植物越冬メモ

散歩中に見つけた熱帯植物を紹介していきます。。

耐寒性椰子の植栽例

2017年12月21日 | 関東植物
耐寒ヤシの植栽例

アメリカの乾燥地域原産で、耐寒性があるので様々な地域で、
街路樹や庭園樹として植栽されて、で南国ムードを演出していますが。

ディズニーシー 2017.7.7



横須賀の椰子並木
横須賀も、比較的温暖な気候な為亜熱帯植物も見られる。
ワシントンヤシも、多く街路樹として利用されている。


17.9.5


ワシントンヤシの幼木
逗子マリーナには、幹の高い成木だけでなく
幼木も植栽されていて、高低差をヤシ並木につける事もヤシ並木の植栽におは効果的である。

逗子マリーナ 17.11.8


逗子マリーナ
やはり、ワシントンヤシは群生するとより雰囲気がでる。
横須賀と同じく逗子にも、ヤシ並木がある。宮崎でみたヤシ並木と同様な量で驚いた。

17.11.8



カナリーやココス、チャメロップスまで植栽されていて、
宮崎でみた椰子並木を思い出す・・。

17.11.8


ビロウも街路樹として利用
背の高いワシントンヤシと比べて、樹高がやや低い。
生育がゆっくりな事が影響しているのだろうか。その為、剪定作業などの
手間コストが軽減される。



横須賀 17.9.5



逗子マリーナ 17.11.8



シュロの新しい植栽例
ヤシ科の中では、耐寒性は、ヤタイヤシ(ブラジル原産)よりも優れていて、
耐寒温度は―15℃程度とされている。
古くから見かけるシュロも、雑木と組み合わせるとナチュラルな雰囲気の植栽になる。



ディズニーシー 17.7.7


カナリーヤシ
大きく生育するので、広場やテーマパークの植栽に利用される事が多い。
暖かい気候を好むが、現在では様々な場所に植栽され、福島のいわき市内でも
露地植え例がある。


17.9.5


国道16号のカナリーヤシ並木
馬堀海岸では、カナリーヤシの並木が知られて
いる。海沿いで、温暖な地域なので亜熱帯植物の植栽も見られた。
ハイビスカス(白)やコーラルタイプのハイビスカス、ブーゲン(赤)の露地植えも確認。


17.9.5


17.9.5


ココスヤシ

逗子マリーナ 17.11.8


カナリーヤシの子株
無霜地帯では、実生繁殖する事もあるカナリ
ーヤシ。今後温暖化か進むと、シュロ以外の椰子植物も繁殖する例もでてくるのだろうか。


17.9.5


フェニックスロベレニー
逗子マリーナでは、3本のフェニックスロベレニーを確認した。
海沿いなので、冬季の平均温度が高いので毎年状態良く越冬できているようだ。


逗子マリーナ 17.11.8



逗子マリーナ 17.11.8



ディズニーシー 2017.7.7


カンノンチク

耐寒性は、シュロチク(-4℃~5℃)
より低い
。シュロチクよりも草丈が低いので室内栽培に向く。
無霜地帯では、露地植えにすると、こんもりと茂る姿になる。


湘南にて 17.11.25



多肉植物・サボテン類の植栽例

比較的、潮風に耐性がある。草姿が独特なものが多いので人気。
海沿いの乾燥しやすい地域では、道路わきにキダチアロエが植栽さている。(下田市)
とげが葉にあるので、注意したい。


