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湖南オヤジのlast stand

50代オヤジのささやかなチャレンジ記録です。

2018 UTMF おっさんは100mileにどう挑んだか! startーA2 天子山地脱出!

2018-05-12 14:19:50 | ランニング

・・・・・

2018年 UTMF ULTRA-TRAIL Mt. FUJI

総走行距離 168km

累積標高 D+8100m

 今年から富士山はぐるりと回らなくなった。

昨年のUTMBのTDS完走で、なんとなくウルトラトレイルは達成感があって、「もう、いいかな・・100mileの練習しんどいし・・いい歳だし・・」と燃え尽き気味であったが、

2018年UTMF、当選してしまった。

ならば、2016年のUTMFの短縮レース時のふがいない完走に決着をつけねばならない。

富士山一周ではなくなった、累積標高が減った、ロードが増えた・・色々と過去のUTMF参加者からそれぞれの想いで熱く語られているが・・

100mileは100mile。きっちり完走してなければ語る資格はない。そう、私には語る資格がまだない。

(そう意味で2017年の彩の国、おんたけの100mile玉砕は分不相応の参戦であって、恥ずかしい限りである。汗;)

 

で、この3か月半、疲れ果てない程度にこつこつ体を作ってきて、

ランニング  580.8km

自転車    279.7km

山登り     16.1km

山スキー    53.5km

トレラン   195.9km

累積標高 D+23467.8m

(すみません、オヤジはこれが限界です・・これ以上練習したらまともなサラリーマン生活が破綻します。)

スタートのカウントダウンを待ち

4月27日 15:00 スタート

目標 アバウトな見積りで39時間40分 と強気の設定。

(仮眠、大休止など見ていない・・・(笑))

トップ選手は飛び出すが、真ん中辺に位置していた集団はスタート渋滞。まぁ、1分1秒を争う訳でないので、お祭り気分。沿道で応援してくれている人達とタッチしながら進む。

 すぐに18:00ころには天子山地に入っていくし、気温低下してくるので、ロングスリーブを着こんで、ウィンドジャケットを最初から着て、めんどくさいのでヘッドライトも最初から装着。

レッドレンザH8R 158gですがバッテリーは後頭部配置で前後のバランスよく装着感がなくストレスなし。

さて、目指すはA2 麓エイド 50km地点

 

目標到着時間 午前3時!! 遅い?

なにせ、これ。

 

私の実力ではこれ以上強気の設定は無理!

まずはA1を目指す!

朝入場してきた道を登り返して、子供の国の駐車場前の草原ゲート手前でWC。待機で冷えていたので用を済ませて置こうと集団から抜けてトイレに入ると・・・げ、おっさんばかり。皆さん・・小用でも長い。・・・ここまで来たら戻る訳にもいかず、空くの待って用をたし、外に出ると・・・
・・・誰も走っていない!

え、いきなり最後尾!

さすがにそれはないだろう!と前方を追い出す。(後でわかるがスタートは1480人)

普段閉鎖されているゲートから

杉植林が広がる丘陵地帯を走る林道を舗装路、

未舗装を繋ぎながらだらだらと下っていく。  

最後尾に近かったので

結構頑張って どんどん抜いていく! 

ただ、飛ばしすぎると、天子山地登れなくなるので下りだが30歩いて50走るボーイスカウト走でスピードと心拍コントロールする。

4月27日 16:34 粟倉ウォーターエイド

(ここで854位) 

ここは給水だけ。あまり減ってないが満タンにして

飛び出す。

林道地帯を飛び出すと、いきなり送電線の連なり。すると・・・渋滞! 

送電線の点検路が普通は繋がってるだけのはずだが・・

????
何が発生しているんだ?

・・・え、沢があるの?

沢に一旦降りて

登り返す。

そう簡単には事を進めてくれない・・・

あの向こうに見える登り返して走れるところはしっかり走っていく。

ぜーぜー 

そうか、東電の送電線点検路を下っていくのか・・・シングルトラックに見えるが、走れるので、これは楽勝!と思って進んでいると

うん?

・・・やはり、

簡単には進めない・・・(笑) 

そうこうして草原に飛び出し

4月27日 17:40 A1 富士宮

ここでカットされたパンを数個ほおばって果物と一緒に胃を満たしておく。

ところで・・え、予定より2時間速い!!

