偉大な何かがいるのなら
ひとまず放っといて下さいませんか?
自力で古ぼけた船を沖に出してみたいんです
(スピッツ「潮騒ちゃん」)
そんな啖呵を切って飛びだしたのはいいんだけど、
3日目ぐらいに根をあげてベソかいて戻ってくるっていう。
戻ってきたのはいいけど「戻ってきちゃった、てへぺろ」を言うタイミングを逃し、
偉大な何かの家の前でウロウロしたまま38億年目を迎えたわたくしです。どーも。
先日、筑波大学名誉教授の村上和雄先生の講演会にいってまいりました。
村上先生は遺伝子の研究者で、チャーミングなおじいちゃん先生です。
なぜ興味をもったかと言いますと、この先生、学者なのに、
やっぱ偉大な何か(グレートサムシング)っている、って言ってるからなんです。
気づいたんですって。
読める遺伝子があるということは、それをかいた人がいるからだって。
以下、羅列。
遺伝子は人間の設計図のようなもの。
遺伝子構造が出来あがる確率は、宝くじ一等に100万回連続当選するのとおなじくらいの確率。
すべての人の遺伝子は99.5%はおなじ。ちがいはたった0.5%。
頭がいいかそうではないか、美人か美人じゃないかとかはそんなの誤差の範囲内。
地球上に生物が誕生して38億年。
人間にかぎらず、動物、植物、菌類に至るまで、
38億年間に存在した遺伝子をもつすべての生き物の遺伝子暗号は99.5%おなじ。
赤ちゃんはお母さんのお腹のなかで、生物の38億年の進化の過程を体験。
たまに自分の年齢に38億歳足してごらんなさいちょっとくらい歳をとるのなんか誤差のうち。
遺伝子の活性化には「笑うこと」
「祈り」
休まずに動く心臓や、身体のすべての内臓、すべての血管、
脳のすべて、神経、バランス、意識と無意識、
働き続けるもの、生み出し続けるもの、消費され続けるもの、
生と死、わたしのすべて、あなたのすべて。
この設計図(遺伝子)、いったい誰がかいたの。