ウチワサボテン・ナイアガラ

 横須賀 17.9.5


キダチアロエ

 逗子マリーナ 17.11.8


アロエの一種

  横須賀 17.9.5


斑入りリュウゼツラン

  逗子マリーナ 17.11.8




熱帯花木の植栽例

ヤシを数本、一つの敷地に植栽するだけでも、南国感がでる。
しかし、ヤシ以外のにも花を楽しみたいのなら、以下の植物を南国風の植栽取り入れられる。


ルリマツリ
耐寒性はあり、無霜地帯では低木として利用さきる。
また、霜の降りる地域でも、地上部は枯れ、夏に復活して花も咲かせるケースもある。

横須賀 17.9.13


アメリカデイゴ
生育は早いので、まめな剪定が必要。冬には落葉する。
耐寒性があり、霜の降りる(9aの地域)でも植栽できる数少ない亜熱帯樹木。

ディズニーシー 201.7.7


ハイビスカス
これは、室内で越冬している可能性があるが、
なかなかの大株で、玄関前にこのように数鉢奥だけでも南国感がでる。

横須賀 17.9.13





観葉植物の植栽例  フィロデンドロンの1種!!
品種不明だが、セローム以外にも露地越冬できる品種がある事が分かった。

このサトイモ科の植物の名前を調べ中。
初めて地植え例をみたずっとソテツの幹の着生して露地越冬をしてきたという。

横須賀 17.9.5


クワズイモ
高温性の種類が多い、アロカシア属の中では耐寒性があり、暖地なら屋外越冬可能な種類。
この写真の株は、コンクリートから直接芽生えた物なので、実生で繁殖した株なのだろうか?


横須賀 17.9.13


ストレチア・ニコライ(オーガスター)
 耐寒性があるが、約-1℃で、霜にあたると一発で枯死するタイプ(ゴムノキ、モンステラも含む)
なので気をつけたい。越冬時は乾燥ぎみに管理して耐寒能力をあげると良い。


横須賀 17.9.5


ソテツ
ソテツは、生育がゆっくりなので個人の庭の植栽にも向く。
椰子の仲間は、広い敷地での植栽に有効である。一般家庭の庭に向く亜熱帯植物は、ニューサ
イラン、チャメロップスが向いている。


東京23区 17.7.5


ブラヘアアルマータ
最近出回っている耐寒性ヤシ。メキシコ原産で乾燥にも強い。
暖地では庭植えできる品種なので、日当たりの良い場所で管理すると良い。

鎌倉 17.11.8


<耐寒性ヤシ植物の実生繁殖例と植栽の北限>
・シュロ 
現在のところ仙台(海沿い)まで実生繁殖例のようだ。
植栽北限は八戸(青森)である。

・ココスヤシ
焼津市(静岡)熱海で実生繁殖例を確認。
植栽北限は、福島県いわき市まで。

・ビロウ 
日南市(宮崎で実生繁殖例を確認。
植栽は、関東~沖縄。関東までなら可能
また、冬の最低気温が-4℃以下にならなければ可能である。
 
・ワシントンヤシ
 熱海 で実生繁殖例を確認。       
全国に広く植栽されている種で北関東でも植栽されるが、
植栽北限は、福島県いわき市である。


横須賀・鎌倉海浜 植物

2017年12月21日 | 関東植物

晩秋に咲く皇帝ダリア 2017.11.25

11月ながらまだ湘南は南国ムードを感じた。街中は、ブーゲンビリアやハイビスカスも見られ、
海沿いにはヤシも多かった。また、皇帝ダリアは、メキシコ原産で晩秋に咲く。


庭木のユッカ・ロストラータ 17.11.8

都心から車で2時間あれば、
気軽に南国ムードを楽しめる横須賀・逗子方面に植物を視察しにいってきた。
また、観光地の江の島(藤沢市)など散策場所も多い。




ビロウ 17.11.25


ちょっと海沿いへ行くだけで、黒潮を受ける湘南は温暖なのか、
亜熱帯植物が多く見られる。またお店の植栽の種類も多様化し、気軽に観葉植物
として利用されるようになった事もうれしい事である。



