昨日は府中での勉強会で、エリクソンの理論と真善美の関係をいろいろ考える機会があった。もちろん、哲学ではなく心理学としてである。
真善美とは何だろう。真は思考と特に関係深いが決してそれだけでもない善とか美とも分かちがたい。善も行動と私は特に関係深いとも思うが真とも美とも分かちがたいところがある。美も感情と特に関係深いと思うが真と善とも複雑に結びついている、三位一体の神が想像しにくいのと同様に真善美の関係も想像しにくい。ただ、思考することで、不思議にも知覚が変わるところがある。
ストレスとは何か、生き甲斐の心理学では理想と現実のギャップ・感情といったことを考える。それは、悲しみであったり、幻滅であったり、嫉妬であったり・・・まあ、いろいろなのであるが、その生命体のありようを芸術家は美として表現する。
その美に関係しして、ちょっと思い出したが、この1-2年、ユーミンの「ひこうき雲」をよく聞くことが多い。映画を見てからであるが、それは私の幼友達の若すぎた自死の思い出と確実にリンクしている。そして、自分の中にある種の固執を招いているようにも感じる。突然、防衛機制的なスイッチが入るのである。昇華のようで・・・
そして思うのだが、これから「ひこうき雲」を聴き続け、ちょっと病的・感傷的・ループ的になることも私の人生かもしれないが、幼友達の衝撃をもっと思考や行動の側面から再検討することもできるかもしれない。
写真は北陸旅行の帰りに撮った、八ヶ岳である。中央高速で東京に向かう時、とかく富士山に固執しがちだが、八ヶ岳もいいもんだと気づいた旅であった。古代の人は山の稜線に特別な想いを持ったようだが、視点を変えて物事を見直すと新鮮な発見がある。
五感・体感とストレス 6/10