

1200年前から3500年前とか5000年前とかの縄文時代を想像するのは叱られてしまうかもしれないが、当時は月の文化、月読みの文化であると想像できるので、同じようなことがあったのではと。

縄文時代には今回のトンガのような火山の大爆発もあり(鬼界カルデラ)、また大陸の影響もあるので今と同じようなパンデミックもあったと思う。そんな中でも素敵な天国のような恋愛もあったのでは。やな事もあるが良いこともあると思いを馳せたい。

10/10 年末年始に理想と現実を考える

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