結婚式のときに、妻の友人から「結婚してからも、オイとかオマエなどと呼ばずに、ちゃんと○○子さんと呼んであげてください」というスピーチがあった。
そして、結婚してしばらくは、○○子さん、あるいは○○子と読んでいたように思う。その後、子供(二人の娘)が生まれ言葉をしゃべるようになると。いつのまにか、家では「お母さん」と呼ぶようになった。
考えてみれば、家庭の中での役割がそのまま、呼び方になっている。自分のことも、いつのまにか「お父さん」と呼ばれるようになっている。自分の中で行動(言葉かけも)の基準がお父さんとしての行動になってきているのだろう。
そして、今、子供が成人した段階で、妻のことを「お母さん」と呼ぶのはどのようなものか、気になってきた。先日、家族団欒の時に妻を○○子さんと呼んでみた。さらに娘にこれから、○○子さんと呼びたいと娘に言ったら。
「お父さん、気持ちが悪い。二人の時だけにして。」と言われた。
呼び方ひとつでも、不思議な心のメカニズムがしのびこんでいるのだ。
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