ブログの更新が中々出来ない今日この頃である。心中が穏やかでない証拠かも知れない。 坊がつるで初テント泊をしたのは、ゴールデンウィークの前半4月28日である。 もう2週間も前のことであり、当時の記憶も薄れてきているが、記録として残したいと思う。 テント泊をしようとテントを買ったのは2年ほど前であったが、中々思い切れず実行が延び延び になっていた。 この3年は、からつ労山の仲間と5月のゴールデンウィークは「北アルプス行き」が恒例行事に なっていたが、今年は所用があり不参加としたので、せめてひと山くらいは登りたいと勝手を 言ってくじゅうにやって来た。計画では坊がつるで初テントを経験し、大船山で日の出を見る というくらいで、いわば大自然の中で頭を空っぽにして、目の前の自然の息吹だけを満喫する という贅沢な中身である。 結果としては、所期の目的は十分に満たすことが出来たが、山で出会う人達の姿を見たり時折 の会話をするなかで、やはり人との関係なくしては楽しみも半減するのだなと、改めて人恋しさ を味わってしまった。 4月28日午前7時30分長者原目指して自宅を出発。九重インター近くのスーパーで買い物をして 長者原の登山口近くの駐車場に着くと駐車場は満杯で、道路を隔てた駐車場に車を停めた。 |
満杯の駐車場 | 登山口から見た三俣山 |
10時20分平治号に見送られた出発。雲ひとつ無い晴天ではあるがそれ程暑くない。タデ原湿原は 野焼き後でまだ黒土が見えているが、湿原を過ぎると新緑が眩しい登山道に変わった。 |
25分程でベンチがある指山分岐に着いた。すこぶる快調である。一息ついて再び 歩き始めた。暫く行くと三俣山北峰の斜面が見える河原に出た。 |
5月の北峰 | 1月初登山時の北峰 |
11時35分雨ヶ池の入口に到着。木道越に平治岳が見える。も少し行くと大船山が見えるはずだ。 ここまで来ると後は下りだからあわてることはない。ゆっくり景色を味わいながら坊がつるへと下っていく。 |
雨ヶ池の湿原を過ぎた所から大船山を望む |
12時15分。坊がつるの法華院温泉への分岐が見えるところに着いた。 |
坊がつる越に見える大船山 |
白口岳、中岳方面 |
三俣山南峰 |
平治岳 |
早速キャンプ場に向かい、水場の近い場所にテントを設営することになった。 時間が早かったこともあり、まだテントは15張りくらいで、いい場所が確保できた。 事前に2度ほど設営訓練をしていたので、手際よく張れた。 12時50分。テント設営後、遅い昼食を取った。テントの横の一段高いところに腰を降ろして、 「四面山なる坊がつる」の歌詞を実感しながら自然の中に身を委ねる。目の前を行き交う登山者、 家族連れのキャンパー、そんな光景を何気なく眺めながら、聞こえてくる声さえ心地良く感じる。 1時間程ボーっとして、少し早いが温泉に入ろうという気になった。 早速用意をして法華院温泉山荘に向かった。もちろんまだ午後2時、貸切である。 |
浴槽、浴槽越の大船山。風呂上りのビール |
上がる頃になって、親子連れを含む入浴者がやってきた。早めに入ろうとするのは私だけ ではなかったようだ。入れ替わるように風呂から上がって、もちろん風呂上りの一杯である。 山荘のベンチに腰掛け、大船山を見ながら飲むビールはまた格別である。もっと飲みたい欲求が 芽生えてきたが、夕食時まで我慢と自分に言い聞かせて、500ミリを2缶確保してテントに戻った。 テントに戻り、少しまどろんでいたらいつの間にか16時近くになっていた。 外に出ると、若者達の集団が数人ずつの単位で大きなリュックを肩に水場付近に集まってきていた。 後で聞いたことだが、彼らは九州大学のワンダーフォーゲル部のメンバーで、36名集まっている ということだった。 しばらく彼等の動きを見ていた。すると大きなリュックから鍋に釜に食材がどんどん出てきた。 リーダーの指示に従って、テント設営する人、調理する人に分かれていった。 |
テントの向うの学生達、ただ今調理中 |
16時30分、大学生が水場を使い終わるのを見計らって、冷やしていたビールを持ってきて、 私も夕食に取り掛かった。今夜は玉ねぎたっぷりの焼肉である。一人で乾杯をして学生達や周りの人達を 眺めながら、声を聞きながら、何時しかこの空間に酔っていた。 17時19分、三俣山の肩に日が沈んで行った。 |
焼肉とビール |
日が沈む瞬間 |
大船山の山頂付近が夕陽に照らされている。 |
大船山の山頂から夕陽が消えた |
何時しかテントの数が増えていた。 19時過ぎ、夜の帳が下りてきて今度は星達の競演が始まるのを見届けてテントに入った。ただ、 半月の月明かりが邪魔をしているが、街の灯りよりも風情がある。デジカメでは写しようがなく 証拠写真は載せられないが、澄み切った空気の中に綺麗な星空が広がってきた。 特に、半月が隠れた後の夜空は、煌く星達が余りにも多くて、綺麗で、身が引き締まる思いがした。 明日は、大船山の山頂で日の出を迎えようと思いながら、再びテントに戻った。 直ぐ寝付くかと思ったが眠れず、メールなどしてみたが電波状態が悪く繋がらず、結局いつの間にか 深い眠りに落ちていた。ただ、傍のテントからの鼾で夜中に起こされたが・・・。 |
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