貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

隠岐の黒曜石

2023-10-04 21:06:24 | 国産鉱物

出雲鏡石とセットで購入。「めのや」さん、つまり Anahita Style さんもの。

浅学なもので、隠岐に黒曜石が出るとは知らなかった。
新石器時代から産出・流通していたものだという。ただ、流通範囲は中国地方中心で、和田峠とか神津島のように全国津々浦々に広まったわけではないらしい。
隠岐ものの特徴は、不透明であること。光を全然透さない。だから和田峠もののようにもてはやされなかったのかもしれない。
けれど強い光を当てると、内包されている何かがキラリと光る。ちょっとぞくっとする。

出雲大社にはこれを磨いた神鏡があるとか。黒曜石の鏡があるなんて知らなかった。神秘的。しかし真っ黒な石を磨いても光を発しているもの以外何も写らないぜよ。太陽を写したのかな。黒点でも調べたとか。(まさかね)

黒曜石は隠岐の数カ所で産し、海岸でも採れるとのこと。けれど地元の石屋さんのサイトには、かつてはとんでもなく大きなものが採れたけれど「もう絶産」とか書いてある。隠岐の島自体が国定公園だから採取は難しいのかもしれない。Anahita さんのサイトでも今は売っていない。ネットにぽちぽちとある勾玉なんかもえらく高い。レアストーン?

隠岐というのは不思議な土地ですね。流刑の地として有名だけれど、独特の文化がある。
特に、かなり古い、無人島で行なわれる一般人には見せない神楽神事があって、論文を読んだりドキュメンタリーのテレビ番組なんかを見たりしたけど、これ、さっぱり頭に入ってこない。全然わけがわからないのですね。もう具体的な名前さえ思い出せない。あまりにも特殊過ぎるのか。それとも何か心理的抵抗でもあるのか。(前世で流されたのかな?w)

そう言えば、日本最初の石コレクター後醍醐天皇は隠岐に流されている。彼は隠岐の黒曜石を見ただろうか。どんな感想を持っただろうか。コレクションに加えなかっただろうか。


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