植物越冬メモ

散歩中に見つけた熱帯植物を紹介していきます。。

東京都心 熱帯植物

2018年06月15日 | 屋外の植物

都心でも10a相当の植物が越冬してるのか?
 都心23区内は、特に温暖な地域というが、海に面した江東区、江戸川区、品川区、葛飾区は霜が降りにくい地域である。また、多様な亜熱帯植物が越冬している。最近では、栽培家などから、これらの地域(軒下・市街地)でプルメリアやフィカス・アルテシマなどの(10aの植物)も越冬できたと聞く。また、この現象は、熱海や宮崎、鹿児島(指宿)でもみられる。また、東京23区内は、気候区分は9bとなっている。(2018.1.25は-4.0℃を記録し9aである。)気候区分9bの東京都心でも10a相当の亜熱帯性植物がみられるのか調査を行った。


まず、越冬例の多い(9b)の熱帯植物から


インドゴムノキ 2018.4.3


フィカス・アポロ2 2018.4.3
耐寒性および性質が弱い種類なので、葉が寒さと乾燥で、落葉したと思われる。



フェニックス・ロベレニー 2018.4.3


ブーゲンビリア 2018.4.3



ガシュマル 2018.4.3
生育が進み、根の力で鉢を割ってしまっている。



ガシュマル2 2018.4.3 こちらも元気そう。



2018.4.3
一見すると普通の木に見える。まさか町行く人は、あの沖縄で有名なガジュュマルだとは、思わないだろう。


2018.4.2
ツピタンサス シャフレラ・コンパクタより、耐寒性が弱いといわれているが状態よく越冬できている。



クワズイモ  2018.4.2
野ざらしなので葉が落葉している。


クワズイモ2 2018.4.2 
建物近くなので葉が残っている。



アボカド 2018.4.3




アボカド2 2018.4.3 
こちらは、すぐ近くにある株。少し葉が寒さで傷んでる。





セイロンニッケイ 2018.4.3    
無傷である。耐寒性は他の熱帯植物よりも強いと思われる。



テーブルヤシ   2018.4.3  
一部、葉先に痛みがみられるが元気に越冬できている。



10a相当の植物
パキラやフィカス・アルテシマ、アレカヤシは、枯死を確認。
どの種も10aの植物だが、東京23区では時の寒波で枯死してしまうようだ。(2018.1.25の-4.0℃を記録した寒波は例外なほど寒かったので)もしかしたら、今までは毎年越冬できていた可能性もある。

・店前の越冬中の熱帯植物 
屋根に一部、植物が入っていて霜・降雨を防げる環境。道路が目の前でヒートアイランド現象が起こりやすい。


2018.4.2
左からエバーフレッシュ 中アレカヤシ 右ストレチア・ニコライ


2018.4.2
左のアレカヤシは葉が緑だが。右 エバーフレッシュは枯死しているかも


エバーフレッシュ 2018.4.2


2018.4.2
アレカヤシは越冬できたようだ。これにより、クライメートゾーン9bの地域でも場所や活着状況によるが、アレカヤシは越冬できることが分かった。



・その他 道路沿い店前の熱帯植物

フィカス・ベンジャミナ たまに屋外で越冬したと聞くベンジャミナ。葉が青々としているので、もしかしたら4月に購入したばかりかもしれない。しかし、軒下越冬なら無傷でいる可能性も高い。2018.4.2


ハイビスカス 枯死
2018.4.3 枯死している。



2018.4.3 枯死している。



2018.4.3 枯死している。



フィカス・アルテシア?   2018.4.3     枯死している。


アップ 2018.4.3


左パキラ 右フィカス・アルテシマ 2018.4.3  枯死している。


・東京西部(多摩地区)の熱帯植物の越冬状況
 東京西部(多摩地区)でも熱帯植物が屋外で越冬できるようになってきている。冬季の最低気温は、-6~-7度だが市街地および軒下では屋外で越冬できるようだ。しかし、冬場は毎年10センチ程度まとまった積雪が降る地域なのでしっかり防寒対策した方がいい。今後は、インドゴムノキ(緑葉)やビロウなどが見られるようになるかもしれない。


