自分のルーツを調べたり、所縁のある人のことを調べたりすること。日常の生活の中ではなかなか手に付けられないものだ。
ただ、よく考えてみると、そのようなことは、悔いのない人生をおくるうえで結構大事なことだ。ちょっと気になることは、自分とは何か、自分を大事にすること(生育史も含め)、自分の生き甲斐、と関係が深いことが多い。つまり、自己実現との関わりが深い大事なことが多いのでは。
小学生のころに、母から私の大叔父さんに桂金太郎という人がいて、小学校の先生をしていたが志しを持って台湾に行き土匪に殺されたことを知った。祖父の兄に当たるのだが、祖父母も全くそのことには触れなかったこともあり、50歳を過ぎるまでほとんど忘れていた。親戚でもほとんど話題にならなかった。
それが、教育事業をNPOでするようになり、どんな人生をおくったのか、ちょっと気になっていた。そして、台湾関係の本を読んで、ある日大叔父さんが遭遇したのが芝山巖事件であることがわかり、ネットで検索すると詳しい本があることを知った。そしてある日、絶版となっている本を古書店で見つけ買い求めた。
その本を読んでびっくり、大叔父さんは自分が通っていた小学校の先生をしていたこと、曽祖父のことも含め、知らなかったことが随分わかった。へぇーという感じである。過去の様々な点が線になり、それが面に。そういう楽しさである。その楽しさをさらに・・・ということで来週、台湾に行くことにした。芝山巖に実際に行ってみる。
自分がよく知っている1-2世代前。名前など、ほのかに知っている3-5世代前。DNAの研究で最近画期的に人類の歴史研究が進む中、現世人類は5-6万年前にアフリカから世界に広がったことが定説となった(昔ならったピテカントロプスは直接の祖先ではないことも)。まあ、2000-3000世代とかが比較的身近になってきた。しかし、自分の祖先について無関心でいられたことか、過去の不思議な縁を知らないことか。
台湾も、大叔父さんだけでなく、さまざまな祖先との関わりもあっただろう(南ルートで日本に到来した日本人も多いことがDNA的に判っているようだ)。早く行ってみたい!
ストレス曲線 6/10