+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

三俣山・坊がつる・雨ヶ池をめぐる

2011年01月04日 | くじゅう山系・大分県の山


1月3日からつ労山の恒例となった新年登山で、くじゅう・三俣山登山に行ってきた。
行ったのは、冒頭写真の8名である。
当初、三俣山北峰へ直登するというテツさんの計画は「ルート不明につき」すがもり越から
の登頂に変更された。出発時の三俣山は霧の中。果たして期待する景色はあるのだろうか?
8時15分、今回は長者原からスタート。これまで大曲からがほとんどであったので、新たな
コースに期待しながら長者原登山口に踏み込んだ。
すでに多くの登山者が通ったことを物語るように旧鉱山道には綺麗なトレースが残っていた。
旧鉱山道から離れて登山道に入るといきなりの急坂が待っていた。途中も結構な坂道である。
大曲から歩いたことのある旧鉱山道に再び出会うと、そこからは見覚えある風景が現れる。
しかしながら、三俣山の山頂は依然として霧に覆われている。
旧鉱山道から離れてすがもり越に向かう。堰提への階段もハシゴも今日は雪に覆われている。
すがもり越までの石ころの多い斜面も今日は雪で埋められ歩き易い。
1時間45分掛かってすがもり越に到着した。目の前には三俣山の西峰の斜面が雪を纏っている。
見ると全くトレースが見当たらない。「もしかして新年になって我々が初めてか?」
一息入れた後、いよいよ三俣山の斜面にアタック開始。雪に隠れた登山道を探しながら進む。
幾度となく深い雪に足を踏み込む。膝上まで雪に嵌ると抜け出すのも容易ではない。
目印の岩に向かうも中々進まない。幾度となくコースを変えながら漸く西峰の肩に登り着いた。
ただ、依然として霧の中である。約1時間掛かって漸く西峰にたどり着いた。
記念写真を撮り(冒頭の写真)、更に「本峰へ」と話があったが、この状態では1時間は掛かる。
その後引き返すにしても、後の予定の「坊がつる・雨が池周回」は時間的に無理がある。
協議の結果、ここからすがもり越に引き返し、法華院温泉山荘で昼食を取ることになった。
すがもり越から北千里ヶ浜に下り、更に法華院温泉を目指した。
前方には「大船山」が漸く霧の中から姿を見せてくれた。振り返って硫黄山を見るが依然とし
て霧に覆われ、同じ方向にある星生山も見ることが出来なかった。
12時10分法華院温泉山荘に到着。登山者用の休憩棟を使わせてもらった。お陰様で暖かい部屋
での昼食となった。朝が早かった勢かあっという間に「美味しい昼食時間」は終わった。
食後は、思い思いに出発時間まで写真を撮ったり、暖を取ったり、トイレを済ませたり。
12時50分法華院温泉を後にして雨ヶ池に向かう。前方に平治岳の雄姿が現れる。
雨が池までの登山道は整備中であるとの掲示板が随所に立てられていた。
到るところに木の階段が新たに設けてあり、幾筋も分かれていた登山道をロープで仕切り統一。
道標も新調され、現在地が判るよう地図まで貼付してあった。
今日の登山道は、整備のお陰と積雪により随分歩き易くなっていた。それは雨ヶ池から長者原
への下りも同様であった。
黒土の滑りやすい登山道からすると一変して、この季節もまた歩きたい登山道になっていた。
もちろん途中の雪景色、とりわけ雪を纏った樹木のトンネルは素晴しかった。
長者原への途中から見える三俣山北峰は霧氷に覆われた白い斜面を見せていたが、山頂は未だ
霧に隠れていた。
ほぼ2時間掛けて長者原の平治号前に帰ってきた。7時間30分の山歩きが笑顔と共に終わった。


今日は、早朝4時30分出発であったが、霧氷の樹林こそ見ることが出来なかったものの、
冬山の厳しさと美しさに出会えた充実した一日であった。
青空も見れ、まずまずの天気に恵まれての『くじゅう新年登山』を終えることが出来た。
共に歩いた仲間に感謝である。
今年も大自然に感動する山歩きが今日始まった。とにかく元気で山に向かいたいと思う。

九重登山口(長者原)

登山口から見た三俣山。手前は指山

旧鉱山道路から見た長者原方面

すがもり越から大船山を望む

三俣山西峰の岩に出来たエビの尾。雪に覆われた木のようだ。

三俣山西峰の標柱

山頂の視界はこんな感じ。

すがもり越から下りてきた所。
後ろがすがもり越。

北千里ヶ浜道標。
久住別れ、すがもり越、
坊がつるの分岐。

北千里ヶ浜を坊がつるに向け歩く仲間

法華院への岩場から見た硫黄山方向(上写真)と大船山方向。左に平治岳が見える(下写真)



漸く三俣山が青空の下に。でも束の間だった。

坊がつるのすすき野。大船山(右側)と平治岳(左側)が囲んでいる。

漸く大船山の山頂の霧が薄くなった。


雨が池に向かって。正面は平治岳。

登山道を覆う雪を纏った樹木のトンネル





霧氷に覆われた三俣山北峰の斜面

指山分岐(自然観察路を経てダデ原湿原へ)。登山口到着のの目途が立った。

14時45分、出発地、平治号の前の広場に着いて充実感漂う笑顔。








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