フェニックスロベレニーと右側の木(フェイジョア) 2018.7.31



斑入りカンナ 2018.7.31
斑入りや銅葉の種類は、若干耐寒性が弱い。緑葉で黄花のカンナが一番耐寒性が高いと思われる。


オオタニワタリ 2018.7.31
寒さによって若干落葉したのだろうか。葉は健全なので、生育しながら今後は寒さに適応していくだろう。



クワズイモ・シュロチク 2018.7/31
特に寒さの影響は見られなかった。シュロチクは氷点下5度くらいの地域でも露地で大きく生育した物もある。

都心の店を彩る熱帯植物

2017年11月18日 | 屋外の植物
都心では、雰囲気に合わせ、植栽に扱われる植物が熱帯のヤシやストレチアなど、
南国風の植物を利用する事も多い。


2017.11.4 東京23区

ジャカランタ

2017.7.7 ディズニーシー





おしゃれに店先の植栽として★



ユッカ・ロストラータ  

・シルバーの葉がおしゃれで都心のビル街にうまくマッチしている。
耐寒性や乾燥に強い性質で、高価だが育てやすい。

2017.7.5 代々木ビレッジ



フェニックスロベレニー 
本種は、ヤシの仲間ですがあまり大きくならずに一本でも存在感がある。
その為、都心ではよく店先の植え込みで利用され屋外越冬していた。


2017.11.1 東京23区


2017.7.7  ディズニーシー



シルバー葉の耐寒ヤシ(ブラヘアアルマータ・チャメロップスなど)

2017.7.7  ディズニーシーのチャメロップス


本種は、掌葉でシルバーのかかった葉で珍種されて、よく
町なかでも見られるようになった耐寒ヤシ

2017.7.5  代々木ビレッジのブラヘア・アルマータ




ビカクシダ  
・近年ブームなのか手頃なサイズで安価で販売される事も多くなった。
・耐寒性があり、温暖な都心では見かける植物


2017.7.5 代々木ビレッジ


2017.7.7 ディズニーシー




ジャボチカバ 
・幹に付くように実がなるレア植物。
-2℃くらいの耐寒性があるので屋外越冬している。


2017.7.5  代々木ビレッジ

2017.11.4 東京23区





町なかの緑化に貢献してるかも?。

ポインセチア

2017.11.1 東京23区

 宮崎の堀切峠の原種のポインセチアは有名。この株は地植えされていたが
屋外で越冬しているのだろうか。しかし、都心では最近よく屋外放置の株が見られるので
条件と場所が良ければ屋外越冬するかもしれない。




ショウナンゴムノキ  
葉が垂れさがり、耐陰性が強い種類。バナナワニ園でも見たが、都心でも屋外で
越冬できる事が分かった。

2017.11.1 東京23区



インドゴムノキ(一般種)font>

2017.11.4 東京23区


2017.11.1 東京23区 周囲は、デュランタが生い茂っている


2017.10.8 東京23区 黒葉




ブーゲンビリア 
この種は最も丈夫なグラグラ種のサンデリアナ。ポインセチアと同じ
短日植物なので。短日に反応して晩秋にも開花する。


2017.11.1 東京23区




クワズイモ   
高温性のアロカシア属が多い中で、耐寒性があるクワズイモ。
よく都心の植え込みで見かける。

2017.11.1 東京23区




ハイビスカス  
室戸岬、宮崎、八丈島では道路わきに植栽されている。
都心でも、屋外で越冬できている。

2017.11.4 東京23区

9a -4℃以下の地域でみた熱帯植物

2017年02月21日 | 屋外の植物

久しぶりです。

私の住んでる地域は、氷点下4度になる事も珍しくありません。

しかし、そこでも越冬している熱帯植物をみます




<軒下植栽>



アオノリュウゼツランとアロエ

軒下に植栽されていて、乾燥気味な土壌がと保てるのが良いのだと思います。

軒下に植えられたホンコン・カポック

本種は、昔はやったがよく放置されるがこの個体は寒い地域のためか軒下に植栽されている。

ユッカ、ドラセナドラゴ、リュウセツランetc....

