小さな赤いバラ
毎月2回、絵の同好会があります。以前はおしゃべりが中心の会でしたが、この春から新人さんが入会されて真面目に絵も描くようになりました。2時間ほどはまじめに描いて、休憩。
「オリンピックほんとに開催されるみたいね~」
「大丈夫かしらね」
「まぁ、テレビで見るだけの私らは心配ないけど東京は大変でしょう・・・」
「前の東京オリンピックの時は中継が校内放送であってみんなで盛り上がってね・・・」と言ったKさんは当時中学生だったとか。
「女子バレーの試合凄かったわね、ドキドキだったわ。」
「その年の春に結婚してたから、夫と二人で夢中でテレビ見てた」というのは私。
「私は小学校に上がったばかりだったからあまり覚えていないわ」とMさん。
新入りさんは「その年に生まれたの」と言われて「まぁ~ 若いねー」
「ともかくオリンピックの時には生まれていたわけね」となりました。
絵を描いている時も普通に話している時にも年齢の差などは特に感じません。
この頃ワクチンの話が出ると接種した人が2人、あとの2人は「まだ接種券も来てないの」と言われて「あ、そうねぇ」となってその時には年齢の差を再確認することになりました。
戦前生まれとか、東京オリンピックとか、震災とかそれぞれの体験した記憶が違っていて、時々この同好会で一番年長なのは私なんだと思います。けれどいったいいつの間にこんなことになったのかとも思います。この同好会に入れていただいた頃は先輩方が大勢いらして、私は何をするにも小さくなっていました。それから28年過ぎて・・・そりゃぁ変わるはずです。でも、4人のメンバーの内3人はその頃からずっと一緒、年齢差も変わらずそのまま・・・で。
リアトリス (和名 キリンギク)