この広い世界を。

可愛い歳月。
思ったことの記録。

蜷川実花×クラゲ。

2017-01-19 10:27:06 | おでかけ。
蜷川実花の透明原色キラキラの世界観が好きです。

狂気でいて、とてつもなくラブリー。

ふわりふわりと水中を舞うクラゲちゃんとのコラボなんて、見たいに決まってる。

というわけで、蜷川実花×クラゲのコラボ開催中のすみだ水族館へ行ってまいりました。


クラゲゾーンはほんの少しでしたが、
ほんとにふわりふわりと可愛くて夢のような空間でした。

ふわふわマシュマロのような、色とりどりのソーダ水のような、
キラキラしたコスメのような、ときめきを持つ世界観。

可愛いものを見るたびに、わたしは幸せだなぁと思うのです。






志村ふくみさんの展覧会に行ってきました。

2016-10-20 22:17:10 | おでかけ。

@世田谷美術館。

ー母衣(ぼろ)への回帰ー

志村ふくみさん。
草木染めの紬織の人間国宝の方です。


できるならば、 わたしはこの人生で、
なるべくたくさんの本物に触れたいなと思っています。

ただ本物にしびれたいのです。

それを記憶して、いつかはわたしもそれになりたいと思っています。


というわけで人間国宝の方の作品を見にいきました。

きっと力があるだろうと思って。

入ってすぐ、こんな言葉が書かれていて、
ああやっぱりと思いました。


志村ふくみ 「生命」

ある夜
夢をみていた
その時
漆黒の夜空に光を穿を
瑞々しく瞬く星が
私の魂に直結していることを感じた
私達は
光を宿す宇宙の星屑である
その小さな一片一片が地上に降り
人間や草や花
小鳥や虫たち石など
すべての生類としての生命を与えられ
それぞれ
愛しい生命をはぐくんでゆくのである
しかし人間のみは
自己と他という区別を知り
一ではなくニ(自・他)という
罪を背負ったために
現世において苦しみ悩み
また喜びや楽しみを共に味わうこととなった
生者必滅の理を知ったのである
その苦悩の中で思考し
学問や芸術という原石を研磨して
言葉や色を創り出し
美という賜物を授かったのである



作品は草木で染めた絹糸で織ったお着物が展示されているだけなのですけど、
その作品はすべて宇宙とつながっていて、
解けないパスワードがたくさん織り込まれているように感じました。


わたしが生涯をかけて知りたいこと。

世界はひとつだということ。

わたしと宇宙を同一のものだということ。

そしてわたしすらないのだということを。

わたしすらない世界は愛なのだということを。

壮大すぎる?でも知りたいの。


それを知るためのパスワードがたくさん織り込まれているようで、
その向こう側は壮大な宇宙でした。

宮沢賢治の「数文字分空白」とか「二文字?不明」とかを入り口にした、
宇宙のような広がりに似ているな、と思いました。

魔法的。

2016-05-26 15:29:12 | おでかけ。
お久しぶりのブログ。

みんな、元気かなぁ。

4年ぶり?の小沢健二のLIVEに参戦。
忘れたくないので記録しておくことに。


5月25日、ツアー初日。

わたしはライブハウスのいちばん後ろの壁にもたれ、小沢健二はほぼ見えない、という状況で、
ひとり泣きそうになっていました。

その日のすこしまえに、人の生き死にをとても深く考えざるを得ない出来事があって、
そのときわたしの心はまだそれに怯えていて、どこかできっと泣く場所を探していたんだ。