チャメロップスを使った植栽 17.11.8



青年の木とハーブ類の植栽17.11.8



17.11.8



アカベは、初島でも同様にこのように、目立つ位置に植栽に利用されている。

17.11.25



ヒメノウゼンカズラ
これは、亜熱帯原産の種類で無霜地帯なら地植え可能。
北米産のノウゼンカズラは、北海道でも地植えされているらしい。


17.11.25


皇帝ダリア以外にも、南アフリカの植物も、日本の冬に霜が当たらなければ
木立アロエやストレチア・レギネを植栽するのもいいか
も。



17.11.25



17.11.25





シマナンヨウスギ
このシマナンヨウスギは、市指定の天然記念物に指定されている。
古くからあるようで、熱海や伊豆でみた植栽物よりも樹高があった。



17.11.25



17.11.25




ストレチアを利用した寄せ植え
写真左側からニコライ、レギネ、コニファーの仲間のゴールドクレストが植栽されている。

例1

17.11.25 



例2

17.11.25



ストレチア・ノンリーフ
ストレチア・ノンリーフは、葉の面積が少ないので蒸散による水分消失を防ぐ。
サンセベリアと同様に水やりは、よく鉢土が乾いたら行う。






キンメイチク
この地植え例は初めて見た。
流通する数が少ない為か、他の温暖地でもみなかった熱帯のバンブーの仲間。
日本の竹とは違い、密生して生えている。



 17.11.25



 17.11.25



ワシントンヤシ
やはり椰子のワシントンヤシがあると南国を感じさせる。
乾燥を好むので、海岸植栽に向く。海外でも多く利用される亜熱帯原産のヤシ。


17.11.25


逗子マリーナ 17.11.8 




トックリラン
メキシコ原産の乾燥地帯の植物で、耐寒性がある。
しかし、日本では梅雨の高温多湿で成長点が蒸れるケースが多いので
鉢植えにするか、軒下植栽がベストかも。



17.11.25


17.11.8




コルジリネ・ストリクタ
耐寒性が高く種類で、赤ドラセナ(レッドスター)
やコルジリネ・オーストラリスに次いで寒さに強い

17.11.25


モンステラ・デリオサ
耐寒性はあるが、ゴムノキ同様に、霜で一発で葉が黒くなるタイプ
これが、ここまで大きくなるなら湘南も亜熱帯に近いのか。


17.11.25



この斑入りのインドゴムノキも屋外で越冬できる事が分かった!!!!!

インドゴムノキ(斑入り)
この斑入りのゴムノキは、バナナワニ園でも見た。


17.11.25



インドゴムノキ(緑葉)
他にも(黒ゴム・アサヒゴム)も越冬可能である。
アサヒゴムと黒ゴムは自宅の-4℃の地域で、霜よけハウス内に今越冬中。

17.11.8



フェニックスロベレニー
ヤシ科にしては、そこまで大きくならずに、鉢栽培でも長く美しい状態をキープできる。
霜にあてなければ-4~5℃くらい。湘南・逗子でも、インドアグリーンや庭木として、利用されている


17.11.25




お店のシンボルツリー 17.11.25



ハイビスカス
ハイビスカスは、北限となる冬の最低温度(-3~4℃未満)の地域では、
落葉樹化して冬の寒さで葉が落葉する。



屋外で越冬中のミセスユミ 17.11.25


17.11.25


17.11.25



17.11.25


17.11.25


ミキナシサバルヤシ

これは、レア椰子でミキナシサバルヤシ(-20℃)である。
耐寒性は高く、日本の自生するシュロ(-15℃)と同じくらいある。


17.11.25



寒冷地の越冬サボテン in群馬・栃木

2017年12月11日 | 関東植物

 寒冷地でもサボテンが大きく生育して、越冬できていると聞いたので
いってきました。この日は、前日の記録的寒波で霜と霧が発生していた。
北関東は12月でもけっこう冷え込んでいた。

群馬県 17.12.9




しかし、山中の温泉地に自然繁殖したシュロを発見。
さすがに、山岳地帯での寒冷地での、繁殖は厳しいと思ったが・・。

栃木県(佐野市) 17.12.9




視察したところは群馬(桐生市)・栃木(佐野市)のどちらも南部で、北部のみなかみ
(終日氷点下になる
地域と比べれば温暖である。約-5~-6℃くらい




アユの釣り堀もあった。17.12.9



さらに、山の斜面や坂に家がたっている為、日当たりは良い
そこに季節風や北風の影響で、地面が乾燥しやすいので冬期、低温・乾燥下で越冬する
サボテンには向いていると思う。





