心理 カウンセリング 心の家庭教師

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人and・・・~2~ネット依存

2013年12月10日 | カウンセリング
前回の続き

前回の『人and・・・~1~』の続き

人間は、人+間、と書く

人と人との間でしか人は生きてはいけないということなのだと思う。

人and人、人andコミュニティー、人and社会、

人 and(間)・・・


そんな話の続き



子どもと関わる人、社会、について考えよう。

子どもはまだまだ視野が狭い。
そのことを周りが理解して上手に人との関わりを増やしていく必要がある。
それを最近強烈に感じている。


まず子どもにとって最初から関わるのは両親である。
次に兄弟やおじいちゃんおばあちゃんなどの家族。

しばらくはその環境の中で子どもは人と関わることを学んでいく。

その後幼稚園や保育園で他の子どもたちや先生と関わりをもち

小学校に入り、お稽古や習い事、塾など少しずつ関わりの幅を増やしていく。


そうやって関わりを拡大していきながら、他の人の喜びや悲しみを知り、
人と人との距離感を学んでいき、社会に出て通用する『人間』になっていくのではないか。

しかし、今、子どもたちと社会との関わりが、急速に変化してきている。

インターネットだ。

少しずつ人との関わりを増やしていく、はずが、

インターネットによって

不特定多数の人と関わりをもつことができたり

部活の時間、勉強の時間、という決まった時間に仲間と関わる、というのではなく
家に帰ってからもずっと、特定の仲間と関わり続ける

ということが起きているのだ。


中高生にとって、スマホやタブレット端末は“生活の一部”。
SNS、動画サイト、オンラインゲーム・・・子どもたちにとっては、連絡手段や勉強ツールとして、もはや欠かせないものになっている。

よく使うのはLINEという無料通話アプリ。一日中利用している。
LINEはクラスメイトの全員が利用し連絡網代わりになっていて、重要な情報もLINEで送られてくるので、必ずチェックする。また、メッセージを読んだのに返さないことを「既読無視」といって、マナー違反とされている。

中学2年生の男の子が、夜中の2時までLINEをやっていて、当然、朝起きることができなくなり学校を休みがちになっているという報告を受けた。

去年の中学3年生が、塾の授業中にもかかわらず、こっそりLINEでやりとりをしていたことが発覚した。

背景にあったのが

仲間外れの大義名分としてよく使われる「既読無視」(既読スルー、KS)だ。
LINEはメッセージを相手が読んだかわかる「既読」表示機能があり、既読なのに15分以内に返信しないと「既読無視」と言われ、
こちらがメッセージを送ろうとしても着信拒否をされてしまうというのだ。

塾の授業中など、相手が返信できない時間帯をわざとねらって、友達同士のグループチャット(文字での会話)を盛り上げておき、「既読無視だから絶交ね」といってその子をグループから外すといったケースもある。
このため、既読無視と言われないよう、食事中や入浴中も携帯やスマホを手放せなくなる「即レス症候群」に陥る子どももよく見られる。

すごいことになってきたと思いませんか?

こっそりLINEをやることが、その子にとってみれば、仲間外れにならないための手段だったんだ。

我々の塾ではその後、スマホを塾に持ってきたときは電源を切り、バックにしまってもらうことにした。

『つながっているのに孤独』の中でも書いた通り

ネットで常につながっていると

人と関わりを持っている、

と勘違いしてしまうのではないだろうか

そうではないんだよ。

身近な人との直接対話こそ

人との関わりにおいては重要なんだよ。


多くの人とつながらなくったっていいじゃん。

長い時間一緒につながらなくったっていいじゃん。


人との関わりを

もう少し小さくしてみないかい?


人and・・・


続く



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