元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

届いた世界3月号にハーバーマスのインタビュー「ブレクジットとEUの危機」が掲載されていた。 以下簡単にトッドの「問題は英国ではないEUなのだ」との比較。ただしトッドが専門の歴史人口学からの見地は除く。

2017-02-07 20:59:44 | 読書
届いた世界3月号にハーバーマスのインタビュー「ブレクジットとEUの危機」が掲載されていた。
以下簡単にトッドの「問題は英国ではないEUなのだ」との比較。ただしトッドが専門の歴史人口学からの見地は除く。

・ポピュリズムが勝つとは思っていなかった。特にイギリスは金融で持つ国なのに、経済的利害よりアイデンティティを優先するとは思っていなかった。 ー>トッドは、イギリスのプリンシパル(議会の独立)が第一の決め手

・EUがドイツの為のものになっていると認識している。 ー>トッドと同じ

・ドイツ支配のEUにユーロ圏諸国にルサンチマンが湧き上がってくるのも当然。->トッドはもっと辛辣で「フランス、イタリア、スペインには、もはや「指導者層」はいません。「指導される層」しかいない」と言っている。

・貧困で社会地位が低く、教育水準も低い層の多くがEU離脱に賛成した。 ー>トッドはボリス・ジョンソンのような政治的エリート層の一部が先導した面もあると。

以下トッドが言及していない部分
・移民問題を除いて、ドイツでも政府に批判的なメディアはいない。 ー>事実国民のメディアへの信頼度は低い

・元々イギリスの政治エリート達は自分達さえよければと言う前提でEUに参加していた。ユーロにも参加しないし、美味しいとこ取りだったので、国民の多くにEUとの一体感はない。

フランスとドイツの知性に加えて当事国イギリスの知性が、どう自己評価するのか知りたい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