メセン 群馬県(桐生市)2017 12.9




リトープス 群馬県(桐生市)9.9



花も開花中で、植栽場所は軒下である。
関東南部では、夏の高温多湿なので夏越しが難しいが、
この場所は、冬はしっかり土壌が乾燥し、夏もいくらか涼しいので高山の多肉植物に適しているのかも。




17.12.9

この地が風通しが良く、冷涼気候の示す植物として、ゴールドクレスト
挙げられる。本種は、関東南部では夏の高温多湿で部分的に茶色くなる
この種があちこちで見られる事は、ここが比較的、風通しの良い場だといえる。


栃木県(佐野市)2017・12.9






栃木県(佐野市)17.12.9

ウチワサボテンの大盆丸 群馬県(桐生市)
この株は、日当たりのよい斜面に地植えされてた。大盆丸は耐寒性が強いので
この地でも越冬できるようだ。他にも大盆丸があったようだが大きくなりすぎて
道をふさぐので切り倒したとか。




群馬県(桐生市)17.12.9
北米産のサボテンの1種だと思われる。軒下で地植え。




斜面に植栽されたリュウゼツランとシュロ 群馬県(桐生市)
17.12.9


群馬県(桐生市)17.9.9
アカベにもいろんな種があるが、この株は青白くアオノリュウゼツラン
似た葉色だが、やや小型な種類。品種は調べ中。



トウジュロ 栃木県 (佐野市)17.12.9

 また、シュロはこの寒冷地でも育つと貴重に思われているためか、きれいに古い葉を落として、
幹も黒いひもでまかれていた。

関東南部は温暖なので、自然繁殖して放置した野良ジュロをみるが、きちんと管理すれば
南国植栽には役立つのある。
群馬や栃木でもシュロは多く植栽されていた。


また、シュロ以外にもココスヤシやワシントンヤシなど9aの地域(
約―6~-7℃)の地域なら植栽可能なヤシ科の植物も植えられていた。


斑入りリュウセツラン 群馬県(太田市)
2016.9.27



ワシントンヤシ 群馬県(前橋市)
2016・9.29


ココスヤシ   群馬県(前橋市)
2016.9.29





ウチワサボテンの大盆丸 栃木県(佐野市)
17.12.9



 この群生はなかなかの大株で、茨城のウチワサボテンの群生地と
同じくらいで見事だった。しかし、より大型で、民家の近くに植栽されている。
その為、寒風もある程度防ぎ、乾燥しやすい


 岩肌むきだしの山もあり、乾燥を好むユッカの仲間のキミガヨラン
環境にあっているのか大きく育っていた

キミガヨラン  栃木 (佐野市)
17.12.9


特殊な耐寒能力をもつ這団扇!!

また北米原産の這団扇(オプンチア・フミフサ)
が地植えされていた。この種は、サボテンの中でも特殊な耐寒性の能力があり、
冬はこのようにだらんと枯れた姿になり、しわしわになっている。

栃木県 佐野市 
17.12.9





 調べてみると、カナダの五大湖近くまで生育し、冬期に水分を凝縮するのは凍らないように
する為である。また、凝縮して葉がしわしわになっても春には元に戻るという。
また、他にも超耐寒性のサボテンがいくつかあり、北極圏ちかくまで生育するサボテンがあるとか・・。



 また、東京の八王子(最低温度:約ー6℃)にも群馬・栃木でみた株と、同じ種類と思われる
ウチワサボテンが地植えされて越冬していた。

2017.11.25

その他にも、露地植えされた南国植物があった。
ソテツやバショウも東北地方でも植栽例もあると聞く・・・。


ソテツ 栃木県 (佐野市)12.9



越冬中のバショウ 栃木県 (佐野市) 12.9
約-7℃くらいが限界のだそう。
東北地方くらいまでならシュロ同様に越冬可能な数少ない南国植物。