ここも、軒下で周囲が交通の多い道路沿いやコンクリート熱で暖かく、おしゃれな店先の植えこみ。。

軒下に植栽されたシュロチク ディズニーシーで撮影

本種は生育適応が広く、霜害をさけられればこのように無機質になりがちな部分にも活用でいる。

壁沿い植栽

温室の壁近くに植栽されたベロペロネ

本種は元もと丈夫ですが、温室近くの暖気や周りの植栽により越冬可能になっています。

建造物近くのワシントンヤシ モドキではないので幹は太い

建造物に近いので寒風にあたりにくいので限界温度-5℃になっても越冬している。


壁沿いに植栽されたアロエ・ベラ




壁沿いで寒さから守られ、周囲が砂利で敷かれているのでマルチング効果で氷点下4度の地域でも越冬している。


壁沿いで越冬するコルジリネストレクタ

ここは、寒くもろに雪をかぶる地域だが、位置が良くちょうど周囲の建物にもかこまれ北風が当たらないのが良いのだろうか。

沿いで生育するクワズイモ




本種は室戸岬が北限と言われていたが、ここ-3度で積雪のある地域でも越冬している



<応用編+a周囲の植栽により霜害回避>

地植えされたムラサキツユクサ


本種は、丈夫な地下茎を持つので、軒下で霜害回避などしなくてもよい。しかし、マリチング(保温効果)を考慮すべきである植栽の茂みを利用が有効策
このムラサキツユクサは、ツツジが周りの霜などからふせいでくれているから越冬しているのだろうか。

公園内の生垣近くのシュロチク -4℃地域





近くの生垣が防風林のような役目をしているのだろうか、それでもはは2月には霜害をうけるが越冬可能。

建造物の間に植栽されたシャフレラ

日当たり、交通量の多い道、コンクリ蓄熱と好条件であるためか霜害もすら見られない。ここは-4℃近くか以上に冷え込むのだが。。。

都心部 新たに見つけた地植えの熱帯植物

2016年11月01日 | 屋外の植物

お久しぶりです★★
近は、昔ながらのシャフレラやゴムノキも越冬してますが、近年はどんどん最新品種が出回

ようになったためか、新たに耐寒性を身に着けた熱帯植物が越冬しています!

 
昔からあるインドゴムの露地植え2016.10月 (東京都 新宿)

ゴムノキのほか、フィンデンドロンや金の生る木も元気に越冬していた。写真右側の柱近くにはアボカドの幼苗も見られる。



お店のシンボルツリーとして2016.10月 東京都 23区内
ゴムノキの斑入り:アサヒゴム
草丈2メートルにもなり、都心部も暖かさと軒下の好条件で斑入りでも無傷であった。




海沿いに植栽されたアオノリュウゼツラン 
静岡県 伊豆市
伊豆の日照の多さで元気に生育しと潮風、乾燥にも耐えられる



ツデー:ネフロレピス 都心部 23区内
プラ鉢に植えつけられている。本種は湿潤の環境を好むため、乾燥しやすい
都心部ではタマシダの方が扱われるが、元気に生育している



人気のガジュマルも屋外越冬 東京都 新宿

本種は、接ぎ木された人参ガジュマル。比較的新しい観葉植物だがゴムノキ同様に丈夫なのか屋外でも生育可能なようだ


ストレチアニコライ 都心部。伊豆でも確認
>本種は-2℃ほどで葉が大きい為霜害寒風でやられる場合もあるが、ビルの多い都心部では
それらが遮られて元気に生育していた




