植物越冬メモ

散歩中に見つけた熱帯植物を紹介していきます。。

串本の越冬ハイビ・オオタニワタリ

2018年09月07日 | 関西植物

2017.7.13
和歌山の中でも南国ムード漂う串本。ノウゼンカズラや琉球アサガオが見頃を迎えており、あちこちで大群落がみられる。ノウゼンカズラは、北米種なら北限は北海道まで可能であり、環境適用力が高いのも本種の魅力のひとつ。

7.13
アオノリュウゼツラン


露地植えトックリラン
2017.7.13


その中でハイビスカスの畑を発見。

海沿いに面した日当たり良好な場所にハイビスカスの畑を見つけた。どれも大株だったが、年数が経過した古株もあったので長く露地で越冬してきたのが分かる。ハイビスカスの耐寒性が低く0℃丁度でないと冬越しできない場合が多い為、暖地でも時の寒波(-2℃~3℃くらいでも)ダメージがでてしまう。

2017.7.13

7.13
栽培棚もある。挿し木で増やしたのだろうか、温暖な串本ならではの光景である。基本的に葉の切込みが多い品種が多くあり、在来種のブリリアント・レッドスター系やペインテッドレデイーなどがメインの育成品種な様だ。

7.13
赤花ハイビ

7.13


7.13
ペインテッドレデイー

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変わり枝ハイビ


7.13

7.13



時の寒波で枯れたのか、枝先が枯れ込んでいる株も見られた。枯死した株や寒さのダメージが見られたハイビスカスは、どれも葉の切れ込みが浅い種類が多い。おそらく、コーラル系のハイビスカス(耐寒温度5℃)が多い印象であった。串本は宮崎・鹿児島よりも、やや寒冷(-2℃以下)になる日が多くあり、風も強い日が多い。その為、パキラやウンベラータのような宮崎では越冬できる種類もやや難しい感じであり街中や市街地でも斑入りゴムノキが見られたのみだった。
7.13

7.13

7.13


枯死しているものもいくらか。
7.13

7.13

枯れ込み復活中だろうか?他の株より小さめ。
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2017.7.13
タブノキやモチノキの暖地性樹林が広がる。

オオタニワタリ
7.13

7.13

7.13


番所山公園

2018年09月07日 | 関西植物
巨大なインドゴムノキ
ここまで大きい株は、熱海の初島以来の大きさである。環境があえば巨大化するが、ここまで大きいのは珍しい。沖縄を除けば本州屈指のインドゴムノキである。本州では、千葉(館山)、熱海(初島)、静岡(伊豆)、宮崎(日南海岸)、長崎、鹿児島(指宿)で多く露地栽培がされている

2017.7.13

7.13


ブーゲンビリア

7.13
オオタニワタリ
林床下なので、寒風が直接あたらずに寒さのダメージなく元気に生育している。また、ヘゴも同じく自生および植栽北限地では、完全な野ざらし下では、時の寒波に枯死してしまう様で、その大半は林床下でみられる。また、林床の方が、空中湿度も高くシダ植物には高環境でもある。

7.13

7.13

7.13
周囲には、子株が岩に着生して生えていた。胞子から自然に繁殖したのか。


セローム


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ハブカズラ

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モンステラ

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カナリーヤシ

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ワシントンヤシ

2017.7.13
シンノウヤシ
左の株は、若干冬場のダメージがみられるが復活中なので大丈夫なようだ。また、林床下の株と比べると葉数が少ないのがわかる。理由は、シンノウヤシは冬場風が直接当たる環境下だとダメージが起きやすい。そのことで、夏場の生育期に休眠から目覚めるのが遅くなった為に生育が遅れた為だろうか。

7.13

7.13

クロツグヤシ
半日蔭の好環境で元気に生育している。特に寒さの痛みは見られなかった。


7.13

リュウビンタイ
自生北限は、南伊豆、三重・和歌山の南端、室戸岬など。耐寒性は、ヘゴよりも強く鱗片の一部を挿すだけで栄養繁殖ができるので、寒波で生長点が枯死しても再び芽吹く可能性も高い。乾燥にもある程度耐える。ヒートアイランド現象の東京都心、大阪などでも軒下なら越冬できる可能性がある。

