この広い世界を。

可愛い歳月。
思ったことの記録。

昼下がりの噴水広場と子どもたち。

2013-07-31 23:38:11 | なごみもの。
フードコートの外に面したカウンターに座り、304円のしょっぱいラーメンを食べながら、
外の噴水広場であそぶ子どもたちを見ています。


あちらこちらからランダムに細い水が飛びだす小さな噴水。


おずおずと最初はながめているだけの子どもたちは、じきに恐る恐ると水をさわり、
さわる範囲がじょじょに大きくなり、しまいにはお洋服を濡らしはじめます。


見かねた母親が子どもの靴とTシャツを脱がします。


飽くことなく水に触れる子どもたち。


なにがそんなに楽しいのかと思いながら、しょっぱいラーメンを食べます。


あちらこちらから勢いよくだったりちょっとだけだったりとランダムに飛びだす細い水を、
子どもたちはいつまでも追いかけます。


なにがそんなに楽しいのかと思いながら、
しょっぱいラーメンのスープを飲みます。


そんなふうにラーメンを食べおわるまで、
なにがそんなに楽しいのかと思いながら子どもたちを観察していました。


ラーメンを食べおわってもしばらくぼんやり観察していました。


あんなに楽しそうにして、なにがそんなに楽しいのだろう?


答えは見つかりそうもないけれど、楽しそうな子どもは見ていて飽きない。




レオ・レオニ 絵本のしごと展。

2013-07-17 00:11:13 | おでかけ。
@Bunkamura ザ・ミュージアム。


本屋さんでは旅行の売り場とお菓子のレシピ本の売り場、
そして絵本の売り場が好きです。

びっくりするほどアーティスティックな絵本とかあって、
見ているだけでも楽しいのです。


レオ・レオニ展。

朝からうだうだとめんどくさくて行くのやめようかとおもっていたのですが、
そうだ!夏休みがはじまる!その前に行かねば!と行ってきました。


行って正解。かわいかったー。


レオ・レオニは、小学校のときに国語の教科書にのっていた「スイミー」のおはなしが有名です。

今回はそのレオ・レオニがかいたたくさんの絵本の原画展です。



紙の優しい感じとか、ていねいに貼られたコラージュの暖かみとか、ほよんとした色味とか、
つるりとした印刷では表現しきれない質感が理解できて、とっても優しい気持ちになりました。


なによりも絵がかわいくて、
レオ・レオニが愛情をこめて優しい気持ちで、
ちいさな動物たちや物事を見ていたのだなと、その愛情が見ているわたしのハートに移ってくるようでした。


たいてい出口あたりにその展覧会の関連グッズが売っているのですけど、
今回ほど誘惑を振りきるのにたいへんだったグッズショップはなかったです。







金字塔。

2013-07-16 00:10:19 | ひとしずく。
どえー!とおもいましたよ、今日のあまちゃん。


ふだん朝の連ドラを見る習慣はないので、あまちゃんもたまぁにしか見ないのですが、
今日はミラクル早起きをして蓮を見てきたので(古代蓮の里は車で15分かからない)帰宅後にあまちゃんを見れたんです。

で、たまたま見れた今日の放送で、
今後の自分の人生に影響を与えるのではないか?とおもうくらいの台詞に出会ってしまったわけです。



「ダサいくらいなんだよ!我慢しろよ!」



目からウロコがすぱーんと飛びました。


こんな可能性を秘めた「我慢」の使い方があるのかと度肝をぬかれたわけです。



生きてりゃダサいことはたくさんある。

ダサいことなんかそこいらにごろごろ転がってる。

ダサくなく生きたいとがんばってみても、ダサいことをしでかしてしまう。

自分ってダサいなとおもうこと、誰かにダサいとおもわれることを回避しようと、
それを恐れるあまりその可能性のあるものを避けてしまう。

楽しむことも自分の人生から自分で奪ってしまう。


そんな自分に痛いくらいにメガヒットだったわけです、はい。


モンスターのようにわたしに襲いかかってきてた「ダサい」が、
スモールライトでぐーんとちっちゃくなっちゃった感じなのです、はい。




泥水より出でて泥に染まらず。

2013-07-15 16:42:16 | おでかけ。
埼玉県行田市にある「古代蓮の里」に、蓮を見にいってきました。

早朝が綺麗だというので早起きしていってまいりました。


濃いピンク色をした、たおやかな蓮がたくさん咲いていました。


蓮は泥水の中からその泥に染まることなく、
大きくて鮮やかでしっかりとしたお花を咲かせます。


仏教ではお釈迦さまが蓮のお花に乗っていたり、観音さまが手に持っていたりしますね。


たとえどんな場所であろうとも、
自らの意志で「蓮のお花」でありたいな、とおもうのです。

いつかそうなりたいと、あの日誓ったのです。













フラべぇもいたよ。

お船に乗ったよ。

2013-07-13 01:40:21 | おでかけ。
中原淳一展を見終わって、どこかでお昼をたべようとふらふらと歩いていたら、
案内表示に「シーバス」の文字が見えました。


シーバスとはなんだ?シーのバスか?などとおもいながら、
面白そうだぞとそちらの方向へ足が向かいます。


そういえば、こんなに海の近くにいるのは本当に久しぶり。


横浜の海はざぶんざぶんと波をたててはおらず、とてもおだやかです。

シーバス乗り場におりてゆくとかすかに磯の香りがしました。


チケットを買い船に乗りこむと、
乗客はわたしひとりだけで貸切クルージングです。


デッキに出てみるとべたつくような海風と、船がつくるざぶざぶとした波音にわくわくします。


右手にはランドマーク、インターコンチネンタルホテル、大観覧車、赤レンガ倉庫街、
左手には風力発電の風車、大きな船、小さな船、鶴見つばさ橋、ベイブリッジ。


ああ、ほんとうに海は久しぶりだ。



途中、なぜか大きなみかんがひとつ、ぶかぶかと流れてきました。


風と波と船のモーターでかき消され、
自分の耳にも届かないほどの小さな声で「あ、みかん…」とひとりごとを言い、
ぶかぶかとひとりどこかへ流れてゆくみかんを見ながら、
みかんのいる水面と得体のしれない海の深さや、みかんと海の体積の差をおもい、
心細いような空恐ろしいような気持ちになるのです。







氷川丸。