貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

エクロジャイト

2022-09-23 11:02:35 | 単品

五反田お別れセールの石。
まずはエクロジャイト Eclogite。
前々から欲しかった石。あまり普通の店では見ない。
高圧変成岩。ノルウェー産。

《高温高圧下でできた変成岩(広域変成岩)。赤色の柘榴石(鉄礬柘榴石〜苦礬柘榴石)と緑色の輝石(オンファス輝石)を主成分とするため、榴輝岩(りゅうきがん)ともいう。化学組成は玄武岩とほぼ同一であり、玄武岩質の海底プレートが沈み込み、高圧により変成して生成したものといわれる。》ウィキペディア

《非常に高温高圧の変成作用(600~800℃、1万~数万気圧)ででき、ざくろ石類(ややマグネシウムを含むアルマンディン)、単斜輝石(主に透輝石)などからなり、緑れん石や石英なども含まれることがある。また、滑石とひすい輝石の共生体や藍晶石とひすい輝石の共生体などの特殊な鉱物組合せが存在したり、構成鉱物に異例の副成分が含まれることもある。これらはエクロジャイトが高圧条件でできたことを示している。》倉敷市自然博物館






ぱっと見は暗い石だけど、光を当てると実に美しく輝く。
緑はオンファス輝石なんだろうけど、所々に平らな結晶面を見せてきらきらと光る。
オンファス輝石はよく翡翠と一緒に出る。この前のミネラフェスで、泉という翡翠屋さんが出品していた「青いオンファス輝石のペンダントトップ」というのを見ましたけれど、とても美しいものでした。
アルマンディンは小粒だけど、特有のねっとりとした赤を見せる。
高圧でできたので密度が高く、ずっしりと重い。

こういう「基礎的な岩石」というのは、派手な美しさはないけれど、じっくりと見つめてみると、重厚で稠密な美しさを見せる。けっこう好きなんですねえ、こういうの。
ラルビカイトヌーマイト黒部の孔雀石チタナイト……。
玄武岩はマントルのマグマから直接生まれ、海洋地殻を形成する基礎中の基礎岩石。それが変成して美しく変身したエクロジャイトは、地球の骨格の精華とも言えるものではないでしょうか。


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