NPOで生き甲斐の心理学を普及する活動をしているのだが、最近活動のためのコミュニケーション手段をあれこれ考えている。運が良いことに、現在は情報時代となり、幼い頃は満員の映画館で悪戦しつつ観た高価な映画も、今でじゃ只でパソコンで見られたりする。
かつては何百万も出してマーケットリサーチした内容も、今では検索エンジンで好きな情報が簡単に入手できるようである。さらに驚きはFACEBOOKやMIXI、Twitterなどから面倒な手続きもなく、有意義な情報のやり取りができる。本当に凄い時代だ。
さて、今、関心があるのはPowerPointを使おうかなということ。以前は外資系企業に勤めていたこともあり、PowerPointは良く使った。ただ、会社をやめてから、こころのケア等の世界に入って、ご無沙汰だった。
しかし先日、論理をつむぐシステム思考で素晴らしい・プレゼンテーションを観て、心が動いた。ただ、生き甲斐の心理学の勉強会でどういう使い方があるかと考えると、悩んでしまう。
勉強会では、今までも写真をスライドショウで観たり、イメージ情報を使う意味は大いにあるのだが、説明にパワーポイントを使うと、変に緊張しリラックスした状態ができるかという懸念である。こころの勉強は、お互いにこころの鎧を脱いで、リラックスしないと効果があがらない。
「生き甲斐の心理学」を勉強していくと、14の防衛機制の勉強をするようになる。フロイトが理論化したものであるが、日常の中では本当にしょっちゅう出くわす。こころの安定を確保する、神秘的で素晴らしいこころの仕組みだが、これもポジティブな面のほかにネガティブな面もある。そのあたりを良く知り、セルフコントロールが上手になればと思う。
防衛機制、例えば、八つ当たりは感情転移の典型的なものであるが、本人はちょっとこころの安定に役立つかもしれないが、まわりは迷惑だし本人も苦労する。そんな風である。同一化という仲間意識は、ある意味よいが、本来人は孤独であることを忘れがちになるとか。
PowerPointでプレゼンテーションをすると、人によっては、知性化や合理化の防衛機制を刺激するかもしれない。反動形成になるかもしれない。同一化の防衛機制を起こすかもしれない。そんな心配がある。
でも、防衛機制という、こころの道具。この理解がさらに深まれば(当然他人ではなく自分の防衛機制の理解を深めてこそだが)、きっとPowerPointもうまく使えるだろう。今の自分に、それだけの力があるのか、結局はそんな問題かもしれない。
信頼力 5/10