ユッカ青年の木とオリズルランの寄せ植え 東京都内
両種とも丈夫な観葉なため、屋外で越冬可能である


日本で越冬する亜熱帯植物

2015年12月10日 | 屋外の植物

 長く今まで栽培を続けてきた、僕ですが。
ここで長く研究して分かったことを上げていきたいと思います


・<ハイビスカス
 
ブリリアント類、レッドスター系は、宮崎や伊豆、湘南でも露地植え可能。

しかし、落葉しやすい。 耐寒性は、ゴムノキ>ハイビスカス>原種ポインセチアという感じ。

ブーゲンビリア>

近年は、ガーデンブーゲンビリアが人気ですが、サンデリナ種が良く耐寒性があり、都心部では、越冬しています。

私の見た場所ですが、(世田谷区、江東区、南伊豆、湘南 etc・・・。)



試しに、花屋で、昨年越冬済みの物を購入した、葉が少ないが6月には、茂った。

ポインセチア
 まだまだ試していないのですが、冬場に何度か霜たえた記憶があります。
伊豆や湘南では、見かけないので、耐寒性はハイビスカスに近いくらいと思います。
日南海岸などでは露地植え見かけるのですが・・。
ガーデンポインセチアが寒さに強いと聞きますが・・・。

モンステラ・デリオサには弱い、壁沿い、軒下などで越冬例あり。


葉の穴がおしゃれで、都心のインテリアとしてよく見られますね。
静岡でも、みかけたのですが、ビニールで防寒対策をするくらいなので、
耐寒性質は、ゴムノキと同じくらい?霜や雪には弱い印象があります。

見た場所(江東区の軒下と道端など)
霜をもろに受ける道端の個体は、凍害にあったものの、脇芽が復活していました。


キダチアロエ


東京都どこでもみられますが、近年では、23区も、積雪が多いので、上部が凍傷に遭う株もみられます。
しかしながら,軒下では、花まで咲かせる生命力に驚きです。
伊豆や三浦の海岸近くで見たのは、葉や茎も巨大に感じまず。都心部は建物が多いので、日照や土壌水分が得られにくいのか徒長株も多いかったです。

静岡焼津市
やはり、日照量?海沿いには、大きな株がある

<ストレチア・レギネ>23区内、伊豆で確認
最近では、おしゃれなオフィス街でも見られますが、その丈夫な性質が、うまく地植えに適応しているようです(笑)

夢の島熱帯植物館にて


露地植え株、4株確認した。静岡でもよく一緒ににアロエと植え付けられていた。
アロエは、無傷だが、多少の葉の傷みが見られた。潮風もあるので、少し場所を考慮すべきだと思われる。

フィカス>(ゴムノキ類露地植え:23区内や伊豆、神奈川湘南などで確認

フランスゴム、湘南ゴム、ガジュマル、アコウ、プミラなどの強権種が越冬するようです。
温暖な伊豆では、あちらこちらで大木を見かけますが、関東南部の株は、時の寒波でやられる場合があるようです。

(23区のもの、上部に傷みが。)



伊豆も最近は、氷点下数度の寒波がきたが傷なく越冬。
やはり、豊富な日照量と水はけの良い環境、黒潮かな


ステノカルプス


あまり、知られていないが、ディズニーでも生垣にされていた程、性質は強い。赤い花は、庭木にも良いかも?
下の団扇サボは、大型宝剣かな?

パキラ たまに見かける、屋外放置


良く、放置されているのを見かけるが、こちらは、2月になっても葉はさすがにダメージを受ける茎や成長点は生きていた。
越冬したと聞く話や放置したのが、春に芽吹いたともあるが、その年の最低気温しだいだと思う。

ジャカランダ
夢の島熱帯植物館にて(露地植え)伊豆、焼津、23区内、横須賀、本川越(軒下)、宮崎




今年、ホムセンで購入。まだ、幹が細いので、室内でぬくぬく過ごさせる(笑)

サボたちは、露地植え期待の鬼面角の岩石柱、ドラゴンフルーツ(寒さ弱10℃以上)、白檀(東北でも露地植えあり)

その他以外の越冬植物、
サンパラソル、マンデビラ、湿地性カラー、シマズクワズイモ、アサヒゴム(斑入り)、黒法師、ハイビスカス・ペインテッドレディー、花キリンソウなど)