ー神様を信じる強さを僕に
ー生きることを諦めてしまわぬように

あの時もそう感じた。
ああ、そうだ。
やっぱりこの人は生きろと歌うのだ。

わたしの胸にも、だれの胸にも、変換されずにこのままこれが届けばいいな、と思った。


神様を信じる強さをわたしに。

あなたの中の神様を、わたしの中の神様を。

わたしは信じたいのだ。


しかし、わたしのいる場所は静かで暗く、小沢健二がまったく見えない。

前方の色とりどりのキラキラ(魔法的電子回路)や歓声が別世界のように感じる。

だから言葉ひとつひとつを、壁にもたれ静かにかみしめていました。

生きることを諦めてしまわぬようにと祈る。


6月23日。

初日に見えた色とりどりのキラキラのなかで小沢健二の姿を見たくて、大人の手法で手にいれたチケット。

ライブハウスの真ん中らへんの一段高くなったところから、
前方の人たちの色とりどりのキラキラを見ていました。

夢のようだな、と思う。

どうしてこんなにキラキラしてるのかな、と思う。

強い祈りのようなものを感じるのかな、と。


肯定の力。


わたしは幸せだと思った。

今日、ほんとうに来てよかった。


喜びと悲しみをつねに携えているわたしは、ほんとうに豊かなのだ。

色とりどりのキラキラに祝福されながら、そう感じていました。



「晩ごはんの後パパが散歩に行こうって言い出すと
チョコレートのスープのある場所までと
僕らはすぐ賛成する

フクロウの声が聞こえる
大きな魚が水音たてる
いつか本当と虚構が一緒にある世界で

渦を巻く宇宙の力
深く僕らを愛し
少し秘密を見せてくれる

好きになること嫌うこと
轟音を開けるエンジンの音
いつか混沌と秩序が一緒にある世界へ

天を縫い合わす飛行機
その翼の美しさを
チョコレートのスープは映しているよ
枯葉と枝飲み込みつつ

フクロウの声が聞こえる
大きな幹を揺らすプラタナス
いつか直感と推論が一緒にある世界へ

渦を巻く宇宙の力
弱気な僕らの手を取り
強くなれと教えてくれる
ちゃんと食べること眠ること
怪獣を怖れずに進むこと
いつか絶望と希望が一緒にある世界へ

芽生えることと朽ちること
真空管を燃やすギターの音
いつか残酷さと慈悲が一緒にある世界へ
ベーコンといちごジャムが一緒にある世界へ

導くよ!宇宙の力
何も嘘はつかずに
ありのままを与えて欲しい

震えることなんてないから
泣いたらクマさんを持って寝るから
いつか孤高と協働が一緒にある世界へ

芽生えることと朽ちること
真空管を燃やすギターの音
いつか残酷さと慈悲が一緒にある世界へ
ベーコンといちごジャムが一緒にある世界へ

“はじまりはじまり ”と扉が開く

導くよ!宇宙の力
何も嘘はつかずに
ありのままを与えて欲しい

凍えることなんてないから
寒かったら暖炉に火を灯すから
いつか本当と虚構が一緒にある世界へ

フクロウの声が聞こえる
大きな魚が水音たてる
いつか混沌と秩序が一緒にある世界へ」


(新曲「フクロウの声が聞こえる」より)


長い階段をのぼり生きる日々が続くのです。




アートオブブルガリ。

2015-10-23 13:35:20 | おでかけ。

@東京国立博物館 表慶館。

本館を正面にみて、左手にある表慶館での特別展です。


たくさんの芸術品はもちろん、ブルガリのジュエリーも、
こんな機会がなければ見ることなんてできません。

ガラス越しでも、わたしはわたしの人生のうちに、
なるべくたくさんの本物とか綺麗なものを見たいなって思っています。


うっとりするほどのたくさんのダイヤモンドや、
嘘みたいな色の大きなエメラルドやルビーなどの宝石。

自然が創りだした鮮やかで深い色の、魔法のような石。

大きくてきらびやかで、主張が強すぎるほどの存在感をはなつジュエリーたち。


ティファニーで朝食をのオードリーみたいに、
展示されてるジュエリーとガラスに映る自分を重ねあわせてみたりして。

優雅なひとときを過ごさせていただきました。












琳派と秋の彩り。

2015-10-23 12:58:26 | おでかけ。
@山種美術館。

琳派ってよくわからないのですが、
琳派とよばれる美術品はなんだか好きなものが多い。

今回の特別展のポスターになっている酒井抱一の「秋草鶉(うずら)図」にグッときて、
これは見にいかねばとひさしぶりに美術館へ。


ね?美しいでしょう?
お月さまのかたちが満月でも三日月でもなくて、
下弦でも上弦でもない、アーモンドみたいなかたちなのが秀逸。たまらない。



会場にはいって一枚目の絵からほんとうに美しくて、
泣きそうになるくらい来てよかったと思いました。


働いているお店がびっくりするくらい忙しくて、土日など息つく間もないくらい全力で走りぬけるような一日で、
そんな毎日のなかで、わたしの中からなにかがこぼれ落ちてしまっていたようでした。

わたしはそれをどうしても失いたくはなくて、
しっかりと掴まえていたつもりだったのだけど、いつのまにか渇いてしまっていたようで、
一枚目の絵から、心がしっとりとかぐわしいお水のようなもので潤ってゆくのがわかりました。

それは一枚、一枚と見てゆく絵を重ねてゆくたびにどんどんと潤って、
ああほんとうに来てよかったなと思ったのです。


美しいものを美しいと思う心。

それに感動していたい。

慣れてなんてしまいたくない。

そしてそれに見合うわたしでありたい。


それをわたしは失いたくはないなって思うのです。


それでやっぱりわたしは酒井抱一の絵が好き。

経年でしか得られない色が好き。

自分の好きを思いだせる。

それは幸せなことだ。


ほんとうに来てよかったな。