元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

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スピノザ「エチカ」第一部 定義6「神とは、絶対無限の存在者、いいかえれば、そのおのおのが永遠・無限の本質を表現する無限に多くの属性から成り立つ実体のことである。」

2017-03-02 21:29:26 | 哲学エッセイ
スピノザ「エチカ」第一部 *定義6「神とは、絶対無限の存在者、いいかえれば、そのおのおのが永遠・無限の本質を表現する無限に多くの属性から成り立つ実体のことである。」
「私は絶対無限といい、自己の類において無限とは言わない。なぜなら、自己の類においてのみ無限なものについては、無限に多くの属性を否定できるからである。<いいかえれば、そのものの本姓に属さない、無限に多くの属性を考えることができる。>だが絶対に無限なものについては、本質を表現し、いかなる否定もふくまないあらゆるものがその本質に属しているのである。*

スピノザの神を考える時は物体であれば原子レベル、生物であれば遺伝子レベルで考えるとわかりやすい。彼が言っているように本質を表現する範囲で無限なのだから 、簡略化すると昔から言われているようにスピノザは神即自然、すなわちスピノザの神イコール自然なのだから有限である。例えば円周上の点の数は無限であるが円周は有限である。
だから自然界に無いもの、例えば以下のようなことを人間がしてはいけないのである。
・プルトニウム(ごく微量に自然界に存在するが)を人間が作り出してはいけない。
・遺伝子操作して作物は動物を作ってはいけない。

*の引用元は、スピノザ著「エチカ」中公クラッシクス、工藤喜作&斎藤博訳

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