+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

思い出すままに9

2014年01月03日 | 雲仙山系・長崎の山
[12月]雲仙妙見岳へ花ぼうろを求めて
寒波が襲来して、雲仙ロープウエイのホームページにも仁田峠循環道路通行止めが載っていた。
これならきっと「花ぼうろ」が見れるに違いないと確信し、家内を急かして登山口である池の原駐車場に向かった。
途中、おしどりの池(別所ダム)手前には積雪があり、慎重にノーマルタイヤでクリアー。池の原駐車場手前も何とかクリアーして駐車場に着いた。駐車場には既に5台停まっていて、われわれが出発準備をしている時にも2台上がって来た。下の駐車場にも数台停まっていたので、既に10組以上が登っているようだ。
スパッツ、アイゼンの装着を終えいよいよ出発である。今回は、家内はアイゼン初体験で「花ぼうろ」に辿り着けるかどうか、試験でもある。登りは何とかなるが、下りが心配であり、歩き方を確かめながらゆっくりと仁田峠に向かった。
登山道の雪、樹木を覆う雪を見て、童心に返ったか素直に「綺麗」を連発する。ゆっくり歩きではあるが雪山の楽しみが解ったようで、アイゼンをつけた足も苦にならないようだ。
仁田峠はマイナス2度。それでも日差しがあるから暖かいと感じる。衣服調整をして妙見岳に向かった。妙見岳は白く輝いている。「花ぼうろ」が期待できそうである。
ゆっくりと登り上がっていくと途中から花ぼうろが現れてきた。仁田峠までの雪景色とはまた一味変わった樹木の姿を初めて見て家内も疲れを忘れているようだ。
他の登山者もどんどん上がって来る。大半は直接普賢岳を新道を使って目指しているようだが、妙見岳も人気がある。
ロープウエイ山頂駅展望台で小休止をした後、妙見神社、妙見尾根に向かった。
家内も、過去に家族でスキーに行った時に雪景色は見ているはずだが、自分の足で登った山の雪景色は格別のようで、「綺麗」とか「凄い」、「これが花ぼうろか」という言葉が次々に出てくる。この言葉を聞いて、連れて来て良かったと内心嬉しくなった。



妙見から国見岳分岐に向かい紅葉茶屋経由で下山することにした。
途中から見える普賢岳、既に山頂に人影が見える。その後方に聳える平成新山からは青空に水蒸気の白煙を上げている様子が見えている。



紅葉茶屋への下りは、急斜面のうえ積雪により滑りやすくなっている。幸いアイスバーンになっているところは無かったので慎重にアイゼンを効かせば問題ない。問題はアイゼンを引っ掛けて前のめりに転ぶことである。そんなことを声を掛けながら何とか無事下り切った。
その後、あざみ谷を経て仁田峠に戻ると、駐車場の雪はすっかり消えていて、ここでアイゼンを外し登山口に戻った。
初めての花ぼうろ観賞、初めてのアイゼン体験、家内にとっては充実した山歩きだったようだ。後日従姉達に自慢げに話していたことで充実振りが覗えた。

「思い出すままに」と題してまとめてきたが、沢山の思い出の中の一角に過ぎない。楽しかったこと、苦しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、そして時には悔しかったこと、総ての出来事が、今の自分を豊かにしてくれているような気がする。
大晦日から年頭の今日まで、色々振り返る中で、新たな闘志が芽生えてきたようだ。明日からまた新しい糧を得る体験を積み重ねて行きたいと思う。ゆったりと。

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