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あぶらまつりファイナル、その3。

2013-08-22 00:01:41 | おでかけ。
チェッカーズは前期のアイドル時代のイメージが強すぎて、
後期のチェッカーズがめちゃくちゃかっこよかったと知る人はすくないのではと思います。


いや、わたしも中期~後期にかけてチェッカーズのファンではあったけれど、当時はどちらかというとアイドル寄りで見ていて、
2年前にYouTubeをみて「こ、こんなにかっこよかったのか…」と度肝を抜かれたのだから、
いまチェッカーズを好きだっていう人は大人になって見返してみたら、
当時は子どもで気づくことのできなかったチェッカーズのかっこよさを改めて知ったって人も多いのではないかなと思います。



あぶらまつりファイナルのしめは、アブラーズだけの演奏。


ギターの享氏と、ベースの裕二、サックスの尚之、そしてドラムのクロベエ。


クロベエは2004年に40歳で病気で天国へ旅立っています。

あぶらまつりはクロベエの闘病を応援するために企画されたイベントですが、
クロベエがステージに立ったのは一回目のみだったそうです。


こうゆうことを売りにしたくはなかったからずっと封印してきたけど、
あぶらまつりのファイナルはどうしても4人で終わりたかったと、
クロベエのドラムでの演奏を実現させたそうです。


スクリーンには楽しそうなみんなが映る。


そしてスクリーンはクロベエの右ななめ後ろからのアングルで、
クロベエとクロベエのドラムを映す。


スクリーンに映るクロベエがドラムを叩きはじめる。


そうだ、この音。

クロベエの音。


知ってるよ覚えているよ。十代のときさんざん聞いたもの。

クロベエが刻むドラムのビート。


この音。


真っ芯からちょっとだけブレるような柔らかさ。

この響き。



他のメンバーがクロベエのドラムに合わせて演奏をはじめても、会場は水を打ったようにしんと静まりかえり、
誰も手拍子をせず、誰も体をビートにのせず、ただしんとしていました。



誰もいないドラムにも他のメンバーと同じスポットライトがあたっていて、
そこにクロベエがドラムをたたく姿が容易に想像できて、
わたしは泣かずに、スクリーンではなく誰もいないドラムセットをぼんやりと見ていました。





       チェッカーズ時代のアブラーズ→
                もういっちょ→


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