青い空が怖いと言うHikki。
澄み渡った空の向こうにいる何かに、
自分という存在が見透かされているような感じがするからだろうか。
あるいは透き通るような青の向こうに広がる闇、
宇宙の不明瞭な部分が自分の心に重なって混沌としてしまうからだろうか。
心に抱く闇は、宇宙の闇と同じように普通は誰の目にも見えないし、触れられない。
けれど青空の向こうに広がる宇宙の闇を知っている私達には、
無意識のうちに自分の中の闇の存在を意識しているのかもしれない。
透き通った空は鏡の役割をして、今の自分を映し出す。
心に抱く闇が自分の本質だとして、今大地の上に生きる自分が本当に自分らしいかどうかを
空を見上げる事で感じるんだとしたら、空って怖いね。
Hikkiが青い空を歌い、語る時、それは自己追求の作業をしていると言えないだろうか。
空という鏡を間に挟んでリンクし合う、真実の自分とパロディの自分。
そのバランスを調節するかのようにHikkiは、時々空から、青から離れたり挑んだりする。
「time will tell」を始め”青”や”空”というフレーズが、Hikkiの作品の中には数多く出て来る。
ここでいくつか抜粋してみよう。
>正しい道を進んでると信じているから、途中で捨てたもの、あきらめたものを、
犠牲だなんて思わない。
空が目を閉じる。(「UH3+」散文詩より)
これは真実の自分が目を閉じる事で言えるもの、という事ではないだろうか。
真実の自分が目を閉じ、口を閉ざす事でパロディの自分が真実に取って代われる瞬間。
>テレビが青い目で私を見てる
いくらチャンネルを変えても
その視線を振り切れずにいる(「Parody」より)
ここでは真実の自分が今の自分を凝視する事によって、
どんなにもっともらしく振舞おうとしても、やはりパロディであり続ける様を描いている。
>青い空が見えぬなら青い傘広げて(「COLORS」より)
ところがこの曲でHikkiは、初めて真っ向から”青い空”に向かっていく。
挑戦状を叩き付けているのだ。
この変化は大きい。
何色もの色を放ち、炎のようにどんな形にでもなれる。
戦う術を知った今、
何度キャンバスを塗りつぶすような事があっても絶望しない。
>今の私はあなたの知らない色
”青”にも負けない色をHikkiは生み出したのかもしれない、と思えた。
※村上龍 著”限りなく透明に近いブルー”より、タイトルを拝借しました。
「ULTRA BLUE」と聞いて最初に連想したのが、このタイトルでした。
澄み渡った空の向こうにいる何かに、
自分という存在が見透かされているような感じがするからだろうか。
あるいは透き通るような青の向こうに広がる闇、
宇宙の不明瞭な部分が自分の心に重なって混沌としてしまうからだろうか。
心に抱く闇は、宇宙の闇と同じように普通は誰の目にも見えないし、触れられない。
けれど青空の向こうに広がる宇宙の闇を知っている私達には、
無意識のうちに自分の中の闇の存在を意識しているのかもしれない。
透き通った空は鏡の役割をして、今の自分を映し出す。
心に抱く闇が自分の本質だとして、今大地の上に生きる自分が本当に自分らしいかどうかを
空を見上げる事で感じるんだとしたら、空って怖いね。
Hikkiが青い空を歌い、語る時、それは自己追求の作業をしていると言えないだろうか。
空という鏡を間に挟んでリンクし合う、真実の自分とパロディの自分。
そのバランスを調節するかのようにHikkiは、時々空から、青から離れたり挑んだりする。
「time will tell」を始め”青”や”空”というフレーズが、Hikkiの作品の中には数多く出て来る。
ここでいくつか抜粋してみよう。
>正しい道を進んでると信じているから、途中で捨てたもの、あきらめたものを、
犠牲だなんて思わない。
空が目を閉じる。(「UH3+」散文詩より)
これは真実の自分が目を閉じる事で言えるもの、という事ではないだろうか。
真実の自分が目を閉じ、口を閉ざす事でパロディの自分が真実に取って代われる瞬間。
>テレビが青い目で私を見てる
いくらチャンネルを変えても
その視線を振り切れずにいる(「Parody」より)
ここでは真実の自分が今の自分を凝視する事によって、
どんなにもっともらしく振舞おうとしても、やはりパロディであり続ける様を描いている。
>青い空が見えぬなら青い傘広げて(「COLORS」より)
ところがこの曲でHikkiは、初めて真っ向から”青い空”に向かっていく。
挑戦状を叩き付けているのだ。
この変化は大きい。
何色もの色を放ち、炎のようにどんな形にでもなれる。
戦う術を知った今、
何度キャンバスを塗りつぶすような事があっても絶望しない。
>今の私はあなたの知らない色
”青”にも負けない色をHikkiは生み出したのかもしれない、と思えた。
※村上龍 著”限りなく透明に近いブルー”より、タイトルを拝借しました。
「ULTRA BLUE」と聞いて最初に連想したのが、このタイトルでした。