この広い世界を。

可愛い歳月。
思ったことの記録。

残酷さと慈悲が一緒にある世界へ。

2017-09-10 01:31:07 | ひとりごと。


やっぱりね、わたしはラッキーだなぁとつくづく思うの。
オザケン好きでラッキーだなぁと。
世界は優しい光に満ち溢れていると、いつだって思い出させてくれる。
わたしがぼんやりしていても、世界はどんどんと素敵なことを生みだしていて、
わたし自身に魅力はなくても世界はほんとうに魅力的で、それを捉えるわたしの感受性をわたしは好き。
オザケンのおかげで、なにがあっても世界は素敵だと思い出せるわたしはラッキーとしか言いようがない。


というわけで、セカオワとコラボしたオザケンの新譜「フクロウの声が聞こえる」が発売になりました。
ジャケ絵は松本大洋です。


オザケン、歌はめっちゃ下手くそだけど、彼の綴るその日本語はほんとうに綺麗で、
その言葉には秋の日のやわらかいキラキラとした木漏れ日のような光を感じられます。


「フクロウの声が聞こえる」はライブで聴いて衝撃的だった曲。


――残酷さと慈悲が一緒にある世界へ――


人は分けたがる。

誰に言われたわけでもないのに対極をつくり、誰に言われたわけでもないのにそれを何代にも渡り、信じこんでいます。
感じることを麻痺させ、それにさえも気づかずに。
そしてそのほとんどが対極の片方に罪悪感をいだく。
それゆえに自分が感じていることさえ否定し、いつしか違和感を生み、その違和感が得体のしれない苦しみを生むこともある。
良い悪いは人が後付けにした思いこみにしかすぎないと思っています。

じつは思いこみでしかないその境界が見えなくなるほどの、
残酷さも慈悲もただ包みこむだけの優しい光のある世界へ。


自分の感覚での好きになること嫌うこと。ちゃんと食べること眠ること、怪獣を恐れずに進むこと。
芽生えて朽ちるこの世界でそれを自分のために用意したら、目の前に置かれた宇宙をただ信用するだけ。


それは、なんかいい世界だと思うのです。

たぶんそんな歌だと思うのです。


砂上の楼閣のようなハッピーには興味ないけど、こんなふうに本気のハッピーの方法をもちゃもちゃと考えるのは大好物。
楽しいっす。笑