折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

SARSの時

2020年01月25日 | 




中国から広がった新型肺炎が世界に広がり始めています。
どこまで広がるのでしょうか。

ニュースを見聞きすると2002年から2003年にかけて中国で広がったSARSを思い出してしまいます。
当時夫は中国大連に単身赴任中、同じ学校の日本人教師3人の内1人はサッサと帰国。授業は普通通り続いていましたが日本にいる奥様が心配でたまらないから帰国するよう勧められたと言う事でした。そのうちに大連のある遼寧省にも感染者が出て生徒も教師も学校の中から出ることが禁止され、敷地内にある寄宿舎と学校だけで暮らすことになりました。

私は夫とメールでやり取りしながら「感染者が1名出たと言っても遼寧省の人口は4千万人くらいいるのだからね」とあまり心配はしていませんでした。ただ、一番心配だったのは、感染者1名が本当かどうかと言う事でした。当局の発表が信じられなくなっていて実はもっとひどいことになっているのではないかとも思えたのです。学校内でも発表が信じられないとデマが飛び交っていたようです。
今回の新型肺炎では事実を迅速に発表されていると思いたいですが。

あの年も学校は春節から続く長い春休みに入って夫は帰国しました。
「夫が帰国したの」と言うと私の周囲の反応は「それじゃあ家族も外出できないのじゃないの」と皆さん心配顔でそっと離れていく感じでした。潜伏期間と言われる10日から2週間は一緒に暮らす家族も外出禁止・・・確かにそうかもしれないけれどと思いながら暗くなってからこっそり買い物に出かけていました。
春休みが終わる3月半ばには夫は大連に戻り、大騒ぎだったSARSも2003年7月頃には収束しました。
WHOの最終報告では37か国で8000人近くが感染して916人が死亡したとあります。

今回の新型肺炎も大騒ぎだけで一日も早く終わって欲しいと願っています。

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