(ここで836位) 

予定ではここから7時間20分でA2なのでだいぶ気分的に楽。

これから入っていく天子山地の体力消耗に備え、予備フラスクに水を補給し、アミノ酸、クエン酸のスーパーメダリスト9000を溶いて

 

7分の小休止で飛び出す!

 

またしばらく草原の林道を舗装路をいくつか縫いながら進む。 

遠くに天子山地。稜線の左奥を目指す!

ここは途中から 

森林帯に誘導され 

杉林帯を抜け 

 草原に出て

また舗装路に出て川を渡り

また途中から 

 樹林帯を進むと

散策道みたいなトレイルに入る。便所? 

・・これから先は長い。用を済ませておこう! 

ここ天神山自然公園みたい。 

再開。 

 

また舗装路を 

降りて行って 

 お墓の横の林道を下って行って

西富士中学校前を通過して

(天子山地が近づいてきた・・・)

なぜか枯れた川を渡らされて

 

横手沢の

集落を通過して 

橋を渡って 

日没の中、 

市道を登山口に向かっていく・・ 

(日中はこう・・)

18:50 天子ヶ岳入口

標高は500mくらいなので天子ヶ岳1330mまで800mの登山開始。

目指せ!熊森山!!

(日中はこう・・ハイキングコースだそうです。以下、白黒ショットはUTMF公式YouTubeからのキャプチャです)

登山道はだんだんとぬかるんだ黒土になり、

ついには田圃状態。

最初は足場を確保しながら進んでいたが・・・皆さん同じ動きをするので進まない。どうせ下りの激坂でドロドロになるのだから、とズブズブ真ん中を進んでいく。

そうこうして泥濘から脱出して尾根筋に登ると走れるトレイル! 

 走って高度を上げていくと舗装林道を横切って再びトレイに乗り

しばらく走れるトレイルが続いていく・・・ 

そうこうして急斜面となりジグザグ登って登っていく・・

ぜーぜー

ぜーぜー、だんだん急になり

岩場が出てきてぜーぜー登っていく。

岩場を過ぎると・・斜度が緩み始め尾根が広くなり 

 もうすぐ天子ケ岳頂上。展望台方向を見ると・・・

コンデジでは無理ですが・・快晴の夜空に富士山のシルエットがくっきり・・

(手書きイメージです) 

20:20 天子ケ岳 通過  登山口から1時間30分 先は長い。このペースを維持。

頂上過ぎてちょっとすると、いきなり

激下り! 

夜中なので、トップランナーのようなこんな下り方はできるわけもなく、捻挫注意でリズムよく足を置いていくのが精いっぱい。おかげで大腿四頭筋に余分に仕事をさせてしまう。 

下ると緩やかな登りが続き、助かったと思って走り進むと傾斜がきつくなってきて頑張って登っていく

このあたりからバテ防止で、A1で作っておいた、予備フラスクのスーパーメダリスト9000を飲みながら進んでいく。 

このアミノ酸、過去、2016年のUTMF、2017年の彩の国でバテた時に摂取して急速に動ける体にしてくれた実績あり。

今回は早めに投入しておく。

 20:50 長者ケ岳 通過 天子ケ岳から30分 心拍数は落ち着いているのでペースとしてはOK。

STY、UTMFの混在状態。ベンチは大休止者で占領されている・・  

三角点を確認。 

ここも富士山の絶景スポット!

ここも快晴の夜空に月明かりにてらされ富士山のシルエットがくっきり・・

(手書きイメージです)


 月も明るい!!

長者ケ岳からはいきなり下るが、すぐに登って下ってを繰り返す、うねうねしたアップダウンの尾根道になり、淡々と走れるところは走って進んでいく。

天狗岳あたりに近づくとまた急な登りになるが、この1か月、うんざりする登り返しの練習ばかりしてきたので、「かかってきなさい!!」状態でへこたれない。

急登りが終わると。またうねうね進んで、送電線鉄塔小屋を通過。

ここで1340mくらい。このコースのラスボスの熊森山は1575m・・・

高度を上げていかなければならないのに・・下って・・ またまた登って下ってを繰り返していくが走れないことはないので走れるところはしっかり走る。

しばらくするとP1446を過ぎてから、ばらけていたランナーが詰まり始め・・いよいよ熊森山への登山大会開始。

痩せ尾根を進むと岩が出てきて登山状態。

どんどん斜度が上がってきて尾根の直登状態。

這い上がるの~~と思い始めたらロープ場に変身!!

