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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

親密な神仏との関係・・今も縄文時代も (8/10 明るく生きるとは)

2022-02-03 | 第九章「愛」

この写真は約4000年前の堀之内式土器の時代の仮面の女神の発掘時の模型だ。かつて中ッ原遺跡公園で撮ったものだ。仮面は世界各国にあるが日本でも当然ながら縄文時代(それ以前の可能性もある)からあった。一般に仮面はお祭りで使用されたり、民族事例から病気の治療を行うときに使用されたりしたようだ。

仮面とは何だろうか。幼いころはお祭りでセルロイドの月光仮面のお面をつけたりしたが、お面に表現されている英雄になるという変身願望を満足させることが一つ。それから変身するわけであるから、普通ならば変身できない自分の意識化もあるかもしれない。小学生低学年のころ橋の上からスーパーマンのように飛ぼうとして、はっと怖いと気が付いたのもこうした経験があったからかもしれない。縄文時代の祭りや医療者が仮面をかぶるのも、神秘的な力をもつ神仏(縄文時代の信仰対象をかりに神仏と呼ぶ)と、それを持たない人間の意識化に関係するだろう。

さらに、この仮面の女神のような土偶を見ると、お面に表現されている存在でもなく、お面を被らないと変身できない人間でもない、お面のような人間のような存在が神のような信仰対象になっているという見方もできる。これは現代の代表的な宗教(例えばキリスト教)にも見られるものではないだろうか。遠い存在の神が身近で親密な神になる。なにかそのようなドラマを感じてしまう。仮面の女神は通常壊される土偶が、壊されないで残った珍しい事例の一つである。その謎にも迫れるような気もする。

さて、私たちは何を求めているのだろうか。お金や地位なのだろうか。刹那的な快楽なのだろうか。

エリクソンの8つの人格形成論の中には23歳から34歳を愛の時代としている。この時代は親密性というポジティブな感情も育つが、逆に孤立感といったネガティブな感情も育つといわれる。自分のことを考えてもこの時期には配偶者を得たり、仕事もある程度ものになり活躍し始める年代。自己を振り返るといろいろな想いが駆け巡る。

前回のブログであった青春時代から一皮むけた年代。もちろん愛の問題はこの時期だけに押し込めるには大きすぎていて、人生をとおして愛の問題、孤独や親密の関係は大切なテーマである。

例えば平安時代。貴族が仏像からひもを引き、それを手に持って往生することが多かったようだ。親密な神仏。それは昔の話でもなく今でも縄文時代でも信仰の中に息づいているのではないだろうか。

8/10 明るく生きるとは 

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