リンゴは、不思議に誤解されている果物であるようだ。
旧約聖書の創世記で失楽園の原因にリンゴを食べたと良く言われているが、聖書には果実とあっても、リンゴとは書かれていない。また、リンゴを食べただけで楽園を追われるというより、そのあとの罪を認めない行為等もあるので、唯一の原因というのもちょっとおかしな話である。さらに言えば、アダムが始めから神から食べてよいといわれた楽園の多くの木の果実も、特定できる表記はないので、リンゴが食べていい果実であったかもしれない。
もうひとつ、リンゴの有名な話として、ニュートンがリンゴが落ちるのを見て、万有引力を発見したという言われているが、Wikipediaでは否定的な見解をしめしている。違う説も紹介されている。しかし、ペスト大流行のさなか、庭のリンゴが落ちるのを見てニュートンが発見したというイメージは、とても絵になる。
日本人(ちょっと年配かもしれないが)にとっても、忘れられないリンゴは、美空ひばりのリンゴ追分かもしれない。しかしながら、この曲もリンゴの白い花の詩であり、果実はでてこない。戦後有名だったリンゴの唄(並木路子)には赤いリンゴがでてくるけど。
ここまで、書いて、リンゴを見るだけでなく、ナイフで切って食してみることにした。リンゴをま二つに切ったところで、別室で寝ていたマルチーズのノコちゃんが突然近くによってくる。リンゴの匂いに誘われたようである。
確かにりんごは、犬でなくとも五感を刺激する果実である。独特の甘い香り、食感、ちょっと酸っぱい味、齧るときの音・・・そんなことが、私を含めた人々を他の果物と比べても魅了するのかもしれない。
りんご。おいしかった。(ノコちゃんも・・・)
(「日々の”感じ”の旅」3/13)
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