足よりも腕で進んで足を休ませる作戦に出たが、普段上半身、鍛えていないので腹筋、背筋がすぐに疲れてくる~~

ぜーぜー、ぜーぜー・・

ロープ場を脱出して、ちくしょー!!と激坂を登り切ったら

やっと

熊森

山に到着。

 22:25 熊森山 1575m 長者ケ岳から1時間35分。

 ここはちょっとした野戦病院状態。

寝込む人、横になって荒い息をしている人、木陰で嘔吐している人・・

SYT(SHIZUOKA to YAMANASHI 92km)ランナーが、係の人に「・・だめです。ここでリタイアします」と宣言している。

STYのA2関門時間なのかしら・・(後で調べるとSTY A2:22:50 確かにあと25分でA2までは絶対無理)

え・・、明るくなるまで4時間はある。エマージェンシーブランケットかぶってビバークしても体が冷えるだけ。

ゆっくり降りて少しでも高度下げて林道に出てトボトボ歩いほうがよいのでは・・

と思って聞いていたが、心が切れるとどうしようもない。とにかく、頑張ってください!と密かにエール・・

(ちなみに2018年完走率 UTMF72.8%、STY58.6% 天候もコースコンディションも同じなのに・・何故?)

 

 でいよいよ、天子山地からの脱出開始。

激下りと聞いているので、念のため、ガラス切創防止手袋をはめる。

でも昔のように天子山地フル縦走でないので少しは楽なんだろうな~~と思っていたのだが

・・・甘い!!

いきなり激下り。小走りでジグザク降りるのがやっと。一昨日の雨の水分はほぼ抜けているが湿ってはいるので、ソールの置き方をどこか一点にしてしまうとたちまちず・・ズルズル~~

斜度はこんな感じ・・

真面目なので尾根についている薄い道筋を外れないように大腿四頭筋を踏ん張りながらちょこちょこ降りていく。

そんな中・・コースを外れ落ち葉や折れ枝で敷き詰められた斜面を直線的に降りていく×国のランナーを見て頭にくる。

お前、郷に入ったら郷に従え!!! 

と怒っても追いかけるわけにもいかず、木の幹を掴みながら、とにかく足ねん挫しないように慎重に高度を落としていく・・

足場のないところはロープを握りながら体を落としていく。グローブか大変役にたつ。

大腿四頭筋が悲鳴を上げ始めてきところ、に斜度が緩む。ロープかと思って光筋をみたら杉山でよく使われる境界テープ。

ここ、私有地なのね~~~試走禁止区間の意味が分かった。

 するとまた激下りになるが今度は岩場。私は下るのがやっと・・・

なるほど・・危険地帯ですね。 

激坂がやっと終わったと思ったころに林道、湯の奥猪之頭線に合流。 

係員が危険なのでコーンの内側を走ってください~~と誘導。

??? しばらくして意味が分かる。林道はかなり急な斜面に沿って走っていて、雪解け後の斜面崩落個所があり、岩がごろごろしているところがある。

この林道、こう配が結構あり、頑張らないつもりで走っていてもついついスピードが出てしまう。

熊森山からの脱出で大腿四頭筋パンプアップ状態。

結局、下りだがボーイスカウト走。今回は30歩いて50走って前を詰めていく。

すると、けっこう前を拾っていくことができる。

ここは頑張る。

ぜーぜー

やがて林道は平たん路に終わり、46km地点過ぎたあたりから林道から左折誘導され市道に入る。誘導員が「4kmです」と励ましてくてる。

(後で調べて分かるが東海自然歩道だったようです)

 

 平たんな林道を緩やかに登っていく

平原地帯の林道を進んでいるみたい。さっきまでの熊森山からの激下りと7kmくらいのロードの下りで 脚のエネルギー消耗。

走りやすい道であるのだが・・・脚重っ!!

45分に1ケづつエネルギージェルを取り続けてきているが、空腹感が出てきた。早く麓エイドで富士宮焼きそばを食べなければ・・

林道からトレイルに入り吊り橋を渡って

あと1km!

もう少し!

 やっと、エイド!

 

4月28日 0:18 A2 麓エイド 50km地点 

予定では3時着なので2時間42分速い。A1まで2時間、A2でさらに42分の貯金。

 これで気分的にかなり楽になったが・・・脚売り切れてないか?・・

 (続く・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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