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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

嫌いな人が好きになる平和な時代!(時間と空間の旅 ① 5/10)

2014-02-02 | 第一章「意識と知覚」

 今の日本は何か、「嫌いな人がさらに嫌いになる」時代のような気がする。1300年前、日本の原形が作られた時代も、そういう局面があったようだが、心に残るのは、壬申の乱の後の大きな変化である。外交的には唐・新羅と百済・日本の戦い。内政的にも天智天皇系と天武天皇系の戦い。それぞれが多くの血を流すのだが、壬申の乱以降は見事に外交、内政がまとまっていく。

 ただ、壬申の乱以降にまとめられた日本書紀とか古事記などを読むと、「和をもって尊しとなす」の思想が大切にされているし、天武天皇や持統天皇の政治もかつての敵を政権で重用したりで、実に見事な政権運営を行っているようだ。また、百済から新羅への外交展開。唐との戦いを避ける方針も現実的で適切だったようだ。

 日本でもまれにみる内戦の後で、このようなことができた鍵は、私は感情の処理が大きかったと思う。それも、例えば持統天皇のような辛い生育史の中で、生き抜いたリーダが存在したゆえかなと思うのだ。

 さて、今日は古代を妄想するところからスタートしたが、生き甲斐の心理学の勉強会でも、「嫌いな人を好きになる」という話題はいつも盛り上がるものだ。これは、自分の「好きか嫌いか」という現実の感情の受容の問題。相手の嫌なところ、好きなところなどを客観視する力と解釈の問題がある。しかも、人間なので身体も生育史も魂もあるので、非常に現実的であると同時に神秘的な問題もある。

 私の経験で恐縮だが、半年とか苦しんで解決した問題があった。生き甲斐の心理学にこころから感謝したのだが。もちろん、まだまだ未熟なので未解決な問題も多々ある。しかし、昔は覆水盆にかえらずと諦めるのが普通だったが、今はそうでないと断言できる。久しぶりにU先生のブログの一文を読ませていただいたが、とても大事なポイントが書かれているので、関心のある方は是非ご覧下さい。

 未熟な私ではあるが、「嫌いな人を好きになる」事例を積んでいきたいと思う。それは、結構大変な訓練から生まれるが、平和は、そういう地道な訓練からしか生まれないようにも思う。

時間と空間の旅 ① 5/10      

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