7.13

7.13

ガジュマル
周囲のアコウの様に大木ではなかったが、和歌山でもガジュマルが越冬できることが分かった。もう少し生育すれば気根を垂らしながら大きく生育していくだろう。東京都心でも越冬可能で、鉢から根がはみ出してそのまま下の地面に活着して大きく生育した株もあった。

7.13

7.13
2017.7.13
若干だか枝先が痛んでいる。周囲のモチノキやトベラ等も同じような現象が見られたので、これは寒害の影響ではなく、海からの強風で傷んだと思われる。


アコウ
アコウはガジュマルよりも耐寒性が高く、氷点下でも越冬可能である。植栽北限は、千葉(銚子)である。また大木では、東京ディズニーシーがとなっている。潮風が強いので、今後は街路樹や店の植栽として扱われるかも。

7.13

7.13

シマナンヨウスギ
神奈川(江ノ島)でも、大木(植栽)がみられる。幼木は、いくらか耐寒性が弱い様なので、鉢植えで数年生育させてからがよい。


7.13

7.13

ビカクシダ
寒さで傷んだのか、4芽が芽吹いて復活中の様子。温暖な地域では、越冬にはややリスクがある様で、伊豆で露地栽培されている株も冬には葉がいくらか痛んでしまうようだ。軒下で越冬させるのが無難だろう。

7.13

7.13

ヤドリギフカノキ
かなりの大木で、隣のアコウと一緒に存在感をはなっていた笑。寒さの痛みが特に見られなかった。また、日光を吸収しようとした結果、下葉がほとんどないのが分かる。生育旺盛の為、今後も広がりながら元気に生育していくだろう。

7.13

7.13

7.13

グアバ(バンジロウ)? 調べ中
葉がかたく、光沢があった。また、海が目の前だが潮風や強風によって起こる枝枯れもなかった。
その為、性質が強く、耐潮性も兼ねそろえているのが分かる。


7.13

7.13

ブーゲンビリア新名所&亜熱帯植物 IN串本

2018年09月06日 | 関西植物
 本州最南端の串本では、温暖な和歌山県の中でも特に冬も暖かい地域。その為か亜熱帯植物が多く見られ、ハイビスカスのペインテッドレデイーや大木のブーゲンビリア、10a相当の植物のドラセナ・コンシンネ、ネフロレピス・ツデーも鉢植えで屋外(軒下)で越冬している事が分かった。しかし、伊豆・鹿児島で見られるメヒルギ・木生シダ等は見られ無かった。


2017.7.13
・ワシントンヤシ

7.13

7.13
・ブーゲンビリアの大木

2017.7.13


7.13


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2017.7.13

7.13

7.13

7.13
このピンク色が強い赤系のブーゲンビリアの枝が若干だが痛んでいた。おそらく、サンデリアナよりも耐寒性が弱い事が影響していると思われる。また、木立性の性質も多少兼ね備えている。


7.13

7.13

7.13
またこの葉が大きくい株は、バッディアナ系の品種と思われる。

7.13

7.13

7.13
この株は、木立性も品種で最近になり鉢物用として人気が高い種類。植栽されるブーゲンビリアの中では、最も耐寒性が弱いと思われるが、屋根近くにあるのか痛みなしで元気よく咲いていた。


7.13

2017.7.13
・ハイビスカス
これらもすべて露地で越冬しているようだ。葉の形などみると赤系ではない。

7.13

7.13

・10a相当の亜熱帯植物・・・・軒下で3種見られた。

・ドラセナ・コンシンネ、ネフロレピス・ツデー、キリンソウ

7.13
近くにテーブルヤシ (9b)が置かれていた。

7.13
・キリンソウ

7.13
・ネフロレピス

7.13

寒さのダメージが見られた物・・・・多少の枝先の枯れ込みが見られた物、葉に凍傷のダメージなど。しかし、復活可能な程度でな程度がほとんど。

・オオタニワタリ(屋外:野ざらし下)7.13


7.13

7.13

7.13
場所により痛みの程度が違い、ノーダメージの物もある。


7.,13

7.13

7.13

<軒下のは無傷>



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7.13
・ストレチア・レギネ

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・クフェア 枝先の一部に枯れ込みあり。耐寒性は10相当の植物な様なのでしょうがない。

2017.7.13

7.13
・ハイビスカス?
ハイビスカスだろうか。枝ぶりからアオイ科の植物だと思われる。葉の切れ込みが深いのが特徴。成長具合から一度地上部低温ダメージによって枯死したが根元から復活したと思われる。


2017.7.13
・ジャカランタ
幼株は、まだ十分な耐寒性がない為、枝先が枯れ込みやすい。伊豆・熱海の海沿いにジャカランタの植栽株が多く見られるが、大木であっても時の寒波で枝先が枯れ込む様なので。

7.13

7.13
・シコンノボタン

7.13

7.13
・ベニチョウジ
一部太枝の枯れ込みがみられる。

7.13
その他の亜熱帯植物 ※以下の株は痛みなし


・アラマンダ

7.13
・ノウゼンカズラ

7.13

・キョウチクトウ

7.13
・エンジェルトランペット

7.13
・デュランタ

7.13
・ストレチア・ニコライ 軒下

7.13
月下美人

7.13

・アボカド

7.13
・シークワーサー? ※調べ中

7.13

7.13

・ハマユウ?

2017.7.13
・品種不明

2017.7.13

2017.7.13視察

本州最南端の熱帯植物

2018年08月31日 | 関西植物
 
・和歌山の植物・気候


2017.7.13
和歌山県の南部、串本や南紀白浜は温暖な気候であり、亜熱帯植物のオオタニワタリやヘゴが自生しているという。しかし、植栽ではどのような亜熱帯植物が越冬できるのかなど、情報が少ない。その為、冬の寒さから多くの株が休眠打破をし、生育最盛期を迎える夏場に調査を行った。

※町中の人にも確認したが、串本でみられたオオタニワタリは自生の可能性が高いとみられる。また、2018年には黒潮の大蛇行が起きた影響で海水温が低くなり、サンゴ礁の白化とクマノミがそれ以降見られなくなったと町中の方はいっていた。



・温帯~亜熱帯地域のシダ類

温暖な気候を好み、関東以西~沖縄に自生する種類が中心に見られた。また、潮風に耐性のあるオニヤブソテツ・ウラジロが崖地にビッシリと生えていたのは圧巻であった。また、山林にはナチシダの自生も確認でき、オオタニワタリ、リュウビンタイは、植栽物が間位置し露地で越冬している事が分かった。オオタニワタリにおいては、串本など和歌山南部で自生繁殖したと思われる個体が確認できた。今後ヘゴも自生または植栽物で越冬できるのか調査をしていきたい。


2017.7.13
自生するウラジロ

2017.7.13
ヤシに着生するヒトツバ

7.13

2017.7.12
崖に群生するオニヤブソテツ



・ブーゲンビリア
2017.7.13

7.13
ブーゲンビリア2

★ハイビスカス

2017.7.13
ハイビスカスの植栽。若干ピンクがかっている花色で、宮崎でも同様な株を見かけた。

葉 7.13


花びらの裏側 7.13



一般的な赤



2017.7.12
ハマボウも咲いていた。

南紀白浜でもハイビスカスは越冬ギリな事が分かった。
海に面していて暖かいと思ったが、周囲に建物がない場所のハイビスカスは若干、痛んでいた。指宿のブーゲンビリアも同じような環境に植栽されていて、寒さによる痛みが他の場所の株より大きかった。

2017.7.12

7.12

また、気候が温暖な南紀白浜ではワシントンヤシが自生繁殖している事が確認できた。
7.12

7.12

7.12

7.12
ハマユウ

市街地や町中で10a相当の植物パキラ、フィカス・アルテシマ、ポトスなど)がないか見たが確認できなかった。しかし、インドゴムノキの斑入り(アサヒゴムノキ)を見たので条件次第で越冬できる可能性が高い。また、調査できたら見る事にする。


インドゴムノキ2017.7.12


アサヒゴムノキ 2017.7.12

2017.